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2022気仙沼〜その1

8/29から30にかけて気仙沼に行ってきました。
震災直後の第1回から数えること12回目の来訪。

ですが、結論から言うと水泳教室は実施できませんでした。

 

ここから先、長くなりますがお時間のある方は是非最後まで読んでいただくと嬉しいです。

時系列を追って説明させていただきます。

8月29日(月)
・夕方、知人のレンタカー会社に行きマイクロバスをレンタル。契約を済ませバスに乗り、コンビニの駐車場に車を停めて休憩してる時に(今回訪問する)松岩小学校の教頭先生から連絡が入りました。

教頭「明日の天気予報が雨、予想最高気温が22~23度と低く水温も25度を切っているため、プールでの指導が厳しいかもしれません。その場合はどうされますか?」

オイラ「その場合は何かレクリエーションを考え、体育館か教室にて子供達とコミュニケーションを取らせてください。我々は水泳人なので、できる限りプールでの水泳教室を希望します。」

教頭「…(しばしの沈黙の後)わかりました。お気をつけてお越しください」

オイラ「明日(8/30)、現地に到着次第また連絡を入れます。宜しくお願いします。」


・23:30、今回のメンバーが集合し出発。オイラを含めた大型免許所持者が交代で運転することとしました。

 バスの中で「プールでの水泳教室が出来なかった場合、どんなレクリエーションをするか」を相談しながら一路、最初の目的地である陸前高田に向かいました。

8月30日(火)

・6:30 陸前高田に到着。

高田松原の道の駅「TAPIC45」。この前に立つと身が引き締まります。


12年目にして初めて建物の裏側を見ることが出来ました。根元から折れた鉄柱を見て、改めて津波の凄まじさを思い知らされました。


奇跡の一本松と陸前高田ユースホステル。そして、今回初参加の高校生シオリ(左)とハルカ(共にNalu Aquatic Club所属)。

・7:30 コンビニにて朝食を買いバスの中で食べている時に教頭先生から電話が入り…
 

 ▷天候の回復が見込まれず、気温・水温共に低いためプールでの水泳教室は不可能。
 ▷ここ数日、気仙沼市内において新型コロナウイルス感染者が急増していることもあり体育館及び教室でのレクリエーションも密になるため不可能。実際、生徒の中にも数名の陽性者が出ている。
 
 上記の理由により学校に伺うことさえ「遠慮してほしい」と連絡が入りました。
 すでに我々は陸前高田にいて、すぐ近くにいるので挨拶だけでもさせて欲しいと言ったのですがダメでした。

・8:00 オイラはしばらく呆然としていましたが、メンバーに真実を伝えることにしました。

 やり場のない喪失感と空虚感。

 何のためにここに来たのか。

・8:30 第1回(2011年)〜第3回(2013年)時の校長だった佐藤先生に連絡をとる。佐藤先生が「申し訳ない」と何度も謝られているのを聞くたびに涙が溢れてくる。

・9:00 佐藤先生から教えてもらった陣山の気仙沼市復興祈念公園へ。

公園から気仙沼港を臨む。あの日のこの港の状況を思うだけで心が痛む。


「ごめんね」
この像の前に立ち、オイラだけでなく今回のメンバー全員が、言葉にならない、表現できない想いになったことと思います。


気仙沼漁港から祈念公園を臨む。

・9:30 当初の予定通り「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(旧気仙沼向洋高校)」へ。



「その2」へ続く。

 

 

 

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