パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

「砂の塔」第4回も肩透かし・・・。

2016-11-04 22:45:52 | ミステリドラマ批評

晩秋には大人のミステリを。ではTBS金曜10時からの「砂の塔」感想を。

今回は3回目で脱落しかかったが。でも頑張って4回目まで見た~

庶民の憧れ豪華な「タワーマンション」が舞台。ハーメルンの笛吹き男をモチーフにしたような連続幼児失踪事件に巻き込まれていく普通の主婦亜紀を菅野美穂、謎めいた女性(1話目冒頭ですでに犯人としての顔を見せている)松島奈々子 が演じている。

ミステリというより、サイコサスペンスに分類されるだろう。

タワマンの「ママ友ヒエラルキー」は、横山めぐみもいるからなんとなく一昔前の昼ドラのノリ。イジメも見ていて気持ち悪いが、横山が演じているので中和されるよう。ただ私は、中和されないほうがいいかなと。それに4回目でもう飽きてきた。(笑)

セレブ女性の陰湿ないじめを健気に受けるのが菅野美穂だが、彼女と幼馴染みでもあり、人妻の彼女に恋心をもつ体操教室の先生…が、何故かかなりの出番がある。この彼の恋心がどうもドラマをまた一段と安っぽく見せてしまう。見てるとイライラするし(笑)

徐々に追い詰められていく菅野美穂一家だが、何故か緊張感が欠ける。例えば彼女の夫、ココリコの田中君の上司、木村裕司。ココリコの田中君だけならいいが、上司までお笑いのイメージが強い役者が出ると(しかも演技力がない)せっかくの奈々子の無表情を基調とした音楽にいたるまでのサイコサスペンスムード台無し。コントを見ているような感じになる。

面白いのは味がある中年刑事。なかなかいい。焦らさないで核心をついていく。刑事が殺されないことを祈りたい(笑)

サイコサスペンスを、連続ドラマにすると「ドラマを盛り上げるたくさんの伏線とたくさんの要素」がいる。セレブママのイジメや浮気 体操教室の先生、 菅野美穂の胡散臭い母親、夫の仕事関係…なんだけど。これが肝心の犯人役松島奈々子に関係ない要素ばかり。このドラマの弱いとこだと思う。もっと松嶋菜々子のキャラクターを全面に出すような脚本がいいかなと思う。シリアスになるから。

それから松島奈々子は、菅野美穂の「嘘」を許せないらしいが、どうも整合性に欠ける。

あの程度のウソなら、他のタワマンのセレブママ達のウソや見栄はどうなるのだろうか。あっちのほうが、どうみても罪作り。実際浮気しているママをターゲットにしないのは腑に落ちない。最後にセレブママ達を皆殺しにするくらいの計画が彼女にあるのだろうか?それはないか…ターゲットは 子供だし。このあたり、少し物語的に浅いのかもしれない。

4回目もやはり、いつもの展開。また菅野美穂が落ち込むと、体操教室の先生が何処からか現れる(笑) いつもそう。やめて欲しいなぁ。先がどんどん読めるから。

それから「女は時々嘘をつく・・・」というこの番組キャッチコピー、これってこのドラマの内容に合っているかな。私はどうも、違和感感じる。「ダメな母親に罰を」というのも、よく出てくる言葉だけど、どっちかにすればいいのに。菅野美穂 松嶋菜々子 二人ともに気を使った結果、コピーも二つあるのかなという感じ。

 

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