晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

実葛(さねかずら)の花に会ったよ

2015年09月30日 | 植物
雌雄異株で、私が会ったのは雄花でした。撮影した画像が何となく不自然?異株にどうして実と雄花が写っているのだろう?最初は隣の雄株に咲く雄花が紛れるように写ったからだろうと安易に思ったものの、もしかすると同株の可能性があるのではないだろうかと改めて検索し直し、雌雄同株もあると分かりました。白い花びらは同じですが、雄花の蕊は赤く雌花の蕊は白色なので中央の色で見分けがつきやすい。8月頃から咲くと知ってはいたのですが、今日になってしまいまさか花まで同時に見れるとは思ってもいませんでした。





別名は美男蔓(びなんかずら)とも云われているのは前にお話ししました。
実蔓は百人一首の中でも詠われています。

名にし負(お)はば 逢坂山(あふさかやま)の さねかづら
   人に知られで くるよしもがな

           三条右大臣(25番) 『後撰集』恋・701


(現代語訳)恋しい人に逢える「逢坂山」、一緒にひと夜を過ごせる「小寝葛(さねかずら)」その名前にそむかないならば、逢坂山のさねかずらをたぐり寄せるように、誰にも知られずあなたを連れ出す方法があればいいのに

興味ある方はこちらの百人一首講座でどうぞ!

実蔓はまんまるく真っ赤になりますが、青葛藤はぶどうの房の形で黒葡萄色。今日の色づき具合は9割がたでもうすぐ完熟します。





撮影後買い物をすませ戻りは雨の中。大地にも雨好きな私にとっても恵みの雨です。





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