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様々な手作りを広く深くやっていこうという趣旨の予定

露光機完成!

2011-10-27 00:42:04 | シルクスクリーン
露光機ができあがりました!わーい!ありがとう!


箱の塗りがへたくそなのは見逃してください…。私がやりました。

フタをしめたところ


版に使う木枠の厚みが毎回変わるため蝶番を使わずに留め金を使用。使わないときは2カ所(反対側にもあります)でパチンと留めるようにしました。露光中は重しになります。
これは横谷金具さんで買った鞄用ですが、充分使えます。
固定する為のカシメは貫通できるほど長足なものが無かったので、ドリルで箱に窪みをつけて、長い方のカシメにボンドをつけて埋め込んで、トンカチで叩いて固定しました。


スイッチをONにするとこんな感じに青く光ります。
白い光じゃないのにすごく眩しい!きっと日焼けマシーンの代わりになると思います。

テスト露光した結果、3分でOKでした。
製版の本番にうつります。


まずスクリーン張り。
香港のWAI HANG COMPANYさんから買ったヒッパラーみたいなやつを使ってみると、部分的なたるみも無く、ピーンと張れました。
手で引っ張るとどうしてもムラになってしまってたんです。

乳剤散布にバケットを初めて使ったのですが、いままでの苦戦は何だったのかと思うくらい綺麗に均一に塗ることができました。
スクリーンが綺麗に張れたので、たるんだところに乳剤が溜まる事もありません。
いままではバケットではなく、プラスチックの安いスキージーを使ってましたが、全然違います。
説明書きによっては何度も塗り重ねるという記載もあるのですが、版が抜けず、うまくいきませんでした。一度塗っただけで充分です。

露光して洗い、版が完成。
硬度70のウレタン製スキージをヤフオクで落札したので(香港のとは違うやつ)、この前大失敗したダイカラーインクで1往復刷ってみました。
版は100円ショップのクランプ2個で固定。


A4サイズでループできるような切手っぽい図案にしました。

もうね、うまくいきすぎて「え!?いいの!!??」って感じです(笑)
道具だけでこんなに違うとは思いませんでした。
他にも版を作ってみましたが、どれもうまくいきます。

ここまで来るのに随分と投資してしまいましたが、納得のいく結果になって本当によかったです。
露光機の設計図は、データを貰いましたので明日あたりにでも公開する予定です。


■まとめ

サン描画(露光不要)
・できるだけ安くやってみたい
・手描き感を出したい
・絶対失敗したくない
・ちょっとだけやってみたい
という人向け

アイセロ感光(露光)
・そこそこ安くやりたい
・印刷したもので版を作りたい
・細かい線を出したい
・そんなに沢山は作らない
という人向け

ジアゾ感光乳剤(露光)
・やりこみたい
・初期投資が高くついても、沢山作るので一枚あたりを安くあげたい
・大きな版を作りたい
という人向け
ヒッパラー、バケットが必須だと思います。

あと、Tシャツくんインクはプラスチックの安いスキージでも使えますが、ダイカラーなど柔らかいインクはウレタンスキージなどを使わないと綺麗に刷れないと思います。

長々と書きましたが、参考になれば嬉しいです。

香港からシルクスクリーンの道具や材料を個人輸入してみました

2011-10-22 15:59:52 | シルクスクリーン
シルクスクリーンの道具は需要が少ないからか、色々買うと結構なお値段がします…。
安いところはないか探してたら、香港のWAI HANG COMPANYさんが激安だったので注文してみました。

個人輸入は本当に商品が来るのか、注文したもと違うものが届くんじゃないか、言葉は通じるのか、送料が高いんじゃないか…といった不安があります。
その点、このお店は日本語対応だし、発送したら送り状の画像まで送ってくれたので安心できました。
しかも入金してから2日で届きました!(最初の見積もりメールからは7日)めちゃくちゃ速くてビックリです。
向こうから来るメールは英語ですが、高校生でもなんとなくわかるような簡単な文章。こちらからのメールは日本語でOKです。

買った物はこちら


■ステンレスバケット 28cm 1個 - ¥1,650.
■スクリーン150T♯/inch (60 T/cm) 48" 幅 - ¥450. X 2yd(約180cm)= ¥900.
■日本製耐水感光乳剤のセット 450 ml - ¥850. X 2セット = ¥1,700.
■木製スキージー 28cm 1個 - ¥880.
■speedball fabric opaque (アメリカ製布用不透明インク)
A(黒)B(白)E(赤)H(青)I(黄) X ¥1,050 X 5 = ¥5,250.
■スクリーン張りクリップ 1個 - ¥1,800.
送料 ¥2,820.

合計15000円です。

バケットはこのサイズだと3500円くらいする所が多く、日本で買うものよりしっかりした印象でした。
スクリーン張りクリップ(ヒッパラー)は8000円もします。物が違うのかもしれませんが、使えるなら安いので充分です。
残念なのは、インクがパールが入ったようなキラキラしたものだった事です。
まだ印刷してないのですが、刷れば変わるのかな~?

使ってみて良い感じだったらまた注文したいと思います。






露光機は色塗り中です。
塗るのは私の担当ですが、結構楽しいですよ。
黒は透明性のものを買ったので木目が見える感じを予想してましたが…ベッタリした感じに。ちょっと残念~。


露光機を自作してもらう

2011-10-15 23:57:00 | シルクスクリーン
実は今日(15日)、26歳の誕生日でした。
誕生日プレゼントに露光機を希望したところ、電気が詳しい人に作って貰える事になりました!(やったー)
大は小を兼ねるということで、A3サイズが露光できるものにしてもらいました。
予算は3万円ですが、それ以内に収まるのではないかと思います。
Tシャツくんwide LLがA3よりちょっと小さいサイズで71,190円なので、半額以下ということです。

早速二人で秋葉原へ行って電子パーツを購入。


ミツワデンキさんで
■ケミカルランプ15W×6
■安定器×6
■蛍光灯用ソケット×6組
■グローランプ×6
■グローランプ用ソケット×6
計7560円

ヒロセテクニカルさんで
■ACプラグ付きコード
■単心ビニールコード×2
■ゴム足×4
■コードプロテクター
■スイッチ
計1681円

あとはケース部品でOKです。これは違う日にハンズにでもいきます。
実家には工具が揃ってるのでわざわざ加工を頼まなくてもできるんですが。
都心に住んでるのでホームセンターも近くにありません…。

ポンチ絵はこちらです(描いて貰いました。ラフなので変わる可能性有。クリックで拡大)



他の方の自作露光機を参考にしましたが、配線が丸見えなのが気になるらしく、金属板で隠しながらも反射板の代わりをするというこだわりっぷり。

ジアゾ感光乳剤に「ケミカルランプを使用の際は4200オングストローム(420nm)の波長で」と書いてありましたが、ミツワデンキさんでそんなのが存在するのか伺ったところ、「これは360nmですが、それ以上はありません。紫外線が一番出るのは普通のケミカルランプです」と言われました。
自作されてる方もケミカルランプを使用してるようなので、時間がかかるかもだけど多分大丈夫と判断。


この記事を参考にして作って何か事故ったり壊れたりしても自己責任でお願いしますね。

いやーたのしみたのしみ。

柄物に印刷

2011-10-14 00:12:07 | シルクスクリーン

昨日の鳥ちゃんの線を修正しました。
今度は柄物の生地の上に印刷。
不透明のインクなので隠蔽力はありますが、やっぱり薄い色は柄が透けて見えます。

で、ダイカラーという透明性のインクが世界堂で売られてたので購入してみました。
試しに黒で紙に印刷してみたところ、Tシャツくんインクと違ってかなりユルユルで、にじむどころかベチャッとなってしまいました。
少ないインク量で、ササッとやったほうがいいようですね。
あと、ダイカラー用のバインダーですが、淡色になるというかインク自体が薄まっていくらしいです。
隠蔽力がより弱くなってしまうので、不透明のインク(Tシャツくん)には使えないという説明に納得できました。

透明性のインクは多色刷りしたら、最初の色が透けて見える…ということは、重なった箇所の色まで考えるということで、むしろ重ならないようにするべきなのかもしれないです。
逆にユーズドっぽい雰囲気にはなるかも?
とりあえずダイカラーで印刷する練習からですね。



サン描画で4色刷り

2011-10-13 01:43:15 | シルクスクリーン
前回が割とうまくいったので、(というかサン描画は写すのが手間だけど、うまくいく確立が高いので)違う図案で4色刷りをやってみました。


2色(白・グレー)を刷った状態。
白い生地だと、白で刷る必要は無いですね。


やまぶき色と黒を刷って完成!今回はヤマガラという鳥です。

が、やっぱりズレてます。
しかも黒の線がにじんでるような…。
版の方を見たら、線がギザギザになってたので、これなら修正可能。
サン描画用の乳剤を筆で塗りなおせばOKです。

ズレに関しては、1つの版で4つ分の色をまとめて描いてるので、スペースの関係上トンボ(位置の印)が入れられないのが原因なような気がします。
版には油性マジックで印が書けるので、色分けしてどうにか書けばまだマシな結果になるかも?
あとは手描きだからどうしてもズレちゃうってのもあるかもしれません(言い訳)

それにしても、最後に黒で線が出来た時の快感はなかなかいいものです。
そのうち柄物を描いて、沢山刷って、オリジナルの布なんかができたらいいなぁー。
プリント物や先染めの生地にも刷ることができるので、おもしろい服とかができるかもしれません。