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日光浴と健康 【日本人は日本の太陽の光による障害を防ぐことができるように「黄色人種」になっている】中部大学教授 武田邦彦

2019年11月17日 07時08分16秒 | 真実追求

中部大学武田邦彦教授のブログより転載

2015年09月01日

ーーー転載開始ーーー

温かい人生 その4 日光浴と健康

http://takedanet.com/archives/1038687310.html 

 

寒い冬、柔らかい日の光を浴びてちょっとしたところで日向ぼっこをするのは実に気持ちの良いものです。
寒くても気持ちがよいのは大昔に私たちの祖先の動物の体ができた時も同じ太陽の光を浴び、その光を利用して体の健康を保っていたからでしょう。

日本では少し前、皮膚科の先生を中心として
「日光に当たるとガンになる。できるだけ日光に当たるのは避けたほうがよい」
とかなり厳しく言いはじめました。
なにしろ医師のいうことですから多くの日本人は「日光に当たってはいけないのだ」と思いましたし、特に女性は肌が黒くなるし、シミも残るというので完全に防御した服装で外出をするようになりました。

しかし、何かおかしい、違和感があると思ったのは私だけではありません。
かつてあれほど「日光浴は大切だ」と言われ、昔は子供は真っ黒になり、加山雄三が明るい歌声を聞かせてくれたころからは小麦色に焼けた女性も持てたものです。

「なんで昔と今と違うのですか?」と私も皮膚科のお医者さんに聞いたことがあります。
「がんの研究が進んだから」とか「寿命が長くなったから」というようなことを言っておられましたが、どうも釈然とはしませんでした。
なにか紫外線吸収剤を売りたい化粧品会社の陰がちらつくのです。

そして10年ほどたつと、
今度は「日光によく当たる地方の女性は長生きで元気だ」とか「日光に当たらないと認知症になる」などと言われるようになり、瀬戸内海の島の女性を対象にしたカナダなどの研究が紹介されるようになると、
「できれば毎日少しでも日光に当たらないといけない」とか、昔から言われていたように
「ビタミンの合成を助けるために日光が必要だ」が復活しました。

・・・・・・・・・

私はこのような医療の混乱が
「本来、安心して幸福な人生を送ることができる人々に不安を与え、不幸に陥れる原因」になっていると思っています。
医療の混乱が「日光浴」だけならよいのですが、高血圧の上限、高血圧と食塩、コレステロールの食事制限、人工透析の増加、がんの早期発見、肺がんと喫煙、ビールと痛風、水と熱中症などなど、あまりにもいい加減なことが多いのです。

このような医療の混乱は、

1)縦割り医療(皮膚科は皮膚のことしか意識しない)、

2)薬品会社や医療機器会社と医師の癒着、

3)厚労省の利権行政(メタボに代表される)、

などに原因していて、多くの医師が毎日、懸命に働いているのにこのままでは医療の信頼性はさらに悪化します。

お医者さん自身が「病院に行くな」などという本を書いてベストセラーになるところまで来ていますが、具合の悪い人にとっては一つ一つが真剣な話で、「縦割り医療」などと言ってもらっては困るのです。

そこで、この「温かい人生」で整理をしようと思っているのは、
今回は「本当に日光浴はどの程度、すれば良いのか?」
「日に当たるというのは本当に害があるのか?」
を常識的に、原理的に、時代が変わったからといって変わらない話を多くの人の立場にたってしたいと思っています。

・・・・・・・・・

日光浴をどのぐらいすれば良いのかは、第一に基礎的知見、第二に医学的知見、第三に臨床的知見が必要です。

1) 基礎的知見:   植物の紫外線防御機構と動物の差、生物と人類発生の歴史、緯度と肌の色、メラニン色素と光の遮蔽の関係、皮膚のDNAのチミンダイマーの発生と分解などで材料の劣化などの研究をしていた私の領域です。

2) 医学的知見:   ガン発生の基本的なメカニズム(紫外線と皮膚の疲労、血流の関係)、皮膚ガンの発生機構、防御機構、TNFなどの人間が持っているガン壊死因子の効果、日光浴とビタミンやその他の活性物質の合成過程、過去の日光浴の知見との関係など基礎医学分野の知見。

3) 臨床的知見:   内科や全身医療から見た日光浴の効果、皮膚科から見た皮膚の健康と皮膚ガンの状態、過去の日焼けと病気との経験的関係など。

これらのことが総合的に判明していて、はじめて「どのぐらい日光に当たって良いのか」が決まります。
単純に日光に当たるとシミができるなどといってご婦人を脅かし、紫外線吸収剤を買わせるというような医療は生活を不安にしますから、適当ではありません。

現在のところ、厳密には分かりませんが、
日本人は日本の太陽の光による障害を防ぐことができるように「黄色人種」になっているので、
「普通の生活」をしていて問題は無いと考えて気楽な人生を送るのがベストでしょう。

(平成27年9月1日)


ーーー転載終了ーーー


 

 

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