晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

ねじばな(もじずり)

2008年08月14日 | 植物
みちのくの しのぶもじずり 
       誰ゆえに みだれそめしに 我ならなくに



陸奥の信夫の里の名産品信夫捩じ摺り
もじずりの衣(きぬ)の模様はおどろに乱れていますが、私の心もそれに似てあやしく乱れ初めました
      誰故とおぼしめす
      あなたゆえではありませんか
      あなたのために 心乱した
       この私ではありませんか        
                    (田辺聖子の小倉百人一首より)

            

「しのぶもじずり」はまだ定説はないらしい。
ネジバナを別名もじずりとも呼ぶところからネジバナの花を詠んだと思われてきたが、「もじずり」は昔から福島市信夫(しのぶ)の里にあった織物にすりつけ染められた柄が乱れ模様だったところから来たのではないかとの説もある。ネジバナを詠んだ歌であって欲しいのだけど布の模様の方が有力だ。

古今集巻十四恋の部に「題知らず」で編まれている河原左大臣(源融)の歌である。彼はかの源氏物語、光源氏のモデルとも云われている男性だが、もしこんな歌をもらったら別な女性が後ろに居るのだろうかと振り向いてしまうかも

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
光源氏 (yan)
2008-08-16 21:34:17
bambooさんこんばんわ、分かりやすい解説を有難うご

ざいました。 平安時代の君たちの様子が彷彿してま

いります。

ところで、源融は平戸松浦家の始祖と言われています

ね。益々いにしえのロマンに引き込まれそうです。

さて、掲示板を開設致しました。よろしくお願い致し

ます。
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初耳です! (bamboo)
2008-08-18 18:55:05
源融は平戸松浦家の始祖だったのですか。優雅なお方が松浦家の血筋を率いているとはです。
先ほど、帰省していた鹿児島から帰って来ました。YANさんの掲示板訪れましたが、初カキコは明日の楽しみに取っておきますね
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