何をいまさら日記

自分が好きな映画や本について世間様から「いまさら・・」と思われる事を自ら突っ込みます

何をいまさら「柔道竜虎榜」その6

2006-06-19 23:29:06 | ジョニー・トー
☆警告☆今回の内容は特にクライマックスに触れたもの&ネタバレを含んでおります。良い子は絶対に読まないように!!
さて、父親にこれからどうするのか決断を迫られたモナ。説得され台湾(どーやらモナは歌手になるため台湾から香港に出てきたようです)に帰る事にします。
が、迎えの車に乗り込んだものの、見事な走りっぷりで逃走。思わず見送りに来ていたシト・ポウとトニーでお父さんを羽交い絞めに。更にシト・ポウは脱げたモナの靴を投げてやるのです。
「父さん元気でね」「お前もな」と、さすがモナ父は物分りがいいです。モナが「日本に行くんだ」と希望に燃えて道を駆け抜ける姿がいいですね。モナは無事に東京で暮らし始めた模様です。
モナの新しい門出を見送ったシト・ポウとトニー。仲良く「一心道場」で稽古。さわやかです。でもシト・ポウは実は視力がなくなりかけてるのです。そんなシト・ポウのためにトニーはレイ・アコンの「岡 道場」に出向き、2年前(シト・ポウとレイ・アコンには幻の試合があるらしいのです)にやるはずだった試合をやらせて欲しいと頼みます。
そして実現するのがオープニングの草原をバックにチンが「姿 三四郎」を熱唱するシーン。シト・ポウにあわせ目隠しで取り組みをするレイ・アコン。人の背丈より高い草なのかなんなのか、すごい背景です。白熱する勝負の行方は!!!
・・・でも勝負を書くのはやめたい(えっ)と思います。是非ご自身の目で確認してください。
一人の男シト・ポウの破滅と再生の物語である、この作品。柔道で繋がる男たちの熱き友情を是非見てください!!もれなくトーさんのベタなギャグがついてきます。いやー、楽しい作品でした。もう、満腹です!!!
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何をいまさら「柔道竜虎榜」その5

2006-06-19 00:25:19 | ジョニー・トー
今日の内容にネタバレがあるかも?念のため良い子は読禁!!
そろそろ、シト・ポウとモナの運命が変わる時が近づいてきています。
ある日店にやってきたトニーとシト・ポウが「ある発言」がキッカケで大喧嘩。またもや店が(「A&H」という名のようです。店の前にいる用心棒も忘れずチェックしてね)ぶっ壊れてます。柔道の技が炸裂する喧嘩にトニーが「やっと、アンタと闘えた」と言いうれしそうにしているのに愕然とするシト・ポウ。夜の街をさまよいます。
やっとシト・ポウは師匠の息子のチンやトニーの姿を見ていて、このままでは「イカン」ことに気付かれたようです。自分の心にある「柔道魂」の原点「一心道場」に独り乱取りをしつつ向かいます。柔道ができる喜びを思い出すシト・ポウ。そして、そこにはまたもや施設を脱走したチンの姿が・・。二人は互いの居場所を再確認したのです。
この日を境にシト・ポウが生まれ変わります。チンには師父のように接し、チンも父のようにシト・ポウを敬います(食事シーンは見逃すな!)。店に来ていた柔道好きの人々の元に教えを乞い、礼をつくし教えをうけます。
生まれ変わったシト・ポウを見て喜ぶモナとトニー。そしてトニーはシト・ポウと組み手や乱取りを一心道場で受ける事ができるようになったのです。
ある日、モナのもとに父親が現れます。久しぶりに食事を共にする親子。モナに父は「お前は日本に行きたいと言ってるが、日本でダメだったらどうするんだ」と問い掛けます。失うものはないと言い切る娘に「私は娘まで失うわけにはいかない」と説得します。
父との夕食のあとモナは木に引っかかっている赤い風船を見つけます。何とかして取ろうとするモナを見かけた、シト・ポウが手伝います。でも取れない。次にトニーが登場。三人が肩車してやっと成功。でもやっと取れた風船をモナは手放してしまうのです。赤い風船を「希望」や「夢」のメタファーと捉えて見ることも可能なシーンですが、そんな能書きはどうでもいいと思わせてくれる美しい場面です。お見逃しなく!

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