晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

菊池渓谷&芦北町立星野富弘美術館

2008年08月19日 | 日常
鹿児島へ帰省する途中、菊池渓谷を訪ねました。こちらへは初めて足を踏み入れ近くに鞍岳、ツームシ山があるのに気づき、あらためて阿蘇の深さに驚きました。次回の山行につながりそうです
雨天のため車はスムーズに流れましたが、雷雨がひどく残念ながら30分ほどしか歩けませんでした。
葡萄や桃、梨などを安価で買い実家のお土産に添え喜ばれました。



 

帰省先が高速道路からかなりはずれるため八代ICで下り、延々と続く3号線にうんざりしていたところ、星野富弘美術館の標識がいきなり目に入りました。まさかこんな所に彼の美術館が本当にあるのだろうか。雷鳴と閃光の中を半信半疑で走っていると、芦北町の少し国道を入った所に小さな美術館が建っていました。外は激しい雷雨ー、展示された30点ほどの原画に時が経つのも忘れ見入りました。ふんわりと温かい気持ちにさせるのは彼の何なのでしょう。岐阜県生まれの彼は高校時代から山に登っていたようです。事故で身体の自由を奪われ、自然は見舞い客が携えてくる花瓶に活けられた花々たちー。観察する時間を与えられたことに感謝してその花々を描き始めたと云います。
久しぶりに触れた彼の絵と詩はさらに芸術性が極められたように思え、胸をえぐられました。

 

唯一写真撮影が許可されている場所で

 

柔らかく包んでくれた数え切れないほどたくさんの平凡なことがあった 

↑地味な日日草を描いたグリーティングカードは、今の長男に助言するのにぴったりと送りました。(私にも)

 チケットの百合に添えられた詩の題は

”男タルモノ”

男タルモノが花にうつつをぬかしてと非難されるが、花の美しさを知らない者(男)は女の美しさを語ることはできない
と云う意味合いの詩が素敵でした。

”雨にも負けて、風にも負けて”は宮沢賢治の詩をもじったユーモアな詩で共感。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
帰省 (yan)
2008-08-19 23:58:04
 鹿児島がご実家でしたね、お疲れ様でした。
 
 先ほどは掲示板開設のご祝辞を賜りまして、有難う

 ございました。

 菊池渓谷に立寄られたとのこと、長崎県と違って渓

 谷もスケールが大きいようですね。
 
 星野富弘さん、事故で身体の自由を奪われ… 

 頑張ったんですね。尊敬します。

 健康に感謝したいと思います。

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Goodです! (山馬鹿)
2008-08-20 22:12:50
Goodです!

 詩もそれを話題にした感性も、素敵です♪
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その詩とは・・・ (bamboo)
2008-08-21 18:07:30
男タルモノじゃなかったですか?

星野さんが山男だったとはそれまでまったく知らなかったのよ
星野道夫さんも星野富弘さんも山と花を愛する男性ですね
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Unknown (Unknown)
2008-08-21 22:37:48
-男たるもの-
男たるもの 花などに 見とれていて よいのか
しかし 男タルモノ 花の美しさもわからず 女の美しさを語るな。
星野さん、知りませんでした。熊本市のお隣菊陽町にも居られますよ。
自費出版の本(両手への讃歌)を貰いました。

http://www2.infobears.ne.jp/oonokatuhiko/

ソフトボール、金メダルです。
昨日、今日と、見てるだけで疲れました。
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Unknownさんへ (bamboo)
2008-08-22 09:14:44
初めてコメントを下さった方?それとも誰かが名前を書き忘れたのかしら?
ありがとうございました。

ソフトボールの金メダル、やっと輝きましたね!
選手らの浅黒い顔に白い歯がこぼれる笑顔、惜しみない拍手を送りました。

大野さんのことはテレビで放映されていた記憶があります。今からHPに寄らせてもらいます
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Unknown (JELLY)
2008-08-29 12:16:59
星野富弘さんの作品、大好きです・20数年前、母が本を買って来て見せて貰って以来かなぁ 言葉が心に響くと言うより染み込んでキュッと痛くなります 母は92歳、私より綺麗に化粧しお洒落・死ぬ気がしないのよと言われ・妖怪かい?と答えた私 でも別れはそう遠くないのよね なかなか親孝行出来ません・9月にでも泊まりに来ませんか~
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どうして? (bamboo)
2008-08-29 12:23:35
少し設定を変えたけどもう一度試してみて?それでもだめだったら

風が秋めいてきました。
高速バスの時刻表も印刷していますが、後は私の思い切り一つよねぇ
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