goo blog サービス終了のお知らせ 

時に4コマブログ 『この世はパラダイス』

世の中いろいろありますが、ココロはいつも夢幻郷。

スリリング八海山

2016-08-11 12:01:11 | つなぎ






 先日、昨年の鹿島槍のメンバー3人で八海山に行ってきました。八王子からはちょっと距離はあるものの、今は圏央道があるのでかなり楽ですね。昔スキーに良く言っていた頃は関越道に入るまでが大変でしたが。

 六日町インターを降りて近くのイオンで弁当と飲み物を買い、ロープウェー乗り場にはあっと言う間に着きました。時間的余裕はあったので、ロープウェーは使わず歩いて登るかどうか迷ったものの、歩いてもあまり楽しそうではない(スキー場斜面の初心者う回路のため)こともあり、結局ロープウェーを使うことにしました。
 


 ロープウェー乗り場はあまり人はおらず、すいてるなと思ったら、出発直前になって地元の人らしき団体さんが押し寄せて、結局中央線並のぎゅうぎゅう詰めの満員になってしまいました。ロープウェーが動き出すと、ガイドさん(といってもおっさんでしたが)が、「登山の方はいますかー?」と言うので、手をあげましたが、私達3人以外はほとんど観光で、ただロープウェーで登って降りて来るだけのようでした。

 何かと思ったら、「ここ毎日3時過ぎになると雷雨が来ています。雷が鳴ったら危険なのですぐ引き返してください!」とのことでした。我々は山頂駅から2時間半ほど先の、岩山の連なる八海山のメイン部分の手前の山小屋泊まりの予定なので引き返すわけにはいかなかったのですが、往復ロープウェーで日帰りで来る客も多いようです。

  ロープウェーの山頂駅のすぐ先が登山道入り口になっていますが、神様の像が鎮座していました。八海山は高尾山同様修験道の山のためでしょうが。
 


 一日目は最初は 晴れていたものの、だんだん雲が多くなってロープウェーのガイドさんの言うように雨が心配な雲行きになってきました。6合目の女人堂で弁当を食べた頃には今にも降り出しそうな雰囲気でした。
 




女人堂


  なので弁当休みも早めに切り上げ、先を急ぎました。尾根道で基本的に大した登りはないので楽なところでしたが、途中でパラパラと雨が落ちてきました。「そろそろ危ないかな」と思ったものの、まだ2時前だったので、3人で「まだ大丈夫だろう」と雨具も着けずさらに急ぎました。

 結局雨は大したことはなく、小屋のすぐ手前の8合目の薬師岳までたどり着きました。ここにも神様が鎮座していました。ここまでくればもう安心、としばらく眺めを楽しんだ後、小屋へ向かいました。 
 





 小屋(千本檜小屋)はこじんまりしたところで、部屋の上がりはなには賽銭箱が置いてあり、上からは神社にあるあの大きな鈴がぶら下がっていました。その奥の壁は一面神棚になっており、さすがに信仰の山の山小屋と感心しました。





並んでいる酒瓶はもちろん八海山
 

 宿泊客は基本的には2階に寝るようになってはいたものの、すでに2階は満員で、結局我々は布団を降ろして1階の神棚の前に寝ることに なりました。1階は結局我々の他には二人の登山客しかいませんでしたので、広々と使えましたが。

 宿に着いたのは3時前でしたが、ロープウェーで言われた通り、しばらくすると雷が鳴り始め、雨も落ちてきました。雨はだんだん激しくなり、ロープウェーを使っていなかったら大変だったなとホッとしました。2階は布団で一杯なのに人はほとんどおらず変だなと思っていたら、管理人さんと別棟の食堂ですでに酒盛りで盛り上がっていました。私達も誘われましたが、酒の相手は後の二人に任せて、煙草の苦手な私は遠慮して、布団を敷いてパンフレットなどを眺めていました。

 雨の音を聞きながらしばらく休んでいると、何やら管理人さん達がざわざわし始め、何事かと聞いてみると、ついさっき山小屋まで来て雨の中を戻り始めた日帰りのカップルが途中で遭難したとの連絡が入ったとのことでした。女性の方が滑落して怪我をして動けず、男性の方が携帯で小屋に連絡してきたようです。天候不良でヘリは飛べないとのことで、結局管理人さんと登山客の一人(いずれも相当酔っぱらっていて周囲は止めたものの)が雨の中を救助の向かいました。二次遭難になりはしないかと皆心配しましたが。

 雨は日暮れ前には止み、外へ出てみると正面の山に綺麗な虹がかかっていました。遮るものはなにもなく雄大で感動的でした。
 


 夕食の時間(6時頃)となり、夕飯(カレーの他マーボー春雨、刺身コンニャク、枝豆、ゆでトウモロコシ、茄子味噌いためetc.多彩でおいしかったです)を食べていると、救助に行った二人から電話が入り、二人は見つかって応急処置はしたものの、連れては帰れないので今晩はビバークさせるとのことだったと宿泊客に説明があり、皆とりあえずはホッとしました。

 翌朝は良く晴れてご来光もとてもきれいでした。管理人さんは夜明けとともに、二人が心配だからとまた遭難現場に向かいました。



 朝食の準備ができるのを待っていると、バラバラとヘリの音が聞こえ、皆一斉に外に飛び出しました。見るとヘリがみるみる近づいてきましたが、すぐには救助せず、しばらくホバリングで微動だにしませんでした。小屋の従業員さんによると、山頂付近は風が巻いているため容易に近づけないのだそうです。
 


 かなり長い時間停止していましたが、風がやんだのか突然向きを変え、山の陰に隠れました。遭難現場は山の陰に隠れて見えませんでしたが、しばらくするとまた陰から出てきて、そのまま麓に向かったので、救助成功だったんだなと皆胸をなでおろしました。



 ゆっくり朝食を食べ、7時頃に小屋を出発して八海山の名前の由来である八つの岩山の頂の連なる難所に向かいました。熟練者向けの鎖と梯子の難コースと迂回路の二つのコースに分かれていますが、我々は難コースを歩きに来たので当然そちらを選択しました。



振り返って見る千本檜小屋


麓の町の眺め
 

 しかし難所に来てみると、想像以上のスリルのある危険なところでした。ほとんど足場もないような急な岩場に鎖が垂らしてあるだけのようなところも多く、遭難者が多いというのも頷けました。
 


よその人の写真ですが



 結構苦労しながら最高地点(と言っても1720m)の大日岳に着きましたが、眺めは標高の割にとっても雄大で最高でした。 てっぺんの岩場にはまた神様の像が鎮座していましたので、一緒に記念撮影をしてきました。
 


大日岳山頂


神像は避雷針にもなっているようです


 そこから、北道とは違う下山ルートで麓まで降りましたが、登山口には下のような注意書きがありました。実際に通ってきた後では納得できます。
 





 車を置いてきたロープウェー乗り場はそこからさらに1時間弱かかりましたが、岩場の峰々は雲がかかっていました。やはり山は非が高くなるにつれて不安定になることが多いので、朝方が勝負です。
 


 ロープウェー乗り場のレストランでそばを食べ、麓の六日町の公営温泉に入ってから帰路につきました。渋滞はさほどではなく、7時過ぎには八王子に戻ることができました。中央道は結構渋滞していたようなので、あっち方面だったらもっと遅くなっていたでしょうが。

 まずは夏山を満喫でき、スリルもたっぷりで満足のいく山行でした。 


めくるめく名画の陶酔(ボストン編)

2016-03-21 15:33:24 | つなぎ






 パリに引き続き、先月中旬に出張に行った際のボストン美術館です。ボストンはこれで4度目ですが、ボストン美術館には6年前の夏に出張で行った時に初めて行きました。6年前のときはあまり時間がなく、もう一度ゆっくり見たいと思っていたので、ようやく願いがかないました。

 2月のボストン出張時と同じく経費節減のため直行便ではありませんでしたが、今回はワシントン経由でした。大統領選たけなわということで、ボストン空港の土産物屋も便乗してました。
 





日本のニュースでも出て来る首振り人形
 

 ホテルは前回と同じWestin Copley Placeで、到着したのは3時過ぎでした。荷物を片付けてから美術館まで歩いて行ったらもう3:45くらいで、閉間時間の4:45までに1時間しか残っていませんでした。
 


美術館に向かう道から振り返ったCopley Place


美術館正面入り口
 

 急いで受付に行って学生バイト風のお姉さんに「チケットください」と言うと、何やらごちゃごちゃ早口でまくしたてて、良く分からなかったので、”Perdon?”と聞くと、”Tickets will be free in about ten minutes.”とのことでした。

 その日は日曜日でしたが、たまたま4時からチケットがタダになる日だったようです。正規では10数ドルするので、ラッキーでした。当然に"I'll wait."と言って入口で10分待ってからタダのチケットをもらい(タダならチケットなど不要にすれば良さそうなものですが、一応むやみに入られないような配慮なのかもしれません)、急いで中に入りました。

 2回目とは言え前回来たのはだいぶ前なのでもうどこに何があるのか忘れてしまい、地図はもらったもののなかなかお目当ての印象派の展示室にたどり着けませんでした。
 


絵画だけでなくエジプトものも充実してます

 さんざん歩き回ってようやく印象派の展示室にたどり着きました。
 


入口手前には私の好きなシスレー作品も何点かあります





おなじみセザンヌも


メインの印象派展示室


ひときわ目を引くモネの「ラ・ジャポネーズ」


モネの代表的モチーフ作品もずらり












 作品数はモネが多いですが、ゴーギャンもゴッホもドガも素晴らしいです。
 












 何度見てもやはり心動かされますねー。残念ながら前回も貸し出し中で見られなかった浮世絵コレクションは今回も貸し出し中だったようで、見られませんでした。またボストンに行く機会があればぜひ再訪したと思います。

 オルセー、オランジュリー、ボストンと、日本ではコレクションの1、2点が来ただけでも展覧会の目玉になるような珠玉の作品の数々を立て続けに鑑賞することができ、大きな幸福感と満足感に浸ることができました。肝心の仕事の方の成果はそうでもなかったので、ちょっと複雑なところですが。
 


帰国日は仕事を象徴するような嵐のような大雨でした


 年度末ということで、31日は一日余っていた年次休をとって高尾山に行ってきました。春休みとは言え平日なのですいているだろうと思いましたが、予想通り人はまばらで、メインの1号路からゆっくりと静かな散策が楽しめました。やっぱり仕事をさぼって平日に行く山は最高ですねー。最近やたらに人が多くて表ルートはずっと避けていたのですが。
 





1号路登山口
(桜はまだちょっと早かったです)


めくるめく名画の陶酔(オランジュリー編)

2016-03-21 12:32:06 | つなぎ






 仕事は午前中の会議出席で、会議の場の関係先からホテルに戻り、出席者で軽くwrap up meetingをして解散となりました。帰国便は夜の8時過ぎ発だったので、スーツを脱いで着替え、今度はオランジュリー美術館目指して、前日と同じルートでコンコルド広場に向かいました。

 オランジュリー美術館は、コンコルド広場のすぐ脇の、セーヌ川の手前側(オルセーの対岸側)にあります。二度目なのでもう全く迷わず美術館に到着、のはずでしたが...。てっきりオルセー同様セーヌ川沿いに入口があると思いこんで川沿いに歩いていったところ、美術館とおぼしき建物は高い壁を挟んですぐ左手に見えているのに、行けども行けども壁の切れ目も入口も見えてきませんでした。結局建物を遥かに通り過ぎたところでようやく壁の切れ目があり、内側に入ってまた延々と歩いてきた方向に戻るはめになってしまいました。

 結局入口は大観覧車のすぐ後ろの、最初に入口目指して歩き出した地点のすぐ脇で、延々と大回りをして一周してきただけでした。何事も良く調べるなり人に聞くなりしてから行動すべきと反省でした。

 オランジュリーはオルセーに比べると、小ぢんまりした美術館ですが、何と言っても有名なのはモネの睡蓮の間ですね。
 


入口

 入口のすぐ向こうに、二部屋に分かれて8枚の長いパネルが展示されています。









 モネの死後に一般公開された遺作とのことですが、モネの芸術の集大成としての執念を感じます。執拗に睡蓮を描いているところをみると、睡蓮の池に何かを見出して、表現しきれていないという思いがあったのか、など考えさせられました。

 その他の画家の作品は、睡蓮の間から地下に降りたところにあります。まずルノワールの佳作がずらっと並んだ細長い廊下のような展示室があり、その奥から反対側に回ってもとの所に戻ってくるような構造になっています。なので迷うこともなく効率的に見ることができました。 


















オルセーにも同じ構図の絵がありましたが、こちらはずっと小さめです。








セザンヌ





ピカソ


マチス





ローランサン





ユトリロ


ルソー





モディリアニ

 マチス、ユトリロ、ローランサンなどはこれまで確かなまで見たことはなかったように思いますが(多分)、やはり皆それぞれ訴えかけるものがありました。これだけの質の作品をまとまって見られるのはやはりすごいですね。

 オルセーとはまた違った作品の数々の余韻に浸り、夢心地で外に出ると、銃を持った兵士が警戒に当たっていました。物騒な世の中になってしまったので仕方ないですね。



 また地下鉄でホテルに戻り、タクシーでシャルルドゴール空港に向かいました。この空港に10数年前初めて着いた時は、鉄腕アトムに出てきそうな、中央吹き抜けの中の入り組んだエスカレーター(階段状ではなく動く歩道状ですが)の光景に驚きました。この日はなぜか故障していて止まったままだったので、荷物を引きずって歩いて登らなければならず、結構きつかったです。






 3月も下旬だというのにまだまだ寒いですが、今日は自転車で八王子城に行ってきました。花々は着実に春を迎えつつあるようですが、いつもよりちょっと遅めな気がします。


頂上(松木曲輪)下の石垣のスミレ


めくるめく名画の陶酔(オルセー編)

2016-03-20 23:29:46 | つなぎ






 先日のボストンに続き、また出張で先々週パリに行き、その後先週またまたボストンに行ってきました。海外出張は1年半近くご無沙汰していたのに、連続するときはするものです。もう少し間隔が開いてくれると良いのですが、業務上の都合なのでこればかりは自分の思い通りにはなりません。

 先日のボストン出張では全く余裕がなく、どこにも行く余裕がありませんでしたが、パリと今回のボストンでは何とか時間を見つけて美術館巡り(オルセー、オランジュリー、ボストン美術館)をしてきました。いずれも充実した名画のコレクションで、ただただ呆然として見とれるばかりでした。いまだに数々の傑作が頭の中をぐるぐる回り続けています。 

 日本と違って、いずれの美術館もフラッシュさえ使わなければ写真撮影はOKなので、撮りまくってきました。ちょと数が多いので、美術館毎に3回に分けてアップします。まずはパリの風景を含めオルセー美術館から。

 パリは10数年前に出張で行って以来2度目です。シャルルドゴール空港に到着し、タクシーに乗り込んで外に出ると、何と大雪の吹雪状態でした。出発前の日本も寒かったですが、 パリはもっと寒かったです。

 

 
 しかしホテルに着くころにはすっかり雪も止み、晴れ間も出てきました。


今回泊まったホテル
(朝食バイキングはおいしかったです)


ホテルの窓から

 荷物を片付けてから、フロントで行き方を聞いて早速オルセー美術館へと向かいました。パリの美術館はどこも行ったことがありませんでしたが、ルーブル、ポンピドゥーセンター(国立近代美術館)、オルセー、オランジュリー、マルモッタン美術館等いろいろあるなかで、やはり何と言ってもまずは印象派のコレクションで日本人に人気の高い、オルセーとオランジュリーに行くことにしました。

 一番近いのは歩いて行けるマルモッタン美術館(先日東京都美術館に見に行ったモネの「印象、日の出」所蔵)でしたが、日本では立ち止り禁止でろくに見られなかった「印象、日の出」はまだ日本巡回中でもあり、結局行きませんでした。。

 ホテルで教えてもらった通り、まずホテルのすぐそばのバスターミナルの脇の駅から メトロ9号線に乗り込み、乗り換え駅のFranklin D. Roosevelt駅に向かいました。なんでパリの地下鉄の駅にアメリカの大統領の名前の駅がついているのかは謎ですが。



バスターミナル


地下鉄入口


地下鉄ホーム


親切に日本語表記も 

 慣れないので乗り換え(1号線)はちょっと迷って、最初は違うホームに行ってしまいましたが、なんとか目的地のコンコルド広場にたどり着きました。



コンコルド広場


オベリスク

 今回は行く余裕はありませんでしたが、広場からはセーヌ川越しにエッフェル塔が見えました。






 

 同じく行く余裕はありませんでしたが、凱旋門も遠くに望めます。



 オルセー美術館はコンコルド広場からセーヌ川を渡ってしばらく川沿いに歩いたところにあります。地図を持ってどの建物かなーとうろうろしていたら、学生風のお兄さんが親切に「ここだよ!」と教えてくれました。美術館と言うと、周辺に庭園があってもう少し広い敷地の真ん中に立っているような印象があったのですが、道沿いに何気なく建っているのでちょっとすぐにはそれと分かりませんでした。



オルセー美術館入り口

 もともとはパリ万博のために作られた鉄道の駅舎だったとのことで、内部は吹き抜けで解放感のある作りです。駅舎の名残りの正面の大時計が立派で印象的でした。



 今朝たまたまテレビでオルセー美術館紹介番組(田中麗奈が案内役)をやっていましたが、この美術館の歴史は比較的浅く、開館はほんの30年前だそうです。ここの印象派の作品は当時全く評価されず、酷評されていたものを、同じく画家のカイユボットが価値を見出して収集し、ゆくゆくはルーブル美術館に入れるよう遺言を残したものだったそうです。当時は下のビーナスのような神話や理想化された世界をきっちり描くのが良い絵とみなされていたようで、印象派のような絵は全く異端だったのでしょうね。






 ともあれ、印象派もそれ以外も、目もくらみそうな素晴らしい名画の数々が、これでもか、というくらいあまりにさりげなく並んでいます。しかも他の見物人にもじゃまされずに見られるなんて夢のようです



(ミレーの部屋:下段の真ん中が晩鐘、右が落ち穂拾い)








 

 ルソー(上)は決して巧い絵ではないでしょうが、不思議な魅力がありますね。またモローの絵(下2点)は、実物は写真や絵では到底分からない、感性に直接強烈に訴えかけるものがありました。これまでモローの本物は見たことがありませんでしたが。






 先日日本に来た、あのマネの少年もいます。やはり周囲とは違う輝きを放っていました。












ちょっとピンぼけ


ロダンの彫刻(確か上野の近代美術館にも同じものがあったような...)


これも上野の近代美術館にもあったような...


スーラの点描


ゴーギャン

 ゴッホのところはさすがにちょっと人が集まっていましたが、見るのに支障があるほどではありませんでした。






なんとも言えない妖気が漂っています





これは人だかりがしてましたが、私も好きな作品です





死の直前に描いたという絵
(内面の苦悩がにじみ出ているような...)


ルノワールも贅沢に一人占めっ!
(日本では到底考えられません)


オランジュリーにもほぼ同様の構図の絵がありました
(私はこっちの方が好きですが)








セザンヌも一目でそれとわかるタッチですね


最もセザンヌらしい絵でしょうか





ドガも強烈な何かを発しています








モネは言わずと知れたおなじみの睡蓮の数々





なぜか干し草の絵も多数ありますね


これはやはり傑作ですね


これも素晴らしいですね


昨年の私の部屋の名画カレンダーにあったピサロ

 翌日仕事の打ち合わせをしたものの、前日の名画の数々に圧倒され、半ば放心状態でした。その晩は会議に先立ち関係先と会食でしたが、エッフェルタワーの見える夜景のきれいなレストランでした。






レストランのテラスから
(時々全体がきらきらきらめくイルミネーションが点灯しますが、撮り損ねました) 


 仕事の成否はともあれ、「生きてて良かった―」と心底思えるほどの素晴らしい名画体験でした。


久しぶりのボストン

2016-02-13 12:25:29 | つなぎ






 先日久しぶりにアメリカ出張(ボストン)に行ってきました。ボストンは直行便がJALしかなくて高く、ANAの乗り継ぎの格安の方がずっと安いので、 そちらにしたものの、やはり不便です。移動が面倒なので今回はスーツケースではなくデイパックと手提げビジネスバッグのみで行きました。
 


乗り継ぎのJFK空港
 


今回の宿のWestin Copley Place



ホテルの窓からの眺め

 何年か前にボストンに行ったときは電車でボストン美術館に行く余裕もあったのですが、今回はずっとホテルの部屋でメール対応やレポート書きに追われ、朝ホテルの周辺を散歩するくらいで、街を歩く余裕も何もありませんでした。ボストン美術館も徒歩圏内だったのに残念です。



朝のホテル前の通勤風景



ホテル前の市民図書館
(重々しく立派な構えですね)
 

 帰国便の乗り継ぎはあまり適当なのがなく、シカゴ経由で成田に夜の8時半頃に到着しました。シカゴで搭乗の際に、やけに人が少ないな、と思ったら、中はガラガラでした。座席を移動させてもらい、4列シートを全て占領してフルフラット状態で体を完全に伸ばして練られて快適でしたが。飛行機を降りるのもスムーズで、ダッシュでJR乗り場に向かい、ぎりぎり3分前に高尾行き直通列車に間に合いました。これを逃すと次は1時間後の東京行きだったのでラッキーでした。それでも帰宅は11時半を過ぎてしまいましたが。

 帰国は先週の水曜 でしたが、日曜にはいつもの奥高尾に自転車で行きました。雪の残る中、疲れた体をリフレッシュできました。やっぱり地元はリラックスできていいですね。



森林ふれあい館
(中には入れませんが)






 出張に行くと生活時間や食べ物が乱れますが、生活リズムを取り戻すのにもだんだん時間がかかるようになってきたように思います。歳でしょうね。


またまたアナハイム

2016-01-11 15:29:38 | つなぎ






 暮れ正月は何かとあってアップが遅くなってしまいましたが、先月嫁さんとまた飽きずにアナハイムのディズニーランドに行ってきました。

 嫁さんとは2010年、2013年とロサンゼルスに2度言っているので、どうせ海外に行くなら何も3度も同じ所に行くことも無かろうとは思ったものの、どうしても60周年のダイヤモンドセレブレーションなる時期に行きたいとのことで、承諾しました。ディズニーランドの60周年の他に、スターウォーズを現地で観たいとの強い希望もありましたが。

 なので無理を言ってスターウォーズの封切り日(12/18)を挟んだ12/16-22の忙しい時に休みをもらいました。昨年は夏休みがろくに取れなかったので、その代りということで、後ろめたさは感じつつも仕事を放り出して強引に休んでしまいました。とは言え、会社のパソコン持参で毎日メールチェックはせざるを得ませんでしたが。



成田出発ロビーもスターウォーズ一色



真ん中はカイロ・レン(真黒で良く見えませんが)



今回のホテル(パークからも直接入れます)






ホテルのパーク側入口



ホテルロビー(ディズニー直営ではありますがキャラクターはなし)



皆さん入口で60th celebrationの文字をバックに記念撮影



どこも60周年とダイヤモンドと青で統一
 

 5日間出入り自由券の特典で朝7時(一般客は8時入園)から入場できるとのことで、 朝から早起きしてカーズなど人気アトラクションに行きました。しかししょっちゅう「現在不具合により休止中です」などとなっていて、トラブルがやたら多いのはやはりアメリカらしいですね。



一般客のまだいない朝のパーク
 





カリフォルニア上空の飛行疑似体験ができるソアリン
お気に入りでしたが、無くなってしまうそうです



スターウォーズの展示のある基地ができてました









ストームトルーパーはどこでも人気



ジェダイアカデミーではダースベイダー健在



スーパーヒーローの展示施設もできてました
以前はアシモのショーをやっていたようですが(そっちの方が見たかった)



これまで見ていないアトラクション(Mickey's Magical Map)も見てきました
(日本ではあまりし知られていないものの結構見ごたえあり)



Mickey's Magical Map




トイストーリーのグリーン アーミー メンのアトラクション


 夜のパレード待ちなど、アトラクションの待ち時間は暇なので、パークの中までパソコンは持っていき、嫁さんの冷たい視線は感じながらもメール処理等していました。おかげで誰にも邪魔されず、会社にいる時より処理ははかどりましたが。

 しかしときどき列を移動させされたり、しゃがむのは禁止で全員立って待て、等の係員の命令があり、開いたパソコンを持ったまま立って操作する羽目になってしまいました。周りにはさすがにそんな人はおらず、「日本人はこんなところに来てまで仕事するのか?」とあきれられたのではないかと思います。



ペイント・ザ・ナイト
エレクトリカルパレードの進化形と言われているようですが、確かに見ごたえはありました。







何度目かのワールドオブカラー
その時その時でバージョンが変わって飽きさせないように工夫されてます






日本ではまずうけないであろう青リンゴのチョコレート+砂糖がけ
なぜかスパイダーマンも



パーク内のスタバ
やはりアメリカっぽい内装



セルフサービスレストランのミートボールスパゲッティ
最初に来た時に食べてうまかったのでまた食べました(量が多いので二人でシェア)。


 スターウォーズは11月中にweb予約サイトで予約しておきました。封切り日のチケットは取れませんでしたが、ホテルから歩いてすぐのディズニーダウンタウン内の映画館で、二日目の朝一のIMAXで見ました。レイア姫(ちょっと太め)の格好をした子連れのおばさん等、皆さん盛り上がってました。





お父さんに連れられて



PG13なんですね。

 実は私はあまり期待はしていなかったのですが(JJエイブラムス監督のスタートレックがいまいちだったのと、TVの予告編がじらすばかりでもうひとつピンとこなかったため)、予想に反してできは良かったように思います。字幕は当然ないですが、それほど複雑な話でもないので、まあストーリーを追うのに特に支障はありませんでした。ハン・ソロの運命にはちょっと「えっ」でしたが。

 隣の席には多分最初のシリーズを若い時に見たファンとおぼしき中年夫婦がポップコーンをこぼしながら見ていましたが、見どころ(ミレニアムファルコン、ハン・ソロ、R2-D2の各登場場面)ではおばちゃん大喜びで拍手をしてました。特に終盤のカイロ・レンとフィンの対決場面で、カイロ・レンが雪面に刺さったフィンの(もともとルークの)ライトセーバーをフォースを使って引き寄せようとして、飛んできたライトセーバーがカイロ・レンの手に収まるかに見えた次の瞬間、おばちゃんの興奮最高潮で歓喜の拍手喝采でした(ネタバレ回避のため具体的内容は伏せておきますが)。



映画館隣のホットサンド屋
嫁さんが事前にwebでおいしいと評判だとチェックしてたところ



確かにホットサンドもトマトスープもコーヒーも、リーズナブルな値段でうまかったです。
 

 ここのところテロが相次いでいることもあり、ディズニーランドもセキュリティーチェックは例外ではありませんでした。ダウンタウンディズニーの入口やホテルからのパークへの入口には金属探知機が設置されていましたが、時間がかかっても皆さん特に不満げな様子はなく検査に応じていました。まあ安全の方が遥かに大事ですから仕方ないですね。



ホテルからのパークへの入口での荷物、金属チェックの列
(暗くてピンボケ ですが)

 ホテルはディズニーダウンタウンの通りに面していますが、メインストリートでは下のようなストリートパフォーマーもいていろいろ楽しめます。


 
超絶技巧ホテルカリフォルニア
 

 そういえばイーグルスのメンバーのグレン・フライ氏が死亡したとのニュースは驚きました。何年か前に日本公演に来た際に、イーグルスファンの嫁さんと東京ドームに見に行った時は全く元気だったのですが。渋くてかっこいいオヤジの理想像だったのに残念です。 



最後の夜の花火(上空の強風で左に流されてます)


 花火も単純な花火だけではなく、メインストリートの両側の建物の壁へのプロジェクションマッピングと組み合わせたショーになっており、どっちをメインに見るかで並んで待つ場所も変わります。私達は最初の晩にプロジェクションマッピング、最後の晩に花火をメインに見ました。

 花火はちょっと風が吹くとすぐ中止になってしまうようですが、最後の晩は直前に「中止になるかも知れません」とのアナウンスがあり、長い間並んで待っていた人達からため息が漏れました。しかし開始時間寸前で「予定通り実施します」とのアナウンスがあり、皆さんほっとしてました。



ホテルの部屋から出発直前の眺め
道路側で眺めはいまいち(夜のイルミネーションはまあまあでしたが)
 

  5日間のチケット有効期間中、毎日朝(7時)から閉園時間(11時)まで(途中疲れたらホテルに戻って休んだりはしましたが)あちこち歩き回ったり、ショーやイベントの待機でへとへとになりましたが、童心に戻って楽しめました。仕事を忘れて、という訳にはいきませんでしたが、まあみんな忙しい時期に強引に休んだ以上、仕方なかったかと、嫁さんも理解はしてくれたかと思います。

  JTBの現地ガイドの言うところでは、この時期は1年で最も日本人客の少ない時だそうで、実際パーク内でも日本人はほとんど(ホテルでは一人も)見かけませんでした。まあ年末直前だからわかりますが。飛行機も比較的すいていて、行きは隣の席は空席でゆったり過ごせました。

 帰りの便はなぜかプレミアムエコノミーにアップグレードしてくれました。最初にロサンゼルスに行った際にはビジネスクラスにアップグレードしてくれましたが(いずれも無料で)、それなりの歳の夫婦連れは、リピーター候補の有望顧客として餌をまいておこうということなのかもしれません。プレミアムとは言え、席がちょっとゆったりしていて、飲み物オプションにシャンパン(小瓶の安いの)があったり、エキストラのデザートが頼めたり(通常の食事でついているハーゲンダッツで腹いっぱいで到底欲しいとは思わず頼みませんでしたが)するだけなので、あんまり恩恵は感じませんが。

 今回はホテルも贅沢してしまった(ディズニーランドのチケットも結構なお値段-$315)ので、もう当分節約生活です。



帰国直前のロサンゼルス空港


 帰って来た次の日曜に、いつものように自転車で山に向かっていると、道端にタンポポが咲いていました。年末までは暖かかったとは言え、ちょっと変ですね。ようやくいつもの真冬の寒さになりましたが。今日も雪のたっぷり残る八王子城に登ってきましたが、頂上は死ぬほど寒くて、弁当を食べる手がちぎれそうでした。でも空気が澄んでいて、都心まで感動的なほどくっきりはっきり見えました。
 

 


鹿島槍のブロッケン現象

2015-09-25 17:21:48 | つなぎ






 シルバーウィークということで、初日の19日から2泊3日で鹿島槍に登ってきました。

 計画では燕山に行くはずだったのですが、天候の様子を見ているうちに山小屋(燕山荘)が満員で予約がとれなくなってしまい、急遽予定を変更して鹿島槍にしました。メンバーは大阪の先輩と逗子の同僚の3人で、いつものA君は家族旅行のため抜けました。

 先輩は出発前日に逗子の同僚の家に泊まり、翌朝同僚の車で八王子の私のマンションまで来てもらい、7時過ぎに出発しました。同僚の車はジャガー(展示車の一番安いのだと言うことでしたが)で、私のおんぼろワンボックス(来年1月の車検で丸19年)と入れ替えに駐車場に置いておいたので、マンション住人から、「とうとうあのおんぼろ車買い替えたんだ。中古みたいだけど...」などと噂されていたのではないかとちょっと気になりましたが。

 登山起点の大町まではちょっと遠いので、出発日は麓で一泊しました。混むと思っていた中央高速道路が意外に空いていて、2時過ぎに大町に着いてしまったため、現地温泉施設(ゆーぷる木崎湖)で昼食後、温泉にゆっくりつかり、休憩所でみんなで昼寝をしてから宿に向かいました。
 


麓の宿の前から望む夕暮れの鹿島槍(秋の風情ですねー)
 

 翌日7時半頃宿を出て、登山口(黒部ダムへの起点の扇沢)に向かいました。扇沢は黒部ダムへ向かう観光客が大挙押し寄せてくるため、上の駐車場にはとめられず、手前の駐車場(雷鳥駐車場)に車を置いて、シャトルバスで15分ほど登って扇沢に到着しました。バスを降りると回りは観光バスで一杯で、ロープウェーには長蛇の列ができていました。黒部ダムはまだ行ったことがないので、いつか行ってみたいと思います。



扇沢


 扇沢から少し下ったところの爺ヶ岳登山口

 爺岳経由で種池山荘を経て冷池山荘に泊まり、翌朝鹿島槍ピストンで冷池山荘に戻って下山、というコースでした。種池山荘はその名の通り、小屋の脇に池があり、「何かいるかなー」と覗いてみると、黒くて頭の丸い小さなものが尻尾をふりふり泳いでいました。思わず「あ、オタマジャクシ!」と言ってしまいましたが、となりのおじさんが「山椒魚ですよ」と教えてくれました。秋にオタマジャクシがいる訳ないですね。
 


(種池山荘)


(種池)


(種池の山椒魚)

 種池山荘前のテーブルでで弁当を食べてから、爺岳に向かいました。
 


(種池山荘から見た爺岳)


(爺岳山頂)

 爺岳山頂からは雲海の眺めが見事でした。



(爺岳山頂から望む雲海)

 山頂で写真を撮った後、一路冷池山荘に向かいましたが、途中の尾根筋でブロッケン現象に遭遇しました。谷側に霧が溜まり、背後から太陽が照らした時に、自分の影の回りにこのような光の輪ができるようです。自分が動いても頭の回りを離れないので、観音様になった気分でした。初めて見ましたが、昔の人は不思議だったでしょうね。もしかしたら仏像の光背もこれを体験した人が考えたのかもしれないと思いました。



(尾根筋で見たブロッケン現象)

 冷池山荘に着いたのは4時近くでしたが、受付が先客でごった返していました。予約時から分かってはいたものの、テントサイトも含め超満員で、テントを張れない客まで中に泊めなければならないとのことで、我々3人に与えられたスペースは、布団1.5枚分位で、足も伸ばせないところでした。まあ連休の頭のピークなので覚悟はしてましたが。食事も1時間毎の4サイクルの3番目(7時から)でした。

 夕食まで時間を持て余し、宿の回りを散歩していると、同様に暇を持て余した客達が酒盛りをしてました。先輩と同じ大阪出身の元気なおじさんがいたグループに先輩と同僚は引きずり込まれましたが、私はちょっと苦手(特に大阪人のノリ)なので、遠慮して部屋に戻って携帯で会社のメールをチェックし、上司や同僚にメールをしてました。

 携帯接続は整備強化中とのこと(特にDocomo)で、こんな山の中でも仕事ができる時代になったのは便利と言えば便利ですが、言い訳(山に行ってますので連絡は付きません)ができなくなるのは良し悪しですね。



(冷池山荘裏からの眺め)

 翌朝ザックの中身の重いものを小屋に残して、6時半頃に鹿島槍に向かい出発しました。



(立山方面)


(布引岳)

 2時間ほどで鹿島槍の山頂に着きましたが、天候にも恵まれ、360度の絶景をたっぷり堪能できました。



(鹿島槍ヶ岳山頂)


(鹿島槍山頂からの眺め①)


(鹿島槍山頂からの眺め②)


(鹿島槍山頂からの眺め③)


(鹿島槍山頂からの眺め④ 槍ヶ岳)



(鹿島槍山頂からの眺め⑤)

 山頂で同僚が淹れてくれたコーヒーを味わってから、素晴らしい眺めに別れを告げ、山荘目指して下りました。 



(鹿島槍側から見た冷池山荘)

 帰りは扇沢まで行くとかなり遠いので、冷池小屋でタクシーを呼んでもらい(もちろん途中の分岐からかなり下ったところまでですが)、タクシーで扇沢駐車場まで戻りました。



(最後の分岐)

 帰りは行きと同様空いていることを期待しましたが、中央高速は小仏付近35Km渋滞で抜けるのに3時間以上との表示が出ていました。勝沼を超えても表示は変わらないので、あきらめて大月で降り、結局家に着いたのは12時過ぎでした。まあ連休だし仕方ないですね。今回は登山中は途中雨にも逢わず(帰りの高速で途中の一部土砂降りになりましたが)、ブロッケン現象も見られ、とてもラッキーでした。


箱根でリフレッシュ

2015-03-28 12:30:12 | つなぎ






 有給休暇および福利厚生ポイント消化を兼ねて、先週の水・木曜で嫁さんと箱根に行ってきました。

 朝はゆっくり11時頃八王子を出発し、小田原厚木道路で小田原に出て、ちょっと戻って国道1号沿いの浜ずしで昼飯を食べ、3時半頃に宿に着きました。宿は2年前の同じ時期に行った仙石原の富士急箱根ハイランドホテルでした。前回楽天の「食事のおいしい宿ランキング」で上位だったので選んだところで、広大な敷地のとてもゆったりした気持ちの良いホテルです。


庭側から見た本館

 前回は工事中だった新館が完成してました。予約したのは一番安い旧館のスタンダードツインでしたが。
 


新館

 奥には大涌谷の煙が見えています。


新館側から望む大涌谷

 旧館のレセプションでチェックインしようとしたところ、係のお兄さんが、「実は急に新館のお部屋に空きが出まして、通常の差額の半分で変更できますがいかがいたしましょうか?」とのことでした。差額は半分でも6,000円/人とのことだったので、「何が違うんでしょうか?」と聞いたところ、お兄さんの言うには、広さが少し広くなり、部屋に個別の露天風呂がついているとのことでした。

 露天風呂なら大浴場にもあるし、「じゃあいいです」と言おうとしたところ、嫁さんがそっちにすると乗り気になってしまいました。「え~、予約通りでいいじゃん」と説得を試みたものの、嫁さんの気持ちは変わらず、「じゃそっちで」と勝手に決めてしまいました。私は6,000円出すならワインに回す方がずっといいのに、と思ったものの、こんなところで夫婦げんかしてもみっともないとぐっと抑えました。お兄さんはちょっと申し訳なさそうに「余計なことを言ってしまいましたかね」と言ってましたが。 
 


新館の部屋


テラス側


テラスの露天風呂

 でも部屋はとても快適で、夜中に星と月を、また早朝の光を浴びた庭を眺めながらのんびり入る露天風呂はとっても気持ち良かったです。3種類のコーヒーを選べるネスプレッソマシーンや、嫁さんの持っていたウォークマンが聞けるBOSEのBluetooth スピーカーも置いてあり、並の部屋では味わえない上質の時間をゆったり楽しめました。まあ通常の差額12,000円/人だけのことはありました。

 また何と言ってもここのウリは食事のおいしさで、ディナー朝食も前回同様とっても満足できました。肉も魚も野菜も全て絶品ですが、焼きたてのパン(特にいちじくとくるみの入ったパン)も最高です。



庭の散策路の水芭蕉

 星の王子様ミュージアムに隣接したはホテルの庭とは思えないような良く整備された広めの公園並みで、散策路も良く整備されています。この時期は近くの箱根湿生花園にあるような水芭蕉も咲いています。

 近くには坂田公時の金時神社が あり、金時山の登山口になっています。ディナーまでちょっと時間があったので、歩いて(徒歩30分くらい)往復してきました。
 


金時神社(看板は公時ですが)


正面


こんなのもありました

 たっぷりリフレッシュして翌朝ホテルを後にし、前回同様芦ノ湖経由で帰路につきました。
 


芦ノ湖(湖尻)


土産物屋の営業副部長
(一昨年より少し老けて貫禄がついたような...) 

 前回は小田原城の桜がちょうど満開の盛りだったのですが、今回は全く咲いておらず、ちょっと残念でした。二日とも快晴だったものの、ちょっと寒かったので開花は予想より遅れているようです。

 しばらく海を見てなかったので、途中の平塚の湘南海岸公園の無料駐車場に車を停めて、夕暮れの海岸を散歩してから、八王子に向かいました。一泊二日とは言え上質な時間を過ごせて、嫁さんともども満足満足。
 


平塚の海岸


雨の北沢峠再び

2014-10-11 22:52:38 | つなぎ






 先週の土日で仙丈ヶ岳に登りに行ってきました。いつもの3人パーティーではなく、一番若いA君が昇進試験準備で抜けたため、会社の元先輩との二人組でした。

 台風が接近しているのは承知の上でしたが、延期してもどうなるかわかりませんし、少なくとも土曜日は天気は持ちそうだったので、決行することにしました。八王子を6時前に出発し、南アルプスのふもとの芦安駐車場に着いたのは8時過ぎでした。仙丈ヶ岳や駒ケ岳の登山口の北沢峠まではバス(中継点の広河原までは乗合タクシーもあり)を乗り継いで行かなければならず、とっても不便です。秋になって本数も減っていることもあり、結局北沢峠には昼過ぎの到着になってしまいました。

 小屋は山頂までまだ1時間くらいかかる馬の背ヒュッテに予約してあり、翌日山頂に登る予定でした。北沢峠に早めに着いていれば、山頂付近の小屋に変更して、その日のうちに一気に山頂まで行くこともできましたが、それはあきらめ、予定通り馬の背ヒュッテ泊としました。


広河原1


広河原2


広河原3
 

 馬の背ヒュッテまではそう大した登りではなく、結構余裕で4時前には到着しました。




途中の紅葉


雪もちょっぴり残っていました


中腹から見た雲に浮かぶ甲斐駒


紅葉越しの甲斐駒


馬の背ヒュッテ


 台風接近中にもかかわらず、小屋は結構混んでいて、部屋は3F、食事は2ローテーションの後半でした。夕食はカレーでしたが、GWに行った蛭ヶ岳のようなレトルトではなく、長めのウインナーソーセージも一本着いてお変わり自由で、まずまずでした。肉は見当たりませんでしたが(溶けてしまった?)。缶ビールは350mlで600円でちょっとためらわれましたが、やはり誘惑には勝てません。消費税の便乗値上げはこんなところにまで...と、ちょっと悲しい気分でした。宿のご女性主人に翌日の天気予報を聞いたとろ、「良くないですねー」、とのことだったので、期待はせず、朝起きて本降りだったらこのまま降りましょう、と先輩と話して、8時過ぎには布団に入りました。 

 夜中や明け方に目が覚めた時はまだ雨の音はしていなかったので、もしかしたら朝一で山頂往復位は大丈夫かも、と期待したものの、5時半頃目が覚めると本降りになっていました。しかもなぜか部屋の電気も食堂の電気も点いておらず、皆さん薄暗闇の中で着替えや食事をしていました。どうしたのかと宿の人に聞いてみると、発電機の故障とのことでした。雨の影響ではないでしょうが。

 幸い我々の食事の番(6:00~)までには発電機も復帰しました。そのころにはもう外も明るくなっていたのであまり関係はありませんでしたが。行きに広河原で、「明日は雨の具合次第で午後になるとバスが不通になる可能性が高いので、遅くとも2時くらいまでには降りて来て下さい」と言われていたこともあり、食事後すぐに宿を発ち、朝一の北沢峠発(9:45)バス(次のバスは昼過ぎになってしまうので)を目指しました。北沢峠には8時過ぎには到着し、ちょっと早すぎたか、と思ったものの、バスは座席分の人数さえそろえば出発してしまうシステムらしく、9時には出発してくれました。まあ全員行き先は同じで、満員のバスを待たせておく理由も意味もないでしょうから当然でしょうかね。



雨の北沢峠


 2007年の10月に行った際のことは以前書きましたが(悪夢の北沢峠)、その時は北沢峠から広河原までのバスが不通になり、雨の中を歩いて広河原まで行かざるを得ませんでした。しかも芦安までのバスも不通で、方向違いの奈良田方面に行って身延線で戻ってタクシーで芦安まで戻るという、時間的にも懐的にもとっても痛い経験でした。この時のことが頭にあったため、今回は慎重を期したのですが、まあ紅葉はそれなりに楽しめましたし、登りだけは雨ではなかったので、まずまずリフレッシュにはなりました。

 広河原からはあまり待たずに乗合タクシーで駐車場に戻りました。南アルプスに行くと、芦安駐車場を出てからすぐのところにある温泉(金山沢温泉)の露天風呂に入るのが大きな楽しみです。ここは公営で安かった(確か500円位)のですが、今回何と850円!に値上がりしてしまっていました。受付のおばちゃんによると、経営母体が変わったとかで、昨年から値上げになったとのこと。消費税増税を見越したフライング便乗値上げか?とちょっと怒りを覚えたものの、他の温泉を探しまわる気力もないので、仕方なく850円也を払って温泉に浸かりました。まだ午前中だったこともあるでしょうが、他の客はほとんどおらず、貸し切り状態でした。残念ながらいくらなんでも上げすぎです。少なくとも我々は客として失うことになるかと思います。客が減って多分利益は減少してしまうんじゃないでしょうかね。商売がうまくないですね。気持ちの良い露天風呂なのですが、とても残念です。


重いでのサンフランシスコ...

2014-09-27 12:17:10 | つなぎ






 久しぶりにアメリカに出張に行ってきました。

 今回はサンフランシスコで、用事は訪問先での3時間程度の面談だけの、2泊4日のあわただしい日程でした。その程度ならわざわざ行かなくても電話会議で済みそうなものではありますが、やはり直接顔を合わせて、飯も一緒に食べて関係を構築しておくのはそれなりに意義があるかと思います。

 月曜に出発して当日の朝到着し、到着日は特に用事はなかったため、ホテルに荷物を預けてとりあえず町の見物に出かけました。サンフランシスコは初めてだったので、まずは何を置いてもゴールデンゲートブリッジに向かいました。とは言え事前にインターネットやガイドブックで見ても、いまいち行き方が良くわかりませんでしたので、ホテルで聞いたもののいまいち要領を得ず、ホテルの近くの観光案内所に行っておばちゃんに詳しく教えてもらいました。いくつか行き方はあるものの、結局バスで乗り換えて行くのがよさそうだったので、バス停に向かいました。

 行き方を教えてはもらったものの、アメリカはバス停が日本ほど明瞭ではないのでちょっと迷ってしまいました。しかしなんとかバス停は見つかり、運転手さんに教えてもらって乗り換えも間違えずに橋まで行けました。やはり本物を自分の目で見ると、スケールが大きく感動ですねー。

 


 橋は自由に(通行料も取られず)歩いて渡れるので、途中まで歩いて行きました。貸自転車なのかサイクリングを楽しむ人達も多かったです。



 橋の上からの眺めは雄大でほんとに気持ちいいです。アルカトラズ島(下)も見えます。


 
  橋の入口には命の電話が...。いずこも悩みを抱える人が多いのは同じようで。



 「望みはある」...、どんな状況でも真実(少なくともそう信じたい)ですね。
 


 橋を後にして、観光案内所で教えてもらったフィッシャーマンズワーフへのバス停に向かいました。しかし歩き始めてみると、案内所でもらった地図にマークしてくれたバス停はとんでもなく遠く、30分以上歩いてもまだたどり着きませんでした。途中は下のような広大な芝生広場など気持ちの良いところではありましたが。



 ようやくバス停にたどり着き、満員のバスでフィッシャーマンズワーフに到着しました。ここで降りたのは私を含め数人で、バスで来た観光客はごくわずかだったようです。有名な蟹の看板でお決まりの写真を撮り、10分ほど見て回ったものの、まあ特にこれと言って何があるわけでもない普通の波止場ですね。



 バスはチケットを買ってから2時間まで乗り降り自由ですが、もう時間切れだったので、フィッシャーマンズワーフからは有名なケーブルカーの線路沿いに歩いて帰りました。ユニオンスクウェア近くのニッコーホテルまで、直線距離では大したことないと思ったものの、坂道は思った以上にきつく、ほとんど山登り並みの峠越えでした。なぜケーブルカーが必要なのか実感しました。ユニオンスクウェア(下)にたどり着いた頃には日も傾き、へとへとでした。

 もう夕飯を食べに行く元気もなかったので、Walgreensで何とかラップ(野菜と鳥肉をクレープ様のもので包んだもの)と翌日の朝食(リンゴ、バナナ、ツナサンド)を買い、ホテルに戻りました。

 


  翌日は 目的の面談の場所まで歩いて向かいました。タクシーを使っても良い距離でしたが、同行者がまあ歩きましょう、とのことだったので。ちょっと迷って結局40分位かかってしまいました。鞄は契約書等の書類とパソコン等で膨れてとっても重く、天気も晴れて結構暑く、しんどかったです。思わず帰国後にアップしようと思った今回のタイトル『重いでのサンフランシスコ...』が頭に浮かんでしまいました(お粗末)。

 道すがら街の見物もしましたが、ユニクロは繁盛してそうでした。アメリカの安服よりは品はいいでしょうからまあ分かります。夜になると肌寒くなるので、ユニクロのウルトラスーパーライトダウンとおぼしきダウン姿のおばちゃん等も見かけました。


  用事を終えてから同行者と「飯でも食いに行くか」と、またフィッシャーマンズワーフに行くことになりました。私はチャイナタウンで軽く中華で良かったのですが。今度もホテルから歩いて行きましたが、前日に懲りて海岸沿いの道にしました。距離自体は遠回りに見えますが、ずっと平坦なので遥かに楽でした。



 入った店。ビールとグラスワインとスープセット(クラムチャウダー、ロブスター、と何だか忘れました)、カラマリ唐揚げ、生牡蠣、シーフードパスタ(スープ以外各一人前)でしめて一人$65くらい(出張日当軽くオーバー)になってしまいました。まあ味も量も悪くないんですが、ちょっと財布へのダメージは大きかったです。
 


 翌日は昼過ぎの便だったので、空港(下)に早めに着いてゆっくり報告書を書き、機内ではビールとワインと映画でリラックスして過ごし、無事帰国しました。



 まあたまに行く分には気分転換にもなりますが、リーマン以来経費削減は継続してかなり上の役職者までエコノミーを強いら続けているので、体はゆったりできずきついですね。


今年の花火見物

2014-08-03 17:44:32 | つなぎ






 なんとも暑いですねー。でもこのくらいでないと夏らしくないので、特に不快なことはないですが。

 昨日は花火好きの家内と厚木の花火見物に出かけてきました。厚木のはこれまで行ったことはなかったので、Webでいろいろ穴場を調べて、海老名の県立相模三川公園というところから見物しました。

 夕方から出かければ十分だろうとは思ったものの、家内が朝から行って席取りするというので、仕方なく遅めの朝飯後支度をして、相模線で海老名まで行きました。土地勘が全くないので、焼けるような炎天下、地図を片手にうろうろ遠回りをしてしまいましたが、何とか公園にはたどり着きました。

 しかしたどり着いたは良いものの、花火がどこから見えるのかよくわからず、また公園内をうろうろして、結局管理棟のおばちゃんに聞くことにしました。おばちゃんは外まで案内してくれて、あの辺にこれこれの感じで見えて、見物客はどの辺に集まって云々親切に教えてくれました。 

 おばちゃんに教わった好位置の土手に行ってみると、もう土手の端の一列はずっと後ろの方まで石の重しを置いたシートが並んでいました。まあ2列目で良かろうと適当にシートを置いて重しの石を乗せ、一旦海老名の駅に戻ってガストで昼飯にしました。炎天下で結構な距離を往復した後なので、ランチ(ミックスフライランチ)と一緒に頼んだプレモル(小さめのグラスですが)がなんともうまかったです。

 食後は隣のイオンの本屋を眺め、弁当とつまみの焼き鳥を買って5時頃に公園に戻りました。人はもうそれなりに集まってはいましたが、まだそれほどではありませんでした。
 


打ち上げと逆方向(結構後ろの端までシートが埋まってます)



打ちあげ会場方向



GWに行った蛭ヶ岳をメインに丹沢山塊の眺めが良いところです
 

  花火は7時からでしたが、6時頃に近くのローソンに麦とホップゴールドと氷結レモンを買いに行ったら、レジが長蛇の列で大変なことになっており、往復30分近くかかってしまいました。 席に戻って、イオンで買った焼き鳥と弁当と、家から持ってきた冷凍枝豆を食べて打ち上げを待ちました。
 


ようやく打ち上げ開始



オープニング

 

 










 ここの花火のウリのクライマックスのナイアガラはちょっと遠かったですが、オープニングから最後までゆったり座って見られて楽でした。管理棟のおばちゃんによると、メイン会場付近はとてもシートを広げるどころではなく満員電車並みとのことでした。

 予定では8時半終了でしたが、少し前に終了となりました。やれやれとシートを片付けて帰ろうとすると、何やら後ろでドンドン音がし始めました。振り返ると厚木花火と反対方向で花火が上がり始めていました。どこだろうと思っていると、隣のおじさんグループが、キャンプ座間の花火だなと話していました。

 


キャンプ座間の花火


 後でWebで見てみると、この日は盆踊り大会をやっていて、8時半から厚木と入れ替わりに花火開始だったようです。厚木に負けないくらい結構はでな打ちあがり方でした。相模線の橋本行きはこの時間は1時間に2本しかないので、9時前まで見てから公園を後にし、ぎりぎり海老名9時20分過ぎ発の橋本行きに間に合いました。

  昔子供らの小さい頃に行った横田基地の友好祭でも花火をやっていましたが、去年から軍事費削減で無期延期になってしまったし、もう行けないなー、と思っていたら、なぜか今年は再開されるようです(公式サイトFriendship Festival teaser videoは映画予告編風でなかなかですね)。今アメリカ経済は好調だからでしょうかね。無期延期じゃなかったのかよ、と突っ込みたいところではありますが、このいい加減さがまたアメリカらしくていいですね。都合がついたら行ってみたいと思います。


TDLの夏休み

2014-07-24 18:11:25 | つなぎ






 ようやく梅雨も明けましたねー。 

 今年の梅雨はあまり蒸し暑くもなく、過ごしやすかったように思いますが、なんかちょっといつもの梅雨らしくなく物足りなかったような...。快適なら快適でそれで良さそうなものですが。

 今年は昨年の夏のロサンゼルス旅行の金欠後遺症もあり、どこも旅行の予定はありません。しかしそれでも休みはしっかりとろうと、水曜から今週一杯は第一弾夏休みとしました。第ニ弾は普通どおり盆休みにするつもりですが。

 家内には近場の箱根か伊東あたりの安いところで一泊くらいなら...と言ったものの、安くて変なところに行くくらいならディズニーランドの方がいいとのことでした。よく飽きないものだとは思うものの、まあそれで満足なら、と23日水曜日に行ってきました。最近始まったプロジェクションマッピングが目当てなものの、観覧席は抽選で、家内の知り合いも皆さん何回通っても当たらず大変なんだとのこと。

 朝は6時過ぎに家を出て、8時前には浦安に着いたものの、インターを降りてから看板を見落とし、左に曲がるところを一本間違えて遠回りになってしまい、上り車線の渋滞に巻き込まれてしまいました。無駄な数十分をロスしてしまいましたが、8時半の開場には一応間に合いました。

 入場口の混み具合はまあ普通くらいか、といったところでした。家内は「せっかく早く着いたのにもうこんなに並んじゃって...」とブツクサ文句を言っていました。いつもながら、もう少しスムーズに入場できるように何とかならないものかとは思います。それでも場内はまあ夏休みにしてはさほどの混みようではなく、アトラクションも食事もそれほど並ぶのにうんざりするほどではありませんでした。

 


夏休みらしく夏祭りバージョンでした




 お目当てのプロジェクションマッピングの抽選は、機械に入場券を入れると当たり外れが表示されるようになっているのですが、開始何十分前だかまでならいつやっても当選確率は同じとのことだそうです。で、いくつかアトラクションを回った後に家内が、「どうせ当たらないだろうけど...」と入場券を入れたところ、何と画面には『おめでとうございます』の文字が...。なんと大当たりでした。

 日頃の行いが良いのか、神様が哀れに思って幸運を授けてくれたのか、なぜかうちはくじ運は結構良い方です。これまでも年賀はがきの一等(ビデオカメラ:数年で壊れましたが) 、読売新聞の遊園地招待の現地抽選会ニ等(スーパーファミコン)etc.いろいろありました。宝くじでも買ったら当たるかもしれませんが、あぶく銭で幸せが得られるとは思えない(むしろ逆に不幸をもらうようなもの)ので、このくらいのささやかな幸運で満足しているのが良いのではないかと思います。特別鑑賞券付きディズニーホテルパッケージなるものもあるようですが、とんでもないお値段です。

 昨日だったらゲリラ豪雨で大変だったでしょうが、水曜はほぼ晴れで時折薄曇り程度で夕立ちもありませんでした。暑さも多分昨日よりはましだったように思います。天気もラッキーでした。
 


当選席を下見
(真ん中通路から三、四番目でほぼ正面の好位置)


貴重なプラチナチケット



座席番号確認



いよいよ始まり始まり
(前に座高の高い人もおらず視界良好)


レーザー光線と花火でオープニング



アリス



ラプンツェル?



何だったかな?



美女と野獣



フィナーレ1



フィナーレ2



ダイジェスト(一部省略)


 雨だと花火がカットされて映像投影のみになってしまうそうです。フルバージョンで見られてラッキーでした。2回目の公演だったので、終了後は即閉園時間でした。いつもは駐車場を出るだけで大変ですが、この日はすんなり出られて、首都高も中央高速も順調に流れてスイスイでした。結局家まで1時間半もかからず、12時前には着きました。まだ夏休みに入ったばかりの平日で、お父さん達は夏休みはとりにくいからでしょうかね。朝に道を間違った時間のロスで入園前はブツクサ言っていた家内も、思わぬ幸運で満足してくれたようでした。


雨のGW

2014-05-10 12:21:34 | つなぎ






 今年のGWは休みの並びが悪かったですが、面倒なので4/26-5/6の11連休にして、たっぷり休養&遊びにしました。

<①高尾山>
 メインはラストの5/5-5/6の丹沢として、4/28(月)にはいつもの日影沢~高尾山で足慣らしに行きました。天気も上々で暑くもなく寒くもなく、気持ちよく 快適でした。

<②東京ドーム巨人-ヤクルト戦>

 4/30(水)には会社のお茶場に「ご自由にどうぞ」と置いてあった東京ドーム巨人戦のタダ券(指定席引換券)で、久しぶりに嫁さんと長男と野球観戦に行きました。指定席引換券と言っても、引き返開始は2時(開場4時、試合開始6時)で、規定枚数がなくなると立ち見になってしまうので、結構大変です。とは言ってもずっと並んでいる必要はなく、引換の列の場所取りをしておいて15分前位までに戻ってくれば良いのですが。 

 この日は平日で、天気予報も一日中雨でしたが、せっかく行くのに立ち見じゃなんだということで、早めに家を出て、11時には現地に到着しました。その時点で10数メートルの列の3列目の真ん中位でしたが、早い人は早朝(6時から並んで良いことになっているそうですが)から場所とりをしているようです。せめて屋根があればよいのですが、下のように全くの屋外で、場所取りシートを置いておくのも大変でした。





午前中はまだ人影もまばら


 1時半ころまで本を読みながらドーム入口わきの階段に座り込んで嫁さんの到着を待ち、列に戻ってみると、こんな天気にもかかわらず列の後ろは遥か先の見えないところまで行っていました。2時の引換開始からもかなり時間はかかりましたが、ようやくチケット交換できました。
 


 チケットは一応D席交換用のようではありますが、空きがあればCやBになることもあるようです。私のはC席でした。開場までまだ時間があるので、デニーズで息子と待ち合わせ、3人で腹ごしらえをして入場しました。席はCの中でも結構前の方で、1塁の正面の2階席の通路に面したところでした。 
 





鼻くそみたいなかわいくないのはカリフォルニアレーズンのキャラクター



つば九郎も来てました

 
 試合は残念ながら先発のセドンは3回ノックアウトで後続も打たれまくり、9-1で巨人のぼろ負けでしたが、長男がファンの高橋(由)も代打で出場しましたし、久しぶりに楽しめました。
 





試合終了後は雨はほとんどあがっていたものの、強風で大荒れでした


<③丹沢>
 5/5-6はいつもの3人で丹沢山~蛭ヶ岳縦走に行きました。 天気は下り坂になりつつあったものの、メンバーの一人の会社先輩は大阪から長距離バスを予約しており、日程変更も大変なので「まあ高山ではないし大丈夫だろう」と強行しました。GW前の天気予報では好天のはずだったのですが。

 5日は宮ケ瀬湖に車をとめて出発したのが8時半頃でした。午後になってから雨がぱらつき始めたものの、大した雨ではありませんでした。しかし時間的には余裕があったはずであるにもかかわらず、予想外に時間がかかり、 予約を入れておいた蛭ヶ岳山荘に日没までに到着できるか分からない状況になってきました。「まあ万一の時は丹沢山の小屋に泊めてもらえばいいだろう」と気軽に構えていましたが、だんだん風が強くなってきて体力を消耗し、3時過ぎにはもう3人とも蛭ヶ岳まで行く気力を失っていました。

 丹沢山の小屋に着いた時には4時を回っていました。泊めてもらえるか聞いたところ、「満員で予約のない方は無理です」とのことでした。普通山小屋では遭難防止のため宿泊拒否はしない(できない)ものと思っていたのですが。で、3人とも仕方なく気力を振り絞って意を決して蛭ヶ岳に向かいました。

 丹沢山~蛭ヶ岳間は迷う恐れはないものの、尾根道は遮るものもなく、暴風にあおられ、足場の悪い鎖場もあって難儀しました。体力も消耗していましたし、ああいう状況では滑落して遭難してもおかしくないように思えました。低山だからと決して甘く見てはいけないと反省しました。

 ようやく蛭ヶ岳山荘に着いたのはもう6時半近く、ほとんど日没直前でした。宿泊客は皆夕食を終えてくつろいでいる時で、ご主人は「いやー、もう丹沢山の小屋で避難しているかと思ってましたよ」とのことでしたが、無事到着できてホッとしました。夕食はいまどきの山小屋にしては質素なレトルトカレーと佃煮のみでしたが、缶ビールで無事到着を祝って乾杯しました。

 翌日6日も朝までは雨が残り、 山頂は霧につつまれて何も見えませんでした(下)。丹沢山は結局どこがピークだったのか確認もし忘れて通過してしまいましたが。



 歩き始めてしばらくすると雨も上がり、時折晴れ間も出てきました。まだ残っていた山桜と、ブナの新緑がとてもきれいでした。

 



雲はいまひとつはれず



 途中で突然鹿が目の前にあらわれてびっくりしました。丹沢の鹿は人に慣れているので、こちらには見向きもせず、しばらくして悠然と立ち去っていきました。



 今回また以前の北岳のときのように靴のソールがはがれてしまいました。張り替えてからまだ3年も経っておらず、保管環境も気を使っていたのですが。もう張替は無理そうなので、次回予定のこの夏に行く前に買い替えないといけません。また予定外の出費が頭の痛いところです。




<④おまけ>
 GW前のオバマ大統領来日時に、嫁さんに頼まれて会社の窓から撮った星条旗カラーの東京タワー。言われなければ何の意味か不明ですが。



雪山の高尾山(とモネ展)

2014-03-02 17:02:26 | つなぎ






 この間の大雪はすごかったですねー。東京であんなに降ったのは、生まれてこのかたうん十年、見たことありません。 八王子でも雪国並みの積もり方でした。

 で、めったにないチャンスなので、一回目の雪の後の2/10(月)に、高尾山にどんな様子か見に行きました。沢沿いの6号路を登ったのですが、それなりの標高の雪山のような状態で、一丁平まで全く雪の途切れるところはなく、アイゼンなしでは到底歩けませんでした。

 日曜祝日の合間とは言え平日の月曜で、朝からずっと曇りだったこともあってか、人もほとんどいませんでした。下りはメインの1号路で行きましたが、こちらはさすがにほとんど除雪されていました。うかつなことにこの日はカメラを忘れてしまい、写真が撮れなくて残念でした。今度こんな状態で来られるのは何十年先か...と思って悔しい思いをしていたところ、なんとまたさらにすごいドカ雪が降ったので、懲りずにまたまた先週の日曜2/23に、今度は裏の日影沢から登ってきました。

 2/10は降ってから間もなかったのであまり踏み固められてはいませんでしたが、この日は降ってからちょっと日が経っていたので、登り口は結構人が入った跡がありました。好きな人は結構いるものですね。出会った人のほとんどは、つま先からかかとまでの本格的アイゼンを付けて冬山装備でした。私は下のように5本爪の簡易アイゼンですが

 









 いつもは人でごった返している山頂直下も下のような状態でした。表からケーブルカーかリフトで登ってきたらしい軽装の人達が、スニーカーでつるつる滑りながらはしゃいでいました。



 日曜日で晴れていたこともあってか、山頂はそれなりに人はいました。スキー場に来たような雰囲気で、皆雪の上でくつろいでいました。
















 誰が作ったのか、上手な雪像もありました。






 山頂から一丁平へは、急こう配を避けて巻き道を行きました。こっちまで足を延ばす人はそう多くないためか、この辺の雪はパウダースノーに近い状態で残っていました。






 深いところは膝ぐらいまでの深さで道が掘られている状態でしたが、ところどころ登山道の両脇に張ってあるロープと支柱の頭が顔をのぞかせていました。掘られた道のさらに下に支柱があるところから見ると、雪の深さは相当なものです。春遅くまで解けないんじゃないでしょうかね。









 一丁平も一面の銀世界でした。いつも昼飯を食べるお気に入りの東屋も雪に埋もれていました。雪を眺めながら、途中のスーパーで買った山菜おこわ+ごぼうサラダとともに、持っていったレトルトのぜんざいをガスバーナーで温めて食べました。雪を眺めながらのぜんざいとコーヒーは最高でした。









 さらに進んで小仏城山に着きましたが、2軒ある茶店はいずれも閉店してました。






 日影沢から城山に通じる林道途中の車止めゲート。ここは城山てっぺんにあるパラボラアンテナの保守用のNTTの業務用林道なのですが、下まで全く車の通れる状態ではありませんでした。これでは当分茶店の人達も荷物を運べず、商売あがったりでしょうね。 以前2月に丹沢に行った時もかなりの雪山でしたが、高尾山近辺でこんな雪山気分が味わえるとは思いませんでした。 自宅マンションの駐車場の雪かきは大変でしたが、こんな雪山が堪能できるなら時々は降ってもいいかなー、と思いました。近所の家々のカーポートは軒並みつぶれてましたので、こんなことを言ったら怒られますね。




 脈絡はないですが、2/21(金)の午後は年次休消化をかねて午後休をとり、上野の西洋美術館にモネ展を見に行ってきました。午前中からうきうきして、昼休み前につい「あー天気いいな~」と言ったら、部の庶務の女性から、見透かされて「どこか遊びにいくんですかぁ~?」と聞かれてしまいました。「いや、ちょっとね~」と言って昼飯を食べに行き、そのまま近くの割引チケット屋で入場券(なぜか無料招待券でしたが1,300円)を買い、新橋まで散歩がてら歩いて、山手線で上野に行きました。

 平日ではありましたが、もう展覧会も終了が近いこともあってか、結構人は来てました。でも人が重なって見られないほどではなく、時間もたっぷりあったので、絵の前をのろのろ進む列に従って、ゆっくり堪能しました。
 

  









 昨年の春に行った箱根のポーラ美術館との共同開催ということで、箱根で見た絵もいくつかありました。やはり本物を見ないと良さは感じられませんねー。絵から直接光が出ているように感じました。見終わって一般展示を見た後に、もう一度見たくなり、受付のお姉さんに「再入場できますかー?」と聞いたところ、「はい、一回だけですが」とのことでしたので、もう一回、めぼしい作品に絞って見てきました。素晴らしい絵の前では、しばらく放心状態になって立ちつくしてしまいます。みんなが仕事をしている時にこういう時間を持つと、喜びが倍増するように感じるのは心がねじくれているからでしょうかね。

 夏には以前ルノワール展を見に行った六本木の国立新美術館でオルセー美術館展があるようで、いまから楽しみです。


ロサンゼルス再び(2)

2013-09-16 22:52:54 | つなぎ






【4日目】
 4日目は日本で事前にHISのサイトから予約したユニバーサルスタジオツアーと、【行くなら!今でしょ!7月オンラインスペシャル】$20引き!ロサンゼルスの夜のツアー人気No1!グリフィス天文台 夜景鑑賞と豪華ディナーツアー(3コースディナー付)、という長ったらしい名前のツアーに合わせて参加しました。 オプショナルツアーは安くはないですが、自分で回ろうとすると交通手段がないので仕方ないですね。ツアーならこのような別々のツアーの組み合わせでも適当な時間にピックアップに来てくれますし。

大阪のユニバーサルスタジオは行ったことはありませんが、以前出張でオーランドに行った際に、会合のおまけのユニバーサルスタジオ夜の貸し切りツアーに参加したことがあります。一般客はおらずどれも乗り放題ではあったものの、疲れていてスパイダーマンとジュラシックパークしか乗りませんでしたが。スパイダーマンは最近大阪にもできたようですが、なぜかハリウッドにはありません。しかし最近できたというトランスフォーマー・ザ・ライド3Dは迫力があってなかなかのものでした。
 








トランスフォーマー・ザ・ライド3D入口



入口脇では記念撮影順番待ち
(バンブルビー · オプティマスプライム· センチネルプライムが順番で出てきます)



バックトゥーザフューチャーのデロリアンもあります



アメリカンなお姉さん達



遠くには翌日行ったワーナーブラザーズスタジオが見えます



 この日もとにかく灼熱地獄で参りました。真夏の快晴時のビーチで一日中歩いているようなものでした。スタジオのあちこちには霧を吹き出す何とかミストがありましたが、焼け石に水状態でした。普段はまず食べないシャーベット(ミニッツメイドのレモン)がたまらなくうまかったです。

 次の【行くなら!今でしょ!7月オンラインスペシャル】$20引き!ロサンゼルスの夜のツアー人気No1!グリフィス天文台 夜景鑑賞と豪華ディナーツアー(3コースディナー付)の待ち合わせ時間はスタジオ前のタクシー乗り場で6時だったものの、HISのバスは20分位遅れました。乗ったらめちゃ暑で、「なんじゃこれ!」状態でしたが、「エアコンの調子が悪いのでご辛抱下さい」とのこと。JTBでも同様のディナー付き天文台ツアーがあるものの、安いのでHISにしたのですが、この辺はやっぱりHISなのかなー(安かろう...)、という感じでした。JTBはさすがにこういうことはなさそうに思います(分かりませんが)。


 
天文台に行く前にまず連れて行かれたレストラン



HISお勧めのプライムリブステーキ



私はサーモンを注文(ちょっとピンボケ) 
 

 でもレストランの料理はうまかったです。嫁さんはプライムリブステーキ、私はサーモンにしましたが。デザートのチーズケーキもアメリカンサイズと言うほどでもなくほどほどでした。日本人ツアー向け特別メニューなのかも。他の参加客の目は気にせず、持ち帰りボックスを2個もらい、食べきれない肉とパン(くるみレーズンパンはうまかったです)とシーザーサラダを詰め込んで翌日の朝食にしました。貧乏性でどうも食べ物を残すのは罰あたりとの感覚は抜けません。
 


レストランからの夜景
 

 高台にあるこのレストランは夜景がウリとのことでしたが、確かにきれいでした。
 


グリフィス天文台からの夜景(ダウンタウン方面)
 

 満腹になった後は冷房のいかれていない別のバスに乗り換え、グリフィス天文台に向かいました。チャーリーズエンジェル(フルスロットル)他多くの映画、ドラマのロケで有名ですが、嫁さんが前々から行きたい行きたい言っていただけあって、夜景は見事でした。若いカップルも多く来てました。デートには最高でしょうね。


 【5日目】
 帰国前日の5日目は、ワーナーブラザーズスタジオと、今回のメインでもあったハリウッドボウルでのジョンウィリアムズのコンサートでした。

 ワーナーのスタジオツアーは日本でワーナーのHPから時間指定(10:15 am)予約を入れておいたのですが、メトロとバスの乗り継ぎで行かなければならない不便なところにあるので、ホテルからどの程度で行けるのかよくわかりませんでした。前の晩は天文台から帰ったのは11時過ぎで、さすがに疲れていたため、8時半頃に出ればまあ間に合うだろうとのんびり朝飯を食べてからコンシェルジェ(おばちゃんでしたが)
に一応確認しに行ったところ、「あんたらその予約時間じゃもう間に合わないわよ」とのこと。距離から考えたらどう見てもそんなにはかからないところなのですが、日本ではなくアメリカなので、バスは大雑把で当てにならないようです。

 で、あわててスタジオに電話をしようとフロントで小銭に両替し、公衆電話を使おうとしたらコインが入らず使えませんでした。いまどきアメリカで公衆電話など使う人もいないのでしょうが。部屋からかけると高いので、フロントでお兄さんに「コインが入らないんですがー」と言ったところ、 「どこにかけるんだ?」と聞かれたので、「ワーナーのスタジオ」と予約確認メールの番号を見せると、「じゃここからつないでやる」とのこと。ラッキーでした。

 電話会話は決して得意ではありませんが、非常事態なので仕方ありません。予約係のお姉さんに予約時間を変更したいと言ったところ、11:45分なら空きがあるとのことで、無事変更できました。ひとまずこれで安心、とコンシェルジェのおばちゃんに行き方を詳しく聞こうと思ったものの、どうもあまり要領を得ず、バスの停留所はどこだ、と聞いても「運転手に聞け」とのこと。


 まあ行けば何とかなるだろうとホテルを出てメトロに乗ってユニバーサルシティ駅まで行き、バスの停留所を探しました。駅前の地図を見ても良くわからず周りを見渡して、それらしいところを見つけて行ったところ、目的の路線番号が書いてあったので、一応見つかりました。必ずしも日本のように「バス停留所ですよ!」という雰囲気のところばかりではないので困ります。

 しばらくしてバスが来たので乗り込み、 コンシェルジェのおばちゃんに言われた通り、「ワーナースタジオに行きたいので、降りるところに来たら教えてくれ」と若いお姉さんの運転手に伝えたところ、「私今日が初勤務で良くわからないけど何とかやってみるわ」とのこと。「いくらアメリカでもそりゃないだろ」とおもったものの、仕方ないのでガイドブックの地図とにらめっこして、通りの名前をチェックしながら、「多分ここだろ」というところで後ろ側の後者口から適当に降りてしまいました。

 運転席側の出入り口の前を通って歩いて行こうとすると、運転手のお姉さんが、「ここじゃないと思うわよ!」と叫んでいました。で、あわててまた乗り込むと、客の一人(赤ん坊を連れた若い母親)が「あんたらどこ行くの?」と聞くので、「ワーナーのスタジオ」と答えると、「じゃここよ!そこをまっすぐ行って右」とのことでした。で、教えてくれた人に丁重にお礼を言い、運転手のお姉さんにも”Thanks anyway!”と言い残してまたまたバスを降り、歩いてスタジオに向かいました。

 とは言えそこからも良くわからず、適当に歩いていると、あの見覚えのある給水塔(下の写真)が見えたので、ほっとしてそこを目指して歩いて行きました。
 


 
 給水塔のある敷地の入口に着きましたが、なんか裏口っぽく、「なんとなく雰囲気は違うような気もするなー」、との守衛所のお姉さんに聞くと、ツアーの受付は反対方向のメインビルの中とのこと。で、またまたてくてく来た道を戻り、ようやくメインビルの入り口にたどり着きました。ホテルを出てから苦節1時間半余り、たどり着くまでにへとへとでした。
 


ワーナーブラザーズスタジオ入口
 

 受付に着いたのは結局最初の予約時間の10:15を少し過ぎた10時半過ぎでした。電話で時間変更済みの旨伝え、もっと早い時間は空いてないか聞いたところ、直後の10:45の空きがあるからそっちに変えてくれるとのことでした。HPの予約サイトには「20分前には来てください」とありましたが、どうも予約は適当な感じでした。予約時間に遅れる人も多いでしょうから、適宜その時にいる人を割り振っているのではないかと思われました。

 で、運よくすぐにツアーに参加できました。ワーナーのスタジオツアーはユニバーサルのスタジオツアーとは異なり、恐竜が出てきたりカートが揺れたりのアトラクションはありませんが、カートを何度も降りて実際の撮影の裏側をじっくり見せてくれます。ほんとの映画好きにはこちらの方が楽しめるんじゃないかと思います。とりわけ映画ファンという訳でもない私も十分楽しめました。映画大好きの嫁さんはもちろんですが。ドラマの撮影セットもいろいろ見られます。私はアメリカドラマは特にみませんが、嫁さんはER等ドラマも大好きなので喜んでました。


これに乗って2時間ほどかけてじっくりスタジオを回ります


 マトリックス、バットマン、ハリーポッターその他ワーナーの人気映画の撮影に使われた車や小道具類も多々展示されており、ファンにはたまらないでしょうね。








 ツアーの最後には、映画で使った様々な衣装その他を集めたミュージアムに連れて行かれました。日本人は全く見かけませんでしたが、不便ですし、ここまで来る人はあまり多くないんでしょうね。メインビルに戻ってスタバで一休みし、ハリウッドシティに戻ろうとバス停に戻りました。バス停にはワーナーのスタジオで同じカートに乗っていた老夫婦が待っていましたが、待てども待てどもバスは来ず、45分位待たされてしまいました。コンシェルジェのおばちゃんによるとバスの間隔は20分位とのことだったのですが。ベンチに座っていた老夫婦はほとんど会話もせずただひたすら待ち続け、文句も愚痴も一切言わず乗り込んで行きました。

 まあコンサートの開始は8:00 pmなので余裕はあったのですが、ちょっといい加減すぎないか、とぶつくさ言いながら乗り込もうとすると、運転手は......行きのバスと同じあのお姉さんでした。向こうもこちらの顔は覚えていたようで、「行けた?」と聞くので、笑顔で「ええ、無事行けました」と答えました。きっとどこかで道に迷ったか何かでトラブッていたのではないかと思いますが、さすがに「何かあったんですか?」とは聞けませんでした。

 行きにバスに乗ったハリウッドシティ駅でバスを降りる際も、危うく乗り過ごすところでした。日本のように「ハリウッドシティ駅前」のようなバス停名がなく、全てストリート名でアナウンス&電光表示されるので、観光客には非常に分かりにくいシステムです。各バス停も、どこを見ても停留所名は見当たりませんでした。しかし何とかメトロでハリウッドハイランドまで戻り、ウォークオブフェイムを歩きながらその先にあるジムヘンソンスタジオまで歩いて行きました。私は特に思い入れはありませんが、もともとチャップリン所有のスタジオで、We are the Worldのレコーディング(オリジナル、ハイチ支援とも)が行われたところだそうで、嫁さんが前から行きたがっていたところです。中には入れませんが。
 




 

 ハリウッド&ハイランドセンターに戻り、スタバでサンドイッチを食べながらワーナーの余韻に浸りつつゆっくり休みました。



ハリウッド&ハイランドセンターからのハリウッドサイン


  コンサート開始時間まではまだまだ余裕がありましたが、間際になると混むかもしれないし、早めに行ってゆっくり休んでいようということで、6時前にはハリウッド&ハイランドセンターから出るシャトルバス(スイカのようなメトロのTAPカードを持っていれば無料)に乗り込みました。
 
 


ハリウッドボウル(奥の丘の上にハリウッドサインが見えます)


 ハリウッドボウルまでは歩いても行ける距離とのことで、すぐに着きました。座席はステージ前から食事つきボックスシート、テーブル付きシート、個別シート、ベンチと順に安くなっていきます。ベンチでも前の方と後ろではかなりの値段の差がありますが、うちはベンチの真ん中辺のステージ正面(二人で$94.5)にしました。

 日比谷の野音よりはずっと大きく、席にたどり着くまで山の斜面を延々と歩かなければならず、結構大変でした。まだ開演時間まで1時間以上時間ありましたが、皆弁当(ほとんどサンドイッチですが)とワインやビール持参で、ピクニックがてらコンサートを楽しむといった雰囲気でした。私らの席の回りも皆家族連れでワイワイ食べたり飲んだり大騒ぎでした。
 


行ったのは30日 


 スペシャルゲストはジュリーアンドリュースで、スターウォーズやインディジョーンズ等映画音楽の数々が2部構成で映像とともに演奏されました。
 


売店ではライトセイバーを売ってます



ようやく暗くなって開演直前


 オープニングは何かなーと思って待っていると、前奏と共にアメリカ国家が始まりました。やっぱりアメリカですねー。全員起立して斉唱しているので、私らも斉唱はできないものの立ちあがって聞きました。アメリカ国歌は心に訴えるものがあり傑作だと思います。大好きです。
 




 メインはもちろん観客お待ちかねのスターウォーズで、ジョンウィリアムズの「ライトセイバーに点灯して」との呼びかけで、皆手に持ったライトセイバーを一斉に点灯しました。スターウォーズは残念ながら著作権の問題でアップロードできないようです。

 



 やっぱり本家本元の本拠地で聞くのはいいですねー。毎年やっているので、次男が3年前に語学留学していた際も来たとのことですが、ジョンウィリアムズはもうお歳もお歳(81歳)ですし、失礼ながらいつどうなるか分からないので、生で聞けて良かったです。スターウォーズのエピソード7も担当するようですが、楽しみですね。

 アンコールはETでした。満足感と余韻に浸りながらシャトルバスでハリウッドハイランドに着いたのは11時過ぎでした。こんな夜遅くのメトロは危ないので、やめた方が良い(タクシーにすべき)とJTBからは言われていたものの、タクシーは高いですし、メトロなら一日乗車券があるので、「まあ大丈夫」とホームまで降りていきました。

 ホームは多分コンサート帰りの客が多かったので、これならまあ心配なかろうと思ったものの、ちょっと危ない雰囲気のお兄さん等も結構いました。車内では私らの座っていた席の隣に立っておしゃべりしていた4-5人の若いお姉さんのグループにその危なそうなお兄さんが絡んで来て、トラブルが心配されましたが、さすがにアメリカのお姉さん達は全く動じず、ひるむことなく適当にあしらって全く隙を見せませんでした。なんとか無事ダウンタウンまでたどり着いたのはもう夜中でしたが、翌日のフライトの時間は午後で、ホテルピックアップも11時半と余裕があったので、ゆっくり休みました。

 最終日はゆっくり起きて、朝食後ドラッグストアまでお土産のお菓子を買いに行き(空港では5割位高いので)ました。通りではテレビドラマか何かの撮影の準備をしてました。通りがかりのおじさんが、"Hey! Where is Tom Cruise?!"と叫んでました。



 帰りの空港で中華のランチ(焼きそば&牛肉煮込み?)を食べてゆっくり休んでから搭乗し、帰路につきました。座席は行きと同じ2階席のビジネスクラスのすぐ後ろでした。行きは隣の小さな子供が泣きわめきっぱなしで大変でしたが、帰りは隣は小学生くらいの子供連れの日本人家族で、その他の席にも泣きわめく赤ん坊はおらず平穏でした。

 過密スケジュールでいつ何が起こるか分からないとの緊張感もあり、今思い返しても夢の中のような一週間でした。熟年離婚予防目的でもあったものの、トラブルも多く責任のなすりあいで熟年離婚促進になってしまったかもしれませんが。会社からの旅行券は多少あったとは言え、財政危機の中無理して行ったので、当面はどこにも行かず、生活費も節約しておとなしくしているつもりです。