『鉄腕アトム』から『宇宙戦艦ヤマト』まで世界を魅了する日本アニメ
その礎を築いた人々を描く群像劇
90人が1年をかけて90分のアニメ映画を作っていたとき、20人ほどで毎週30分のテレビアニメを作ろうとしたマンガ家がいた。その無謀な挑戦は成功し、キャラクター商品が売れに売れ、多くの追随者を生んで一大産業になる。テレビ・出版界の野心に憑かれた人びとの熾烈で常軌を逸した行動は何を生んだのか。1963年の『鉄腕アトム』に始まるテレビアニメ黎明期を、手塚治虫を中心に描く歴史巨編。
著者中川右介の本はこのブログで何度も紹介していますが、氏と私は同い年ってことで、彼の書くことはすべて同時代で体験していることなのでとても読みやすいんですね。もっとも彼の得意ジャンルである歌舞伎とクラシックについて書かれている本は一冊も読んだことはありませんが(汗)
1963年の「鉄腕アトム」の前史から・・・要するに手塚治虫がいかにしてアニメ「鉄腕アトム」を生み出していったか、その前の時代を「神話時代」とし、「鉄腕アトム」までの道のりを丁寧に描かれ、「鉄腕アトム」以降、1973年までのTVアニメ(映画長編アニメにももちろん触れています)を全紹介しています。私は関西で生まれ育っているために、関西で放送されていない作品ももちろんありますが、9割以上は観たことのある作品ですし、7割以上は主題歌も歌えます(爆)
その作品の名前を列挙したいところですが。。。割愛します(笑)
私と同世代以上でアニメ好きな人には・・・って、懐古趣味じゃないとちょっと無理かもしれませんが、懐かしい作品の成り立ちが詳しく書かれています。
いずれにせよ「手塚治虫」がいかにすごかったかよく分かります。
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