江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

「副校長補佐」という仕事ー1(副校長も忙しい)

2020-09-26 | 随想
故あって、この9月から某小学校である種の雑務的な仕事をする賃労働者として就職する事になった。

俗に「副校長補佐」なる職名だが、この4月から「会計年度任用職員」が制度化されたのと合わせて導入されたものである。
今までの一般職非常勤職員や臨時職員の一部が新たに「会計年度任用職員」となり、任期一年に限定された中で正規職員に準じた待遇が保障される事になったようだ。

この制度についての詳細は棚に上げて、実際に私が行い始めた実務について簡単に述べてみたい。

形の上では、教育委員会指導室が私の採用申請を教育委員会事務局次長に申請するものだった。
その申請書の写しが最近当局から送られて来たので見てみると、申請理由は「学校マネジメント強化モデル実施校として、副校長業務の負担軽減を図るために配置する」と記してあった。

以前から教員の多忙化が言われているが、副校長(教頭)も例外ではない。
校長を補佐する管理的業務から、教職員の勤怠管理や従来からある教頭の業務「児童の教育を司る」はもちろんのこと、地域やPTA等との関わりや学校の施設開放にまで関与しなくてはならない。

教頭とは読んで字の如く教員のリーダーであるべきだが、教育職としての業務がほとんどできない状態である。
もっとも、それは教頭法制化頃から当然のような状態だった。
もはや今では、副校長は教員に授業のアドバイスなどする余裕は全くないのが実態だ。

こんな大変な職務に敢えて就くのは何故なのか?
それは、普通に校長に昇任するには通過しなければならないからだ。
早く楽になりたいなら、校長にも従順に対応していくしかない。
おそらく、ほとんどの副校長は自分の職務を好き好んでやっている人間はいないのではないだろうか。

こんな副校長の職務を鑑みて、とうとう当局も応援部隊を派遣する事になったのだろう。
まあ、その意味では副校長の出世のためのお手伝いをするのが「副校長補佐」である私の仕事という事になる。

(つづく)


<すばる>

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