虹パパの日記〜「きれいなおじさんは苦手ですか?」〜

【小説】日の丸恵之助(ひのまる めぐみのすけ)物語〜その23〜

スキーや
海外旅行、
サークル合宿、
ゼミ合宿、
合コン、
などなどそれなりに大学生らしくも過ごしたし、

コンビニ、
ファミレス、
居酒屋、
パン工場、
などのアルバイトも経験したし、

大学生活4年間で得たものもたくさんあった
恵之助でありました。

学生の本分である学業の集大成「卒業論文」も、
なんと担当教授ベタ褒め最高の「S」評価だった。

しかし、失った自信の方が大きかった。

就職活動では
面接で落ちまくり、

「社会不適合者」

と言い渡されている気分になった。

面接に落ちまくった恵之助は、
一通りの企業が採用試験を締め切った後にも
採用活動を行なっていた「商品先物取引会社」を受験したのでした。

あんたじゃ、ダメだ

という評価を受けまくった恵之助を、
ベタ褒めしてくれる先物取引会社の採用担当者だった。

トントン拍子で
最終面接まで進み、

高月給で、
寮生活で一人暮らしができる

「金融の最先端」

という言葉で、恵之助は「先物取引会社」の仕事がどんなものか?
を知ろうとする気持ちに蓋をして、誤魔化して

もうここでいいや

と、就職先を決めたのでした。

営業職である
恵之助の父は、猛反対!

「やめておけ」
「お前には無理だ」

しかし、恵之助は気持ちを変えることはありませんでした。

つづく。



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