![]() | 阪急電車 (幻冬舎文庫) |
有川 浩 | |
幻冬舎 |
ハードカバーが出たときから買おうか買うまいか悩んでた作品です。この舞台が今津線じゃなく、宝塚線なら買ってたかも(笑)もちろん今津線だからこそこんなちょっとしゃれた作品になったと思いますが。
そうなんです・・・阪急沿線の中でも今津線はちょっとおしゃれな雰囲気なんですね。確かにもっとおしゃれなのは夙川駅から北へ伸びる甲陽線なんですが、甲陽線はあまりにもセレブな感じがして(笑)
今津線は、ここ数年よく乗るんですね。よく乗るっていっても、宝塚線、神戸線を経由しないと乗れないわけで、京都線よりもよく乗るって感じです。京都線は大学4年間で通学に使っていたので一番なじみはあるのですが、大学卒業以来28年間で数えるくらいしか利用していません。
今津線をなぜよく利用するようになったか・・・これはもう阪神地区に住んでらっしゃる方はすぐに分かる話ですが、門戸厄神へよくお参りに行くようになったからです。嫁や私や娘の厄年前後の3年間・・・これらがまったく重ならないために9回はお参りしましたし、今年もお参りしました。
今津線の駅を宝塚から順にあげると
宝塚⇔宝塚南口⇔逆瀬川⇔小林⇔仁川⇔甲東園⇔門戸厄神⇔西宮北口⇔阪神国道⇔今津
1984年までは今津線は直通でしたが、西宮北口での交差(ダイアモンドクロス)がやはり神戸線の運行に支障をきたすので、分断されてしまいました。これらの駅で私がまったく使ったことがない駅が2つあって、一つは小林駅(おばやし)もう一つは甲東園駅です。
宝塚南口は宝塚ホテルでの新春デザートバイキングで利用したり手塚治虫記念館で利用します。逆瀬川は叔父が住んでたので何度か利用しました・・・って書き出したらキリがないのでこの辺で(笑)
とまぁ・・・この「阪急電車」の舞台である今津線のことばかり書いても仕方がないので、この小説について書かなきゃね。
作者もあとがきで書いていましたが、小説の舞台は今で言う今津北線にとどまっています。西宮北口以南の今津南線はほとんど高架なのであまり魅力を感じなかったそうな。確かに町の雰囲気がガラっと変わるのも事実です。で、それぞれの駅で乗り降りする乗客たちがこの小説の主人公達なんですが、うまく絡むんですね。とりあえず前半後半に別れていますが、前半は宝塚→西宮北口で後半は前半の半年後の話で西宮北口→宝塚の話となります。実際は電車が運行する15分の話なんですが、それぞれの駅で降りてからの主人公達の行動もあるので時間の経過はそれぞれの章の見出しで判断しなければいけません。
要するに、電車はずっと動いていますが、主人公達は駅で降り、それぞれのドラマを演じてから、小説の次の章は彼らが降りた後の電車内から始まります。
登場人物たちがねぇ・・・ちょっとイマドキじゃないんです(笑)
っていうのも、同じ車両に乗り合わせた見ず知らずの人と会話するところからそれぞれのドラマが始まるんですが、いくら阪神人(大阪人とは言えないし、関西人じゃひろすぎるので)がおしゃべり好きだといっても、ちょっと現実では考えられないんですね(笑)マア、そんなことを言えば小説は成り立たないんだけど、読んでてそこが結局最後まで引っかかってしまったわけで。これがまったく知らない土地ならそうも感じないんだろうけどね。
で、やはりお話はメルヘンチックで軽い胸キュンに顔が赤らむ思いもします(笑)こっぱずかしいっていうのかなぁ・・・人間ってなんて素敵なの?ってお話です(笑)
これが来年の秋に映画公開されるんですね。もちろん阪急グループである東宝が作ります。おなじみの風景が映画化されるのはめちゃ楽しみです。
ヒロインに中谷美紀・・・まんま「電車男」みたいな感じですが、彼氏を寝取られるアラサー女をどう演じるかが楽しみです。
現実的ではないけど
それがなかったら
物語は成り立たないですよね。
でも読み進めていくにつれ、
現実的ではないことを忘れて、
なんだかありそうな
感じもしていきました。
しんちゃんは最後まで
ひっかかってしまったんですね(笑)
よく利用している駅だからでしょうね。
映画楽しみですね。
少なくとも今津線を利用するちょっと小洒落たマダムたちはあんまりあんなお世界な会話をしない気がしてね(笑)
宝塚線の十三⇔服部間 なら可能性大きいけど(笑)
あと阪神競馬場の喧騒も描かれてないからなぁ(笑)
とても面白かったので。
他の作品も読んでみようと、思ってます。
宝塚線より神戸線の方がお洒落な感じがします。
今津線は、未だ乗った事がないんですよ。
あのおしゃれな今津線マダムたちのおせっかいなおばちゃんって感じがちょっと引っかかってね(笑)
あのおせっかいさは宝塚線かな?って思ったわけで(笑)
お正月に宝塚ホテルでケーキバイキングやってるよ(爆)