極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

ラーゲリより愛を込めて (2022)134分

2022-12-11 14:31:48 | 日本映画(映画館)



 第二次世界大戦終了後、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された山本幡男は、ほかの大勢の抑留者たちとともに飢えと寒さと重労働に苦しめられていた。過酷な日々に耐えられず次々と仲間が死んでいく中、日本にいる妻や4人の子どもとの再会を信じ、懸命に生きていく山本。そんな彼は、戦争で心に傷を負った松田や、軍人時代の階級を振りかざす相沢、子犬のクロをかわいがる心優しい青年・新谷など、劣悪な環境下で希望を失っていく仲間たちも懸命に励まし続けるのだったが…。


 映画館 ★★★★


 いやぁ・・・あんなに周りで鼻水をすする・・・みんな花粉症?(爆)
ガラガラの映画館なのに、ホント皆さんよく泣かれてました。私は冷めているわけじゃないんだけど、こんなのでは泣かないなぁ。。。

 てか、想像していた通りの内容で、想像通りの展開だったけど、演者が全員とても良かったです。
そしてなによりも、私が勉強不足だったせいもありますが、この映画を見るにあたって、二宮くん演じるこの映画の主人公「山本幡男」氏についてウィキペディアをみて愕然としたんだけど。。。

 シベリアに抑留されてた人たちは58万人近くいて、その1割が現地で亡くなっているんだそうな。
で、何よりも驚いたのは、1945年8月15日に日本が白旗を上げてからも捕虜となり抑留された人もめちゃ多かったそうな・・・この映画の主人公山本幡男氏もそのようです。しかも、1947年(昭和22年)から日ソが国交回復する1956年にかけて抑留者たちは引揚船にて舞鶴に帰港(岸壁の母ですね)したわけで、1956年といえば敗戦後11年も経っているし、ネタバレにはなりますが、山本幡男氏は1954年に現地にて45歳の若さで病死シています。

 そうなんですね、この映画を見るにあたって「事実」はもちろん曲げられないわけですし、過酷なシーンも、本当はもっと過酷だっただろうと思うし。。。

 ただ、最初に書いたように演者の演技と、見せ方の旨さでなかなかいい作品だと思います。
同じ収容所内の仲間たち4人が彼の「遺書」を届けるシーンが心地良く泣けるシーンでした。母を亡くした兵士には、主人公の母への遺言、妻を亡くした兵士には主人公妻への遺言。やはりそこは泣けちゃいます。

 ただ・・・文句があるのは、クロと名付けられた犬のシーンです。彼はなかなか物語の重要なシーンに何度も出てくるのですが、「なんでやねん!」と突っ込みながらみてました。

 で、私は演者の演技ではウルウルきませんでしたが・・・クロのシーンではウルウルと(爆)

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