「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
先の1週間は、教室ブログをこの欄に載せさせていただきました。今日からまた、教室ホームページでのブログ再開です。どうぞ引き続き教室ブログにお立ち寄り下さい。と同時に所長室ブログも再開、またよろしくお願い致します。
10月3日は、十五夜でした。雲間から時折あらわれた中秋の名月を楽しまれた方もいらっしゃることでしょう。秋の夜長、満月の鑑賞をきっかけに月の満ち欠けを日を追って観察されるのも面白いですね。新聞の「あすの暦」には、月の月齢や月出、月入が掲載されています。小さなコーナーですが月の絵も出ていますから、切り取って貼り並べていくと、ひと月を月の変化を通して感じることが出来ますね。科学的でもあり、風流です。
3日土曜日は、教室の生徒さんと「工作:お月見うさぎ」を作りました。そのプロセスで、 折り紙いっぱいの大きさの満月と、折り紙4分の1の大きさのうさぎの顔(円)をはさみで切ります。
ある一人の生徒さん、大きな満月は線に沿って思いのほかきれいに切れました。ところが、同じくらい慎重に取り組んでいるのに4分の1の大きさの円になるとはさみの向きを円の弧に合わせることが難しく、円の中に大きく切り込んでしまったり、「線の上ね」の言葉がけに今度は大きくはさみの向きが変わってしまったり・・・。ちょっといびつな顔のうさぎさんになりました。
それでも生徒さんは満足そうなので、そのまま工作を進めてかわいらしい「お月見うさぎ」を仕上げました。
はさみのワーク、図画工作の時間に取り立てて学習したことはないように記憶していますが、来週はこの生徒さんと「円の切り方」を学習するのが楽しみです。
・折り紙いっぱいの大きさの円を切ることは上手なのですから、まずその作業を習熟させましょう。
・1枚の折り紙に最大の大きさの円は、半径が1辺の2分の1の長さです。
・折り紙4分の1の大きさの円は、半径が1辺の4分の1の長さの円です。
・ならば、その間の大きさの円を切る練習をさせましょう。
・1の大きさの円と、4分の1の大きさの円を同心で描けば、その間の大きさの円は目分量で簡単に描けます。半径が定まったら、その半径の円を画用紙にたくさん並べて描いて、その円をたくさん切らせましょう。
・その円を切るのがまだ難しいようでしたら、さらにその間の大きさの円を描いて、切らせましょう。
それ以上、細分化する必要はおそらくないでしょう。スモールステップの取り組みです。9分の1、16分の1の大きさの円までたどり着けたら、秋のぶどうやお月見団子がたくさん作れます。
いろんな色を楽しみながら、また大きさの変化を目の当たりにさせながら、取り組んでいきたいと思います。
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