3256.~安心感の中で~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「Kくんの成長」(9月14日)~
おはようございます。津田沼教室の酒巻です。
長く通っていらっしゃるKくん…、
中学生になってより集中力が高まり、意欲的で学習面でも素晴らしい成長を遂げています。
コミュニケーション面でも最近では、自分の気持ちや考えを、「自分の言葉」で伝えられる場面が増えてきました。
例えば、講師の出した宿題に対して
「6枚は多いです。3枚か4枚なら大丈夫です」とかなり具体的に自分から伝えます、
「この問題は簡単です。もっと難しいのにして下さい」と率直に伝えたりもします。
そして講師からの質問にとどまらず、Kくんの方からも興味を持って質問してこられることもあります。
感情表現が豊かになり、素晴らしい変化でとても喜ばしいことなのです。
年齢的な成長に伴ってできるようになることもたくさんあるのですが、
安心できる関係性を築けたからこそ自分の思いをありのまま伝えられているという側面もあるのかなと思います。
そしてそれがKくんの自信にもつながっていくのではないでしょうか。
将来自立していく際にも、自分の考えを自分の言葉で伝えることは大切です。
これからもKくんとは、
バランスを調整しながらより多くの自然なコミュニケーション体験を積み重ねていきたいと思いました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「安心できる関係性を築けたからこそ、自分の思いをありのまま伝えられているという側面もあるのかなと思います」、その通りですね。逆に不安であると、緊張が高まり学習情報を初めすべての刺激の受容体(学習者)は柔軟性を失い硬直してしまいます。硬直状態では獲得すべきものを吸収するどころか、跳ね返してしまいます。学習は、受容・組成・再生のプロセスで蓄積されていきます。まずは滞りなく受容できるように、そのためには安心感の中で学習者が柔軟であることがとても大切です。