極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

希望の糸 東野圭吾著 講談社文庫

2022-08-16 18:25:18 | BOOKS



 「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。

閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。



 概要文にも書きましたが、今作の主役は溝端淳平クンが演じている松宮脩平です。ネタバレになりますが、彼の出自に関することです。そういえば前作「祈りの幕が下りる時」では加賀恭一郎の母親に関する話でしたね。加賀恭一郎ももちろんでてくるのですが、いわば「スピンオフ」作品だと思います。

 それにしても「ややこしい」お話です。主人公の出自の話と、ある夫婦2組についての話なのですが、ようするに4つの「家族」の話です・・・いや、5つの家族かな。

 確かに殺人事件は起きるのですが、今回の殺人は情状酌量の余地が・・・いや、余り書くとネタバレに(汗)

 映画化となればちょっとよわいかな・・・いかんせん松宮くん主演のお話なので(笑)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« TANG タング (2022)115分 | トップ | ネタが無い(笑) »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「希望の糸」について (風早真希)
2023-07-02 10:27:13
この東野圭吾さんの「希望の糸」は、加賀恭一郎シリーズなのですが、前作でも登場した加賀の従兄弟である松宮脩平が主人公ですね。

加賀は日本橋署にいたのですが、3年前に警視庁捜査一課に異動になり、松宮と同僚になっています。

お話の方は、汐見夫妻が地震で二人の子供を亡くすシーンから始まりますが、まずここの描写だけで物語に引き込まれます。
そして、一転して金沢で老舗旅館を営む女将の芳原亜矢子が、癌で死期が近い、父の遺言を見る場面が描かれます。

父には松宮脩平という、違う母から生まれた息子がいる事を知ります。
そして、中心となる事件が描かれるのですが、自由が丘で喫茶店「喫茶弥生」を営む、花塚弥生と言う51歳の女性が刺殺された事件に入ります。

ここから、事件の捜査と芳原と松宮の関係という、二つの話が進行していきます。
そのどちらにも共通するのは、"親子の関係"。

世の中には数多くの親子が存在しているのですが、いろいろと難しい問題を抱えた親子も結構いるんでしょう。
ミステリとして読むと期待は裏切られると思いますが、"親子の関係"を考えさせられる話です。

ただ少し、多くの事を詰め込み過ぎたかなという気もします。
汐見夫妻と萌奈、綿貫と多由子、そして弥生、これだけでも十分なのに、松宮の話はどうなんでしょうか。
でもいろいろと切なくなる話でした。
返信する
Unknown (しんちゃん)
2023-07-02 15:52:33
★風早真希さん
ちょっと凝りすぎた設定でした。
もう少し省いても良かったですね。
返信する

コメントを投稿

BOOKS」カテゴリの最新記事