おはようございます
シングルベッドと 親密になって
寝乱れているあいだに
シングルベッドを保ちつづけているシングルベッドと
わたくしを保ちつづけているわたくしとの
境界線も ゆるみ
シングルベッドがわたくしになって
わたくしがシングルベッドになっている
曇天の朝ですが
シングルベッドになっているわたくしは
わたくしの体臭を放ち
わたくしの毛髪をよじらせてはいるものの
双眼鏡で見つめても 虫眼鏡で見つめても
人体とは思えない 完璧なシングルベッドで
わたくしになっているシングルベッドは
寝起きのスプリングがわるくても
意識まで わたくしになって
手鏡を見つめても
シングルベッドとは思えない
いつもわたくしですが
念のために 歯を磨いて
顔まで洗ったくらいですから
このまま 家から飛び出して
朝の町を走っても
シングルベッドが
早朝ジョギングをしているようには
見えない筈です
(真鹿子)
寝ぼけてんのかなぁ(^^ゞだけどお天気になった♪
『青空に三十一文字の飛行機雲』
(シングルベッドかもしれない真鹿子)