い・ち・に・ち

今更だけどいつも思っていた事

心彩78

2024-06-25 17:30:00 | 心彩
手を繋げば伝わるもの
ぬくもり
離れたくない気持ち
握手とは違う絆

どこへ行くのも一緒だったのに
姿が見えなければ悲しかったのに

いつの間にか距離が出来
大人の階段を上り続け
追いつくはずのない
それぞれの道

呼べば聞こえる距離が
すれ違いの高さを作り
それでいいのだと
言いきかせ乍ら

たまに振り返る段違い
少しこわくてふるえてる
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心彩77

2024-06-24 16:22:11 | 心彩
散歩する気分で
舗装された穏やかな道を
ゆっくりと歩いていたのは

心地よかったから
苦しくなかったから

追ってくるのはやさしい風
向かってくるのはあたたかな光

身構えることもなく
焦ることもなく

平坦な真ん中を同じ歩調で
脅威から守られた空間を進む

平凡を望むあまり
平凡が分からなくなって
自分だけの歩幅をもう一度見る
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心彩76

2024-06-23 16:33:00 | 心彩
泣き続けても笑顔は忘れない

パタンとドアを閉めたみたいに
向こう側と遮断されて
ひとりぼっちになった時

どこか落ち着いてる心は
やっぱりと思ったのか
呆気にとられたのか

思い出せない数分前と
しみついてる数年間が
スタートラインを探してる

カラダだけひとりでも
気持ちは数えきれなくて
抱える重さにつぶれそう

訳も分からず泣くだけ泣いて
頬が濡れたら拭えばいい

はれた瞼で空を見上げて
はれた空気を吸えばいい
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心彩75

2024-06-22 16:13:13 | 心彩
じわじわと包み込むように
ゆっくり降りてきた昔々の物語

大人を境に
前と後のひと昔が変わる

夕陽の影を追うように
記憶の道は懐かしさを超えて

おとぎ話になりそうな
夢色のページが続いてる

あの頃が良かったと
一番は過去にあったと

断言できる虚しさが今日を止める
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心彩74

2024-06-21 16:38:08 | 心彩
右にも左にも行けるなら
現在地はどこだろう

来た道を選ぶことも可能ならば
どこが始まりになるんだろう

いつだって何かの途中

目的が変わることなく進めるのなら
それが一番だとほめられて

おだてられれば大木をよじ登り
干からびそうな体で大海も目指す

道に迷っても居眠りしても
進むごとに目的地が変わっても

いつだって人生の途中

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