人間の業 百田尚樹著 新潮新書

人間の業 (新潮新書) 百田 尚樹 新潮社

バカの国 (新潮新書) 百田 尚樹 新潮社

偽善者たちへ (新潮新書) 百田 尚樹 新潮社

アホか。（新潮新書） 百田尚樹 新潮社

　世の中を見ていると、「わかっちゃいるけど、やめられない」ことは多いらしい。党利党略に走る政治家、大上段に立つメディア、死刑囚の人権擁護から、マスク依存症、行き過ぎたオンライン化まで、頭で考えればおかしなことが、平然とまかり通っている。でも、人間は愚かでマヌケで、だからこそ愛らしい生き物なのかもしれない――。


　
　百田尚樹が週に一度メルマガで発行している「ニュースに一言」を新書化したものです。
過去に同じようなものが3冊出ていますが、もちろん発行された（っていうか、メルマガになった時点で）時点で過去の話にはなりますが、未だに継続中の話題もあってなかなか面白い。

　ようするに世間で起こった硬軟交えたいろいろな報道された出来事に著者がツッコミを入れるものですが、どのテーマも彼の主張は一貫しているのでそれもなかなか潔いです。ただ、御存知の通り歯に衣着せぬ発言が売りの彼なので、同意できることもあれば、全く同意できない意見もあります。それはそれでいいのでしょう。

　日本の近過去を復習するのには最適の一冊だと思います。