君よ憤怒の河を渉れ [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
KADOKAWA / 角川書店 |
検事の杜丘冬人は新宿の雑踏で見知らぬ女から「金品を盗まれ強姦された」と告発され緊急逮捕されてしまう。他の男も「カメラを盗まれた」と供述、逮捕に必要な証拠も揃っていた。自分にかけられた罠を取り除くため、現場検証の場から逃走を図る冬人。女の正体をつかみ彼女の郷里へ向かうが、すでに女は殺されており、冬人は殺人犯として追われることに。日高山中に逃げ延びた冬人は、自分をはめた真犯人が政界の黒幕である長岡了介ではないかと思い始める。
DVD ★★★
今回健さんが亡くなったからではなく、いま大映の作品のDVDは廉価版が出ています。で、ご近所のヤマダ電機で買いました(笑)Amazonよりも安かったんですね(笑)
実はこの健さんの「ある種」代表作とも言えるこの作品、実は私今回初めて観たんです(笑)健さんが東映を退社後の最初の作品がこの作品ですし、中国が文化大革命後に初めて外国映画としてこの作品を上映したってことで、何億人も観ているこの作品ですが、あまりにもの出来の酷さに大笑い(笑)一周してここまでできたら大傑作ッて感じです。
原作は西村寿行ですが、私はそのエロさとバイオレンスに惹かれ、70年代半ばから80年代にかけての作品はほとんど読みました。あの時代、この作品もそうですがあとは「犬笛」「黄金の犬」「化石の荒野」などが映画化されています。
またこれも面白い話ですが、原作では「憤怒」は「ふんぬ」と読ませ、映画では「ふんど」と読ませているそうです。
着ぐるみのヒグマ、無免許セスナ運転、新宿を爆走する馬群、精神病院や抗神経薬の扱い、しつこいほど流れるBGMなど、本当にむちゃくちゃな映画なのですが、これはこれで愛すべき一本だと思いました。
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