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80k700m タイトルはまだ考えてない(旧 安全靴をはいたタヌキのホームペヱジ)

自称“流川市民”の、鉄道橋梁&トンネルと北海道の国鉄(JR)廃線跡が好きな人間がブログに挑む。(最近は迷走の日々…)

昔の記憶 2006年09月本屋閉店

2012年02月10日 | その他
 かつての我が家から30分程の場所に本屋があって、中学校の頃は、そこの本屋で鉄道雑誌とかを購入していたのだが、高校生になる頃からエロ本主体になって営業時間が夜に変わっていき、高校生が入るにはいささかつらい環境になっていた。
 その本屋の脇を2006年09月上旬の夜遅くに通りかかったら、おやじが棚の本を全ておろしてまとめている作業が目に飛び込み、いよいよ閉店するのかと実感させられた。

 印刷業界に就職して、女性向け情報誌からエロ本まで色々なジャンルの組版から画像のモザイク加工までするようになった2006年春頃の事だったろうか、夜のおかず目的でふと立ち寄って物色していると、今はなきケイブンシャとかの子供向けの本が棚の上に残っていたので、気が変わってそっちを購入しようとしたところ、これタダであげるよと言われてしまった。
 それじゃ悪いのでと、仕事に忙殺されて行くあてもなかった風俗の情報誌を一緒に購入し、店のおやじと雑談になった。

 店のおやじから書店の裏事情を聞かされて、取次から本を取り寄せる際に、売れ筋の本も抱き合わせで購入させられるからくりを教えてもらった。
 やがてこのようなシステムが経営を圧迫していき、多くの街の本屋が閉店していったそうで、ここの場合は、まだ在庫がさばけるエロ本に主力を移して、細々と営業を続ける道を選択したそうだが、年齢の事もあって、そろそろ畳む事を考えていると聞かされた。

 この話を聞いた時点で、壁面の棚の上半分が空になっていたのだが、そのうち下半分もガラガラになっていき、夏の頃になると棚の本がレジのある壁の棚のみになってしまっていた。 
 もうそろそろかなと思うも、心のどこかでなじみの本屋が閉店に向かって動いている事を拒絶していたのだが、次に通りかかった時に見えたのが、おやじが本をまとめている姿で、とても声をかけられる雰囲気ではなく、黙って娯楽誌と情報誌を購入し、店を出た。
 それからしばらくして、次に店の前を通りかかった時に見えた店内の光景のインパクトは、今でも忘れられない。



 本棚がほとんど撤去されていたのを発見し、慌てて写真に納めて、何か購入しようとしたものの、店に立ち寄りがたくて店に背を向けてしまい、店が営業している姿を見たのはこれが最後となってしまった。

 本屋のおやじさんは今頃元気にしているだろうか。


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Unknown ((,,・д・))
2012-02-12 02:32:16
昔住んでた街にもこういった個人経営の古本屋含む書店が点在してましたが、ここ10年で殆どが閉店してしまったそうです。
何の店でも閉店直前と閉店後の光景は寂しいですよね・・・。
今はきっと店主さんも元気だと思いますよ。
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(,,・д・)さん、ありがとうございます (ブログのヌシ)
2012-02-14 00:57:08
親戚がいる亀有にも、昔は本屋が何件かあったのですが…。
そんな訳で、明日のナージャの関連本漁りをした際にたまたま単行本を入手できた亀有の本屋さんでは、よく雑誌や単行本を買いますね。
でも、そこも店主がだいぶ歳とったしなぁ。
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