人間界 不思議なことばかり

不思議発見というテレビ番組がありますが わざわざ遠方に出かけなくても 身の回りには 不思議なことがいっぱいあります

東京アンナ

2011-06-12 10:31:32 | 日記
ギリシャの経済は破綻寸前らしい。ギリシャ経済を支えるべくユーロ諸国も支援しているが思うようにならない。世界経済が思わしくないのに加えて、ギリシャの内政も混乱を極めている。財政を苦しめる原因は公務員が労働者の10%を占め、国民からの徴税もままならなく、制度改革は国民の反対で困難を極め暗礁に乗り上げた状態である。
収入が少ないのに出支が莫大、放漫経営の典型で、国のバランスシートを省みないで、どうにかなるだろうという勝手な思いが国の経済を崩壊させる。ギリシャに限らず一国の経済問題は今後も増加し世界経済に大きなインパクトを与えるのが確実になっている。長寿医療インフラ安全エネルギー等、人間生活に大切なことが逆に足かせになる時代が来つつある。国はどこまで国民の面倒を見るのか、税とは何か、国は必要なのかという大きな問題に突き当たる。これからの政治家がうまく舵取りできるかわからない。
さてギリシャといえば昔は海運国で、オナシスという海運王が世界の海を支配し、マリアカラスと浮名を流したりジャックリーヌケネディ未亡人を娶ったりして世間を騒がせた。知人にギリシャ人がいて若いころ船員で、日本にも何回か来たことがあり、ある日思い出すように日本の歌を歌ってくれた。大津美子の「東京アンナ」という曲がとても好きだという。
あとで東京アンナをじっくりと聞いてみると、この曲が近隣のアラブ諸国の音楽に似ている。特に歌詞の「噂のアンナ」というサビの部分で。だからギリシャ人はこの曲に親近感を覚えたのだろう。作曲家は奄美大島出身の渡久地正信で、春日八郎の「お富さん」や三沢あけみの「島のブルース」等を作曲して当時かなりの売れっ子作曲家だったことがわかった。沖縄特有の五音階旋律でかなりの曲を作ったが、大部分の日本人は単なる流行歌としてフランク永井や青江三奈を聞いた。だがお富さんは誰が持ち込んだか東南アジアで大ヒットになった。五音階旋律が東南アジアの人々の琴線に触れたのか。
五音階旋律(ペンタトニックという)は日本、中国、アジア、アラブで使われ五音の組み合わせが国によって少しずつ違うが、どこかしら旋律が似通っているので、日本の流行歌が突然予想もしない国で流行することがある。喜納昌吉の「花」、谷村新司の「昴」、面白かったのはTHE BOOMの「島唄」がアルゼンチンで流行ったことだ。ただしどの国でも五音階だとは誰も意識しないだろう。
大津美子 「東京アンナ」   http://www.youtube.com/watch?v=MOD0M_PDdIU
春日八郎 「お富さん」    http://www.youtube.com/watch?v=p6NlnEZGJmc
三沢あけみ「島のブルース」  http://www.youtube.com/watch?v=ELPW-4KenXI&feature=related
青江三奈 「長崎ブルース」  http://www.youtube.com/watch?v=Oy9PsRbOAsk
谷村新司 「昴」       http://www.youtube.com/watch?v=Nprbe56iUTY
喜納昌吉 「花」       http://www.youtube.com/watch?v=JdLfIPMPOQ0


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