晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

白鳥山  上の内谷コース

2012年05月05日 | 
天気は朝から快晴だった。今日は登り口を間違えない。ガイドブックに御池登山口が上の内谷コースの入り口だと注意書きがあったのだ。早朝なのですれ違う車が1台もなく、民宿から登山口まで30分ほどで到着。道すがら大胆にも車道にテントが張ってあるのにはびっくり。公道に幕営とは何とも驚いた



平家の落人伝説が残るロマン漂う白鳥山に足を踏み入れる。
木の枝からぶら下がっているのは雨量計?数個ほど見かけた。



サバノオとトサコバイモの実。叶うのだったら鯖の尾に似るサボノオの種が見たかったなぁ。ホソバナコバイモと異なる点は頭にヘリコプターのような回転翼をつけていること。

 


背丈が30メートルは優に超える巨樹、サワグルミの森に朝陽が輝く。小鳥の囀りが天から降ってくるように聴こえてきた。昨日の京丈ではカケスの姿が肉眼でゆっくり観察できたが、ここでは鳴いていない。オヒョウ、ブナ、カエデ、ケヤキが頭上を覆う豊かな自然林は緩い傾斜で楽に歩けた。





渓流のせせらぎは途切れることはない。「水を汲んでコーヒータイムにしようか」





コーヒーをすすりながら2人で話す。「どんなに素晴らしい喫茶店もここにはかなわないよね」。新緑が眩しく目を細めていなければならないほどだった。





ここも樹林帯の下にびっしりとバイケイソウが濃く鮮やかに茂っている。バイケイソウは有毒だけど花は美しい。鹿などは毒があると知っているから食べられないで大群落を作れるのだろう。



クマザサが繁茂している登山道を抜けると御池にほどなく到着した。御池には水はなくミズゴケの層が厚く覆っている。試しに踏み込んでみると登山靴がずぶずぶと沈み込んでしまった。



保存のためには仕方ないだろうが、金網で囲われた石灰岩成すドリーネに少々興醒め。私の期待が大きすぎたのかな



標高1638mまで逃げないと追っ手に狙われたのだろうか。ここまで追いかけてくる源氏の執念に凄まじさを思っていたら鹿が2、3頭じっとこちらを伺っていた。



 


山頂には今から最盛期を迎える山芍薬の大群落が果てしなく広がっていた。縦走できる時雨岳まで続いているらしい。



私はちょっと物足りなくもあったけれど、今回の無理をせずゆったりの山行にアチさんは満足のようでした。運転する身になれば当然の感想です。九州脊梁山地はアクセスが悪い分、手つかずの自然を残しているように思えました。美しく閑静な頂を抱くく山々は秘境にあればこそ。小さな集落に建った意外にも大きな分校を見て、日本の教育に対する熱意も感じました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
未踏の山 (マッスル)
2012-05-13 14:42:42
こんにちは~
京丈、白鳥、両方共に未踏の山です

今年は転勤したO君の仕事を
そのまま引き継いでいますので、
土日出勤が多くて遠出はあきらめています
 
来年こそは、秘境の地のヤマシャクに会いに行かねば(はい)
返信する
こんばん (bamboo)
2012-05-13 21:53:59
>今年は転勤したO君の仕事を
そのまま引き継いでいますので、
土日出勤が多くて遠出はあきらめています

お仕事お疲れ様です。
土日がつぶれると、まず高速料金が痛いですし、スケジュール調整も難しくなりますね

今日は脊振麓に家を建てた友人宅の新築祝いに、アチさんともども呼ばれました。お開き後、2時半から手軽な蛤岳を犬井谷から登り、裏蛤の新緑シャワーを浴びに2時間半ほど歩きました。マジックアワーの山の色合いがとても素晴らしく映えきれいでした。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。