奥埜！体力強化 進行中

奥埜 手応え実感
開幕戦へ照準定める

　今季も得点源として期待されるMF奥埜が順調に練習メニューを消化している。ボールを持った状態で大柄な選手に厳しく押されても倒れることがほとんどない。「（第1次キャンプの）鹿児島から体幹を鍛えてきた成果」と手応えを感じている。
　期限付き移籍先のJ2長崎から復帰した昨季は、チーム最多タイのリーグ戦7点を挙げたが、相手選手に突き飛ばされることが多かった。今キャンプは厳しい走り込みをはじめとした体力強化を通じて当たり負けない体を養ってきた。
　それでも、「（パスやシュートなど）最後の精度は改善しなくてはいけない」と表情を引き締める。ウイルソンと2トップを組んだ12日のJ1甲府との練習試合は無得点。ゴール前で手堅く守る相手を崩しきれなかった。
　渡邉監督は「奥埜がポジションを変えることで、システムに幅が出る」と、今季もサイドハーフとFWで起用する方針だ。昨季の活躍を認めながらも「もっとできる」とさらなる成長を求める。
　「『活躍は去年だけだった』と言われないように頑張りたい」。開幕戦まであと10日。仙台の大黒柱は、しっかりと本番に照準を定め、キャンプ最終日まで全力で駆け抜ける。

河北新報紙面より　2016年2月18日木曜日

　奥埜がキャンプで順調な仕上がりを見せている。
体幹を鍛えた成果が出ている様子。奥埜の武器の一つはボールキープ。大柄な選手の激しいフィジカルコンタクトに耐えられる体力をつけたことは大きなプラスだ。奥埜のボールキープの場面が今季は多く見られるだろう。得点はもちろんボールキープによるベガルタのボール保持率UPに繋がるプレーにも注目したい。
　渡邉監督の期待に応え、『二ケタ得点』とボール保持でチームに貢献しベガルタ仙台をTOP5に導いてほしいと切望する。