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パペット・モーテル。

こちらパラダイス★架空都市遊楽町1丁目!

□ 疾走 つながりで。~SABU監督 手越祐也主演映画化~

2007-02-05 | cinema×book
「疾走」SABU監督×重松清原作




~孤立ゆえ 孤独ゆえ 孤高を目指した 15歳の少年 ~
過酷すぎる運命を背負い、
      彼は漆黒の闇を疾走する。



というわけで、「疾走」ですわ。
絶望の淵を駆け抜けた少年の壮絶な軌跡と心の痛みを描いた重松清の「疾走」は、
犯罪に至るまでの少年の孤独な魂の叫びが、読む者を圧倒してやまない、衝撃作。

まさに、現代の黙示録と称されるにふさわしく、一家離散、いじめ、暴力、セックス、
バブル崩壊の爪痕、殺人etc.今が盛りこの世の春とばかりに痛い描写のテンコ盛り。

マジ、暗い、重い、グロい( )ハナシゆえに、映像で観るには、チト抵抗が(タメ息
って何をかいわん、そこは天下のSABU監督。めっさ感じよく撮りあげておりましたWA。

疾走感もありありで、時折孤独な少女との魂のふれあいなぞを優しく盛り込みながら、
クライマックスに向かって「ひとり」ひた走る少年を、カメラが追いかけている感じが◎

にしても、主人公の少年シュウジを演じた手越祐也の、真面目を絵に描いたような
孤独顔はどーだろう。NICEキャスティング☆豊悦&大杉蓮も、まんまDEいかにも。

鬼ケン役の寺島進なんか、もはや、このヒト以外には考えられんですもんNE☆
映像で見せられると、原作とのドンピシャぶりに、思わず笑ってしまうっすYOん。

そしてそして、はずせないのが、ヤクザの情婦アカネを演じた中谷美紀デスWA(
その巧さといったら、もう絶賛ものであります。直情過ぎる少年の性向を柔らかく
受け止めて、きっぷのいいミゴトなる女っぷり。iyaiya女優中谷恐るべし(ホメ殺し☆)



◇ 「疾走」 重松清著      ★★★★
「疾走」 SABU監督      ★★★★

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