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オイラには城🏯がない。
大抵の水泳コーチは城主であったり、あるいはその城主に仕える形で城を守っているが、個人事業主であるオイラにはその城がないのである。

公共の施設を専用利用という名の「間借り」をさせて頂いての活動である。
ごく稀に民間施設を利用させていただく場合もあるが、ほとんどの場合その借用料が高額になる。

我々が主に活動をさせて頂いているチバコクこと千葉県国際総合水泳場が12月28日~1月4日まで完全休場となった。
昨年まではこの期間を利用して「千葉県ジュニア年末年始練習会」を行っていたのだが、行政の指導が入り今年はこれが出来なくなった。最終的に決まったのが12月26日の午後。それまでは、年内はなんとかやれる方向で進んでいたのだが…切実なる我々の願いも虚しく、非情にも27日で年内の営業は終了した。年始は5日から。

8日間の空白が生まれた。

城を持つ(あるいは城に仕える)コーチたちは、慌てて城主に連絡を取り、なんとか年末年始の練習環境を確保していた。
オイラも色々とあたってはみたが…そんな簡単にプールを使わせてくれるところはなかった。このご時世、不要不急の外出を控えなければならない。合宿などもってのほかだ。


なんとか、12月30日、31日、それに年始の1月3日以降の練習環境を確保するが、レーン数や時間帯など厳しい環境だ。
本来であれば「アニマルウィーク」と銘打ち、たっぷりと泳いでいただくはずの年末年始。蓋を開けてみれば、通常の週の半分も泳げていない始末だ。これじゃアニマルどころじゃない。

オイラの仕事の中で、選手たちの練習環境を確保することが、かなりのウエイトを占めていることは明らかで、それが確保出来ず、練習を提供できなければコーチとしてチームの運営者として失格なのだ。

この数日間、どれだけ自分の城が欲しいと思ったことか。
城のあるコーチや選手たちをどれだけ羨ましいと思ったことか。

確かに自分の家が城だと思えば、第一にそこを守ることを考えるべきなのだろう。
が、しかしその城ですらオイラが80歳になるまでは完全な自分のものではない。

厳しいなぁ…
時代はオイラに思いっきり向かい風を浴びせてくる。

悔しいなぁ…
這いつくばって、泥を舐めて、砂を齧りながらでも、前に進んでやる!

コロナに勝ってやる!
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