海外旅行、
サークル合宿、
ゼミ合宿、
合コン、
などなどそれなりに大学生らしくも過ごしたし、
コンビニ、
ファミレス、
居酒屋、
パン工場、
などのアルバイトも経験したし、
大学生活4年間で得たものもたくさんあった
恵之助でありました。
学生の本分である学業の集大成「卒業論文」も、
なんと担当教授ベタ褒め最高の「S」評価だった。
しかし、失った自信の方が大きかった。
就職活動では
面接で落ちまくり、
「社会不適合者」
と言い渡されている気分になった。
面接に落ちまくった恵之助は、
一通りの企業が採用試験を締め切った後にも
採用活動を行なっていた「商品先物取引会社」を受験したのでした。
あんたじゃ、ダメだ
という評価を受けまくった恵之助を、
ベタ褒めしてくれる先物取引会社の採用担当者だった。
トントン拍子で
最終面接まで進み、
高月給で、
寮生活で一人暮らしができる
「金融の最先端」
という言葉で、恵之助は「先物取引会社」の仕事がどんなものか?
を知ろうとする気持ちに蓋をして、誤魔化して
もうここでいいや
と、就職先を決めたのでした。
営業職である
恵之助の父は、猛反対!
「やめておけ」
「お前には無理だ」
しかし、恵之助は気持ちを変えることはありませんでした。
つづく。