模索した日々
「絵は現象です」とある時若い女性から言われたことがありました。
「音楽も演劇も小説も先ず始まりがあって終わりがあります。
絵は目の前の作品がどう見るかと問いかけてくる現象があるだけです」
「自分の見たいように見れば良いのではないでしょうか」
作家として答えます。
「絵は目の前の現象の中に始まりも終わりも凝縮されてあるものです。
それは必ずしも制作者の意図と合致するものではないかも知れませんが
見る側の解釈が多様であればあるほど、作家はそれを描いたことの意味性
を感じるのかも知れません」
(アトリエ展は宇宙・自然・生命・時間を凝視し、再生の希望を読み取る、とコンセプトを
組み立てました。当初、年に1度、あるいは2年に一度出来ればいいと思っていましたが、
春、秋と開催しました)