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パペット・モーテル。

こちらパラダイス★架空都市遊楽町1丁目!

□ 不登校 つながりで。

2008-01-11 | book×book
「14歳」千原ジュニア著×「子どもと学校」河合隼雄著
「えりなの青い空」あさのあつこ著




内から突き上げてくる
制御できない破壊衝動!

毛虫が蝶になる前に、さなぎになる必要があるように、
人間にもある程度「こもる」時期は必要なのだ…

ジュニアが描く14歳の闇が心に痛い …痛すぎる。
ただただ砂嵐を見つめ続ける千原少年が、切ない。
こんなに切実で、真摯な14歳を通過した教師が、世に幾人存在するだろう?

この「14歳」に出てくる教師も胸糞悪いほど最悪だが、
教師たるもの、「子どもと学校」ぐらいは読んでおいてほしいもんだ。
読め 読んでくれ 頼むから、読んでください

14歳の闇に迫った「バッテリー」の著者あさのあつこの「えりなの青い空」も
さらりと不登校少女を描いていて、さらりと乾いた風のひと撫でを感じさせる☆ 


「14歳」    千原ジュニア著    ☆☆☆☆
「子どもと学校」 河合隼雄著      ☆☆☆☆★    
「えりなの青い空」あさのあつこ著    ☆☆☆★

□ クレヨンしんちゃん親子学 つながりで。

2007-09-03 | book×book
「子育てにとても大切な27のヒント」
        ×
「のびのび子育てこんなお母さんなら大丈夫」




PTAが子どもに見せたくない番組 №1
ざ・「クレヨンしんちゃん」

おバカだな~!!!!
これほど笑えて泣けてタメになるハナシも、そうそうないってのに。

これ観て育って、ひねくれたり いじめに屈したりしないYO。
ありのままの自分を受け入れられて、自律的に生活する心地よさと、
この世の中で自由を満喫する方法をあの手この手で伝授してくれる

このアニメを見せずして、いったい子どもに何見せるんだ?


いや~それほどでも~ 



~汐見稔幸&野原しんのすけ一家 著~
「子育てにとても大切な27のヒント クレヨンしんちゃん親子学」★★★★☆
「のびのび子育てこんなお母さんなら大丈夫 クレヨンしんちゃん親子学2」

□ マーガレット・アトウッド つながりで。

2007-08-14 | book×book
「侍女の物語」×「ダンシング・ガールズ」




我話す、故に汝在り。

アトウッド姐さん、言い切ってます。
まじ、カッチョエ~

夏バテしてる場合じゃねーYO キミ。
           たまには、こんな  
アダルト選定小説で、酸いも甘いも噛み分けてみよ




「侍女の物語」     マーガレット・アトウッド著  ★★★★☆
「ダンシング・ガールズ」マーガレット・アトウッド著  ★★★★

□ 人生相談 つながりで。

2007-04-20 | book×book
人生相談「ニッポン人の悩み」幸せはどこにある? 池田知加著
     ×
愛の処方せん「身の上相談讀本」 橋本治著&福島瑞穂著




その船を漕いでゆけ、おまえの手で漕いでゆけ~
決めるのは、あなた。
そう、オールを握っているのは、あなた。

でも、人に話すことそれ自体が、自分の心を癒すことになることがあるYOネ~。
てなわけで、まるで子どもの進路相談のような、人生相談となるわけですが!

他人の意見にふりまわされたり、追従したりするような他律的な人間ではなく、
誰もが自分の意志で自分の人生を決定する自律した人間である(ベキ)。

そんなリベラルな意識が浸透した現代において、回答者にできること。
それは、ファジーに受け入れて、サクッと癒して、優しく突き放すこと

最後の決断は、自分で下すしかない。


んな厄介な人生相談を、なぜか個性派の面々がやりたがるのが面白い
定番みのもんた、中島らも、みうらじゅん、松本人志、細木和子 etc. etc.

まさに、人生相談は エンターテインメントだお。
どんな回答すんのか、彼らの特異な価値観に触れるのが楽しいッスもんネ。

回答することが売名行為のそれだとしても、相談者の尽きることなき盛況ぶり。
みんな、あまりにも価値観が多様化されすぎて、選択ができないんだ。
人生の強者を前に、心にピンと響くような生きる指針を欲してるんだ。

ま。目を覆うヒトリヨガリ(ドンダケ~)よりは、求めよ助言。って感じすか☆



◇人生相談「ニッポン人の悩み」幸せはどこにある? 池田知加著  ★★★☆
◇愛の処方せん「身の上相談讀本」 橋本治著&福島瑞穂著     ★★★★

□ 滝本竜彦 つながりで。「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」etc.

2007-02-07 | book×book
滝本竜彦著「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」×「NHKにようこそ!」




ごくごく普通の高校生である山本陽介の前に現れた…
美少女戦士☆セーラー○○
唐突に、何の前触れもなく、戦う彼女はかっこいい

というわけで、「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」ですわ。
雪崎絵理。彼女はセーラー服に身を包み、夜な夜な死闘を繰りひろげるノダ。
そこに、理由も説明もない。ただ、戦わなければならないという直感あるのみ。

非現実的&荒唐無稽な設定=ラノベのお約束通り、敵は、やたらめったら
チェーンソーを振り回す謎の“チェーンソー男”。最強しかも、不死身。(←オイ)。

とりあえず、理性で考えることを放棄したオレ(山本陽介)は、彼女(絵理)とともに
強敵との戦いに日々を消費していきながら、彼女とお近づきになっていくのだった。

う~ん、メデタシメデタシ で、いったい、何の戦いだったんだ


というわけで、「NHKにようこそ!」ですわ。
ひきこもり歴4年の佐藤クンが“ひきこもり”なのには、理由がある。

すべては、悪の巨大組織NHKの陰謀なのだ。間違いないッ
しかして、NHKとは日本ひきこもり協会の略である(えぇぇぇぇぇぇっ)。
なんだよそれ、つーか、マジ、おもろいおもろいぶん、やたら恥ずい。

なんつっても、ひきこもりのリアルタイムを克明に描いちゃってるわけでして。
それはもー、めっさ赤裸々なわけで。てなわけで、読者は赤面必至ダヨ()。

佐藤クンの社会復帰に協力する清楚な美少女、岬ちゃんのキャラもまた、恥ずい。
個人的に「ネガティブ~」の絵理チャンのほうに、軍配は上がるかな~☆(って、ナンノ?)

とりあえず、ここはひとつ、エロスとバイオレンスとドラッグに汚染されちまった
俺たちの日々の傑作を味わおうYO。さしあたって何が解決するわけじゃないけど…

岬チャンの声に少なからず癒されるハズ Welcome to the N.H.K.



◇ 「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」 滝本竜彦著   ★★★★
◇ 「NHKにようこそ!」        滝本竜彦著   ★★★★

□ カトリーヌ・アルレー つながりで。「わらの女」×「目には目を」 etc.

2006-11-24 | book×book
「わらの女」×「目には目を」 etc.



悪女書きの異名をとる、その名も、
カトリーヌ・アルレー。

というわけで、まずは「わらの女」ですわ。
好評だった『美しい罠』東海テレビ昼の連続ドラマ(2006.7月~9月)の原作ですね。
もちろん、過去にアントン役ショーン・コネリーで映画化もされておりますわ。

これは、もはや古典とも称される傑作中の傑作でございますYOん、文句ナシ☆
美しいです!!!財欲に目が眩んだ女が知らず陥る完全犯罪の罠ッ!!!

なんといっても、アントン・コルフが仕掛ける巧妙なる罠の出来栄えに舌を巻く。
その始まりからラストまで、精緻なまでに計算された手口は、非情を極め、美しい

悪女を気取るヒルデガルデ・マエナーとて、この冷徹ぶりにはぐうの音もでない。
完膚なきまでに、してやられちゃってますからね。目も当てられませんわッ!!

ここにきて、「わらの女」(原語で「言う通りになる女、あやつり人形」の意)に、
納得です。まったくもって救いのない彼女ってば、悪女 には遠く及ばない…

というわけで、「目には目を」ですわ。
胸がすくほど、完璧なる悪女のお目見えですYOん、こちらも文句ナシ☆
やられたらやり返す、これ、フィクションの基本コードですもんねッ!

とにかく、ニヒリズムに貫かれたアルレーの小説にファンは絶えない。
新版目にして、気になった御仁は、是非にも堪能あれかし!!


~カトリーヌ・アルレー著~
「わらの女」★★★★★「目には目を」★★★★★「死の匂い」★★★☆
「二千万ドルと鰯一匹」★★★★☆「犯罪は王侯の楽しみ」★★★★
「決闘は血を見てやめる」★★★☆「死ぬほどの馬鹿」★★★★
「地獄でなぜ悪い」★★★☆「三つの顔」★★★☆「共犯同盟」★★★☆
「理想的な容疑者」★★★★「罠に落ちた女」★★★★「21のアルレー」★★★
「呪われた女」★★★★「死神に愛された男」★★★☆「アラーム!」★★★

□ イアン・マキューアン つながりで。「アムステルダム」×「愛の続き」

2006-11-21 | book×book
「アムステルダム」×「愛の続き」



第三者の悪意からか、過剰すぎる自意識ゆえか
友情の旋律は、音をたてて狂いゆく!

というわけで、「アムステルダム」ですわ。
辛辣な知性で現代のモラルを痛打して、喝采を浴びたブッカー賞受賞の本作ですが、
良識あるべき人間の悪辣な内面を容赦なく吐露していて、実に手厳しい

ロンドン社交界の花形モリーの葬儀には、彼女の元恋人たちが一堂に会していた。
高名な作曲家クライヴ、大新聞社の編集長ヴァーノン、英国外務大臣のガーモニー!

彼らは妻の情事を知りながら最後まで別れなかったモリーの夫ジョージを軽蔑し、
痴呆状態になってからのモリーを完全に独占してしまったジョージを憎んでいた。

やがてモリーのかつての愛人たちは、彼女の遺したスキャンダラスな写真のため
残酷で過酷な運命の波に弄ばれ、巻き込まれ、互いの存在を否定していくことになる。

それは他者の悪徳を糾弾せずにはいられない知識人たちの悲劇であり、まさかの
同士討ちの様相を呈す終盤など、『レザボア・ドッグス』を彷彿させ喜劇ですらある。

軽蔑の念を確認しあうかのように目配せしあった妻のかつての愛人たちは、まるで
ジョージの内に秘めた悪意が功を奏したかのように、破滅の道を辿り共倒れに倒れる。

奇跡のようにガーモニーは打ち負かされ、ヴァーノンはいなくなり、クライヴも消えた!!
しかし、最後に高笑うジョージの底冷えのする幸福感は悲しく、さむけと同情を誘う  

読ませる読ませる、さすがのイアン・マキューアン!ミゴトな 狂気の物語


というわけで、「愛の続き」ですわ。
尋常を逸したストーカーの妄想が狂気となって主人公に襲いくる恐怖と悲劇!!
ロジャー・ミッチェル監督により映画化された邦題は、まんま『Jの悲劇』でした。

息詰まる緊張感と、周到に張り巡らされた伏線の妙!
恋愛につきものの自己完結した関係妄想を突き詰めていく、その冴えきった文章と、
エレガントに謳いあげる、秀逸なプロットの巧さにうなされっぱなしでした。

なんといっても、平和なピクニックで遭遇したショッキングな気球の事故という
出来過ぎの“つかみ”からして、読者の心を鷲づかみにすること必至

そのあとは、筆者の思うがまま、ラストまで面白いぐらい引きずられていきますわ。
イアン・マキューアンの毒牙に犯され、嬉々として狂気へと誘われていきますわ。

ジョーへのストーキングに走るバリー、恋人クラリッサの浮気を疑うジョー、
そして転落死した男の愛人の存在を確信している妻。すべての始まりは、妄想!!

そんな悪の元凶である妄想に墜して孤独を忘れるバリー・ジェッドのごとく、
呼吸を忘れて張り詰めた緊迫感に身をゆだねる読書の醍醐味!!なんたる至福!!

実際、面白いんですよ、これ。マジでっ☆☆☆



◇「アムステルダム」 イアン・マキューアン著     ★★★★☆
◇「愛の続き」     イアン・マキューアン著     ★★★★★

□ ダン・ローズ つながりで。「ティモレオン」×「コンスエラ」

2006-11-18 | book×book
「ティモレオン」×「コンスエラ」


残酷すぎて、切ない!!
運命という名の暴君に寵愛される人間を見守る、犬!!

というわけで、「ティモレオン ~センチメンタル・ジャーニー」ですわ。
ローマの街角に置き去りにされた、少女のように愛らしい瞳をした雑種犬。
その名も、ティモレオン・ヴィレッタ。略して、ティンボの帰路の旅。

おのれのリビドーを晒して生きるコウクロフト老人は、何やらけれんみたっぷりの
いやみな奴!!にもかかわらず、現役を退いた彼との暮らしがティンボには心地いい

たぶん、孤独を知り尽くした者のみが持つ深い優しさが、犬の本能に訴えるのだろう!
そんな彼との暮らしが、突然現れた鬼畜のようなボスニア人によって奪われてしまう

ティンボは捨てられてもなお、コウクロフトのもとへ帰りつこうと家路を探す。
そんなティンボの瞳に、残酷な運命に弄ばれる人間たちの姿が映し出されていくのだ。

これ、字のない絵本「アンジュール」を彷彿とさせますわ。
ラストの救いのなさも、ノアールっぽくて、まさにオトナ好み


というわけで、「コンスエラ ~七つの愛の狂気」ですわ。
ここに収められた七つの短編に描かれるのは、純粋すぎる愛の受難者の悲劇!!
この愛と隣り合わせの狂気の行く末が、読者の心をとらえて離しません。

いびつなストーリーは容赦なく心に踏み込み、その残酷なメス捌きにあっけなく
切り刻まれる。痛いよ、マジ痛い。痛いながらも、陶酔してしまう不思議なハナシ。

『カロリング朝時代』 『ヴィオロンチェロ』
『ガラスの眼』 『マドモアゼル・アルカンシエル』
『ごみ埋立地』 『一枚の絵』 『コンスエラ』


にしても、女の完璧な容姿は、男のエロティックな夢をかき立ててやまないらしい!
美しすぎる女の外見に見惚れ、彼女への愛ゆえに運命に翻弄されていく男たち!

彼らが辿る残酷な末路は、悲惨を極め、切なく美しく、そして、滑稽だ。
つまるところ、読み応え充分!&いつまでも残る余韻が、なんとも堪らないのだ

そういえば、オリビア・ハセーと結婚していた過去を持つ布施明を、世の男たちは
恥も外聞もなく羨ましがるのだ。男って…()、なんだよ、結局それだけかい?

ノン!あのヒトの愛はちがう、彼の愛はホンモノ!!ってな確信を得るため、
愛する男に地獄の試練を与え続けたのが、このコンスエラですネ!
「わたしがオバさんになっても」の追求バージョンですわ。怖ッ!!

こわいながらも、通りゃんせ。
愛の狂気は、美しい物語に姿を変える。…こわいながらも、読んでみてッ☆


◇「ティモレオン ~センチメンタル・ジャーニー」ダン・ローズ著   ★★★★★
◇「コンスエラ ~七つの愛の狂気」       ダン・ローズ著   ★★★★★

□ 若者受難 つながりで。「若者はなぜ3年で辞めるのか?」etc.

2006-11-15 | book×book
若者はなぜ3年で辞めるのか?×「ニート」って言うな!


どうせ3年で辞めちゃうんだし …
働いたら負けかなと思ってる !?!?


というわけで、「若者はなぜ3年で辞めるのか?」ですわ。
副題が“年功序列が奪う日本の未来”ですからね!!

いやこれ、マジ年長者の方々に読んでいただきたいですわ。
ほらほら、またなにやら意味不明の社内規約つくってる、そこのアナタッ!!

昭和的価値観に反旗を翻せ!ってな精神が充溢しておりますが、的を射てて爽快!
にしても、年長者が既得権を手放すとは、さらさら思えないところが辛いですわ

とにかく“若者受難”の切な過ぎる現実に胸が痛むこと必至!!
少子化も、さもあらん!!苦労させるために、子を産もうとは思わんからね!!


というわけで、「『ニート』って言うな」ですわ。
ニート(英:Not in Education, Employment or Training,略称NEET)とは、
直訳すると 「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」。

現代では、働く意志のない若年層の“気分”として認知されるようになってる!
そう、ニートな気分とか、最近ニートってるとか、エトセトラ…

ま、ここでも「ニート」って言葉で若者を括ろうとする年配者バッシングが!
ニートを声高に誹謗中傷するやからを「ニート」って言うなと誹謗中傷しております。

そして企業に生殺与奪を握られた状態の、切ない若者たちの受難を憂えてます。
いまいち統一性に欠けますが、THE3名様あわせて、なんとか読ませられるって感じ。


先が見えない世の中ではありますが、わるいことばかりじゃないはず!
若者よ!さしあたって、まずは、自らの動機を回復しよう!!

…☆…♪…☆…♪…☆…♪…☆…♪…
◇ニート・不登校・ひきこもりNEXT VISION FORUM http://next-forum.dreamblog.jp/

◇「スロースタート」NHK土曜ドラマ 2007/1月放映  http://www.nhk.or.jp/dodra/


「若者はなぜ3年で辞めるのか?~年功序列が奪う日本の未来」城繁幸著 ★★★★
「『ニート』って言うな!」  本田由紀 内藤朝雄 後藤和智著     ★★☆

□ マルドゥック・スクランブル つながりで。圧縮×燃焼×排気

2006-11-09 | book×book
「マルドゥック・スクランブル」圧縮×燃焼×排気


精神の輝きに 虚無は屈服する!!
      最善であれ最悪であれ
人は精神の血の輝きによって生きている。


というわけで、「マルドゥック・スクランブル」ですわ。
少女ルーン=バロットが、武器ウフコックを手に、最強の敵と戦うってなハナシ!
これが、面白くて、面白くて、大絶賛なわけなんですYO。(

「ニキータ」を髣髴とさせる手に汗握る銃撃戦には、マジ心に痛みが伴い、
「カイジ」を連想させる伝説のカジノシーンでは、感動の波が押し寄せる!

にしても、奈落の底に突き落とされながらも、電子干渉能力を得て見事蘇生していく
バロットの内面の軌跡には、思わず胸が熱くなること必至!!見事なカリスマ性!!

そんな少女バロットを救いだした煮え切らないウフコックのキャラといったら、もう最高
彼は金色のネズミでありながら、自在に姿を変える万能兵器でもあるわけですね!!

優柔不断で、心の温かいヤツなんです!ネズミのくせして、モテキャラなんです!
そんなウフコックの力を借りて、バロットは周囲を魅了する少女戦士に成長していく!!

そして、敵役シェルの依頼人ボイルドの圧倒的強さにも、なにやら秘密がッ!?
重力を自在に操るとは、これいかに!?なんとも型破りな能力に、心底羨望

しかし、この男の持つはかりしれない虚無の力は、いったいどこから来るのか?
ああそれが、待ちに待った「~ヴェロシティ」で、明らかになるわけですね!!



陰きわまれば陽に転ずる。陽きわまれば陰に転ずる。
~何かを失うことも、手に入れることも、実は同じことなのかもしれない~。

リー・リンチェイの言質とともに、人間は自分の反吐の匂いにも価値を見出す存在だと
冲方丁は結ぶ。まだまだ旅の途中だという彼の今後から、もはや目を離せやしない!!

 ~冲方 丁著~
◇「マルドゥック・スクランブルThe First Compression 圧縮」   ★★★★★
◇「マルドゥック・スクランブルThe Second Combustion 燃焼」  ★★★★★
◇「マルドゥック・スクランブルThe Third Exhaust 排気」      ★★★★★

□ 冲方丁 つながりで。「マルドゥック・ヴェロシティ」 etc.

2006-11-07 | book×book
冲方丁著「マルドゥック・ヴェロシティ」×「マルドゥック・スクランブル」



…♪…☆ 緊急告知!!
第24回日本SF大賞受賞の前作から3年半待望の続篇。
「マルドゥック・ヴェロシティ」

     生き残ったものたちの再生の物語!
    「マルドゥック・スクランブル」以前を描く
  殺戮と虚無 そして 臨界と加速 のオペラ。

ボイルドとウフコックに待ち受ける、あまりにも凄絶な運命!!
      http://www.kh.rim.or.jp/~tow/

大いなる虚無と化したボイルド、自らの有用性を希求するネズミ型兵器ウフコック。
     ~引き裂かれる虚無と良心、魂の決別の物語。だそうですが…

ついに刊行 カウントダウン始まってますYO~☆高まる期待感が心地いい
ああ、この感じはエピソード#1に沸いた「スターウォーズ」を思い出すわ~!!

とりあえず“スクランブル”読み返しとこっかな~ッ☆ と思いきや…
蘇る熱狂カジノシーンに、早くも動悸が!!!ドクドクドク

「マルドゥック・スクランブル」

        虚無へと加速する魂の物語。
     「マルドゥック・ヴェロシティ」以後を描く
  少女と敵と武器、魂の再生までの軌跡。

         GONZOアニメ化決定!!       
       http://mardock.jp/special.html



「マルドゥック・スクランブル」 冲方丁著      ★★★★★

□ 貴志祐介 つながりで。「天使の囀り」×「黒い家」

2006-11-03 | book×book
「天使の囀り」×「黒い家」


天の使いには、逆らえません!
総じて、天使って、怖い!!

というわけで、「天使の囀り」ですわ。
冒頭を飾る未開の地アマゾンでの描写が素晴らしい!引き込まれる面白さ!圧巻
この先の展開を期待させる、なんともスリリングなつかみに、マジ目眩がしそうでした。

精神科医の北島早苗の恋人である作家の高梨は、病的なまでの死恐怖症だった。
彼は新聞社主催のアマゾン調査隊に参加し、帰国後、なぜか“死”に魅せられて自殺!

恋人の死を不審に思った彼女は、アマゾン調査隊に参加した他のメンバーも、次々と
異常な方法で自殺を遂げていることを知る。アマゾンで、いったい何が起こったのか?

高梨の変貌シーンは、手塚治虫の「きりひと讃歌」に描かれた奇病を想わせる!!
がつがつと肉に喰らいつくさまは、これまさに“モンモウ病”に似て、凄惨を極める。

にしても、身近な人間が、異様なまでに人格を変容させていくさまに接するのは、
この上なく切なかろう!!しかも、意味深なセリフを吐いて死んでしまったりしたら…
“ …天使の囀りが聞こえる… ”って、なんだよそれ?

でもってこの著者、「青の炎」なんかでもそうだけど、嫌味にならない博識家ですわ!
今回は専門用語を巧く駆使して、クローネンバーグ並みに、グロさと戯れています!

それがまあ、予想をはるかに超えたグロさのオンパレードで しかも、貴志ったら
描写が巧いから、読者は勝手に脳裏に見たくもない映像を見てしまうんですよね!

したくもない映像化を勝手にしておいて、グロイわ!!と嘆息する身勝手な読者たち!
ラスト、巧さに唸って本書を閉じ数年!!読み返しつつ、やっぱコレ傑作なんだYOネ~☆


というわけで、「黒い家」ですわ。
生命保険会社に勤務するサラリーマンに襲いかかる恐怖のサイコ・ホラー。つっても
保険金詐欺!!結局は保険金目当ての殺人なんでしょ?と甘くみてたら大間違い!

コレ、人間のもつ残酷なまでの“悪”が、容赦なく描かれた傑作なんですYOネ~☆
映画化もされ、大竹しのぶが(心のない人間=サイコパスを)怪演してましたが…

指狩族の噛み千切られた指とか、殺人鬼と化した人間の持つ包丁とか、さばかれる
人肉とか…おどろおどろしい一般社会の闇は、通常の感覚ではついていけない世界!

とにかく、心をなくした人間は人間じゃない?人知を超えた、人間の人間らしからぬ
行為に慄然とするしかない!!人間を信じられないということが、一番怖いのだ

が、モラル崩壊が叫ばれる現代、もはや本書の世界とてフィクションではありえない!
てなわけで、悪夢は始まったばかりであることを匂わせて、本書は閉じられる!!


貴志祐介は生命保険会社に勤務していたらしいが、会社にとっては青臭い疑問に
逐一答えてくれる社会じゃないだけに、会社員時代の彼の苦悶が忍ばれますが…

“生命保険とは何だろう?” この自問&世間への問い掛けが
作品(本書)となって結実したことに、惜しみない拍手を送りたいと思う(




「天使の囀り」 貴志祐介著     ★★★★
「黒い家」    貴志祐介著     ★★★★

□ 西澤保彦 つながりで。神のロジック人間のマジック×人格転移の殺人

2006-10-28 | book×book
「神のロジック 人間のマジック」×「人格転移の殺人」


マジョリティの総意こそが、客観的事実!!
この錯誤のシステム こそが、悲劇を生む!!

というわけで、「神のロジック 人間のマジック」ですわ。
ここはどこ? 何のために? 誰によって? どういう経緯で? …何故の嵐!!
謎だらけの陸の孤島“学校(ファシリティ)”に、幽閉された6人の子供たちに試練が…。

日々を、実習(ワークショップ)として課される推理問題のディスカッションをして、
比較的平穏に過ごしていた彼らの元に、ある日、一人の新入生の来校が告げられる。

新入者の登場により、学校に巣食う“あいつ”が目覚めてしまう。破滅の予感を胸に、
不安に駆られる彼らの前で、殺戮が殺戮を呼び、驚愕の企みが暴かれていく!!

人間はナニカ(ファンタジー!?共同幻想!?愛!?)に依存して生きている。
萌え文化とて、その例外ではない。その萌えや依存の対象を、奪われてしまったら

様々な人種が入り乱れて共同体を形作っているさまは、さながら今のネット社会を
象徴しているようで、自己錯覚の一億総アバターが形成するコミュニティを想わせる。

ラスト、打ち砕かれた共同幻想の中、なすすべもなくこの世に放りだされた人間
なんとも悲しい余韻を残して閉じられる本書の世界とて、決して他人事ではない。

砂漠の現実を突きつけられた「マトリックス」や、現実の綻びに目を背け続ける
「春にして君を離れ」が容易に連想されてしまいますが、後引く読後感は圧巻!!


というわけで、「人格転移の殺人」ですわ。
なんなんだろう、これは。奇想天外とはまさに!!とにかく、すこぶる面白い!!

人間の人格と肉体を分離し、互いに入れ替えてしまう装置・第二の都市(セカンド・シティ)。
この装置、いつ誰がどう作ったのか、仕組みも何のために使うのかも全くの謎!?

しかしながら、不幸な天災により、たまたまそこ(セカンド・シティ)に居合わせた男女達が
人格転移させられてしまったことにより、生き残りをかけた殺戮が幕を開ける…

つーか、それじゃあ、バトル・ロワイヤルじゃん!!てな感じですが、人格転移は
次々に転移していくため、誰がどの姿で本来の人格を宿しているのか、判らないのだ。

この転移し続ける喜劇的状況を、仮面舞踏会(マスカレード)とよんでいるが、言いえて妙
この現象を解説するアクロイド博士など、曲者然として喜劇チックで秀逸なのダ!

しかも、アクロイド博士の姿を借りて、著者はここでも錯誤を語る!!
相互認識という共同化された“錯誤”によってしか、きみという
人間は存在できない!…人間というものはみんなそうだ!!


結局、6人は迷える子羊となって、人間共同体が形成する錯誤のシステムを
秩序を乱す悪夢じみた滑稽極まる装置によって試されてしまうというワケだ

どうすれば、この悪夢としか思えない転移を止めることが出来るのか?
転移する客体を殺していくことでしか、ここから逃れる術はないのか?

寝不足必至って、そりゃあ、これだけ入り組んでたら途中下車は出来ませんて!
頭がこんがらがってしまいそうで、またイチから出直さないといけませんからね!

このチャーリー・カウフマンばりの発想は出色!!オチもなかなかに効いていて
読み応え十分!!西澤ワールドのいいとこどり、面白くないわけがないって



「神のロジック 人間のマジック」 西澤保彦著   ★★★★
「人格転移の殺人」        西澤保彦著   ★★★★☆

□ オタク つながりで。「腐女子化する世界」×「萌える男」

2006-10-25 | book×book
「腐女子化する世界」×「萌える男」

萌えの対象があるかぎり、我が人生憂いなし!?

というわけで、「腐女子化する世界」ですわ。
BLにハマるオナゴを指して、腐女子という!なぜ彼女たちは自分への興味を失い、
自分以外のものに“萌え”るようになったのか? の興味深いレポートですわッ!!

結局は 腐女子もヲタの一例!ただ男のオタクと決定的に違うのは、男の妄想は
自分中心であるのに対し、女の妄想は自分を消し去る。だからこそのBL萌えだそう!

そして、最近池袋がかなり面白そうだとは思っていたが、やはり面白いらしい。
I.W.G.Pが流行ったのも今は昔、イマココ、池袋東口乙女ロードですもんネ

にしても、この本の中身は、腐女子についてより、今時の女性論について語っている
ところが断然面白いのだ!作者も、こっちのほうが言いたかったんだろうな、きっと!!

あちこちから引用文を引っぱってきて、無理やりまとめた感もしないではないが、
著者が感じる率直な感想として、結構巧い具合に読ませられてしまいますわ!!

小倉千賀子の「結婚の条件」ぽいノリで、最近のオナゴ現象を分析してますが、
「結婚の条件」がJJ世代だとすれば、こちらはCanCam世代の女子像にスポット

あくまでも、JJ世代から見たCanCam世代ってところがミソ♪♪語る者と語られる者に
格差が でも確かに、イマドキのハタチ前後って、そーなのかもーと思わせる!!

とりあえず、この際言っておくが、「電車男」だの「59回目のプロポーズ」だの
男のオタクが受けるのは、女も(バランスのとれた)ヲタだからである!!


というわけで、「萌える男」ですわ。
なぜオタク男たちは2次元キャラクターに“萌え”るのか。“萌える”という
行為にはどういう意味があるのかetc. …についての明快な解説書らしいが…。

ヘタなこじつけは何もいらない。萌えるのは、普通の感覚であって、
憂うことはなにもない!!萌えを気にするなんて、自意識過剰なだけだって!!

オタクは、現実適応の必然としてオタク化を無意識のうちに選択しているわけだけど、
無意識を意識するから自虐的になってしまうんであって、飄々と構えててよくね?

せやかて、愉しすぎますわ!!萌え文化!!満喫ですわ!!
イケメン君も、きれいなお姉さんも、例外なく“萌え”る時代に

キミは、萌えているか? キミも、萌えているか?



…♪…☆…♪…☆…♪…☆…♪…☆…♪…☆…♪…☆…♪…☆…♪
~「腐女子化する世界」に登場した方々のBLOG!面白い☆オススメ☆~
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「腐女子化する世界―東池袋のオタク女子たち」杉浦由美子著 ★★★☆
「萌える男」本田透著 ★★★  「結婚の条件」小倉千加子著 ★★★★

□ 中村うさぎ つながりで。

2006-09-27 | book×book
「ショッピングの女王」×「美人になりたい」



私は消費社会の漂泊者!

というわけで、「ショッピングの女王」ですわ。
バブル崩壊後まもなくの頃、買い物依存症ブレイクの時代があった。

中村うさぎ、ただいま、48歳!!
当時、彼女の買い物欲求はハンパなかった。

その買い物依存症の日々を赤裸々につづった著書で注目された彼女は、
それを機に、型破りな人生を爆走していく☆☆☆

人生経験すべてネタ書いて書き晒して、笑いをとる。
なんといっても、その著書のタイトルからして挑発的!

「屁タレどもよ!」「オヤジどもよ!」「ダメな女と呼んでくれ」
「私、Hがヘタなんです!」「穴があったら、落っこちたい!」
「人生張ってます」「変?」「壊れたおねえさんは、好きですか?」

「ゴクドーくん」とか書いてた地味めな作家がいきなり、
「だって、欲しいんだもん!」「だって、買っちゃったんだもん!」ですもん。

サラリーマンの平均年収も400万弱ってな時代に、おんどれ何考えとるんじゃ!!
てな批難もどこ吹く風。うさぎの欲望は膨張&エスカレート

おのれで稼いだ金(借金?)をおのれがどー使おうと勝手じゃわい!!
てなもんで、買い物の次は、新宿のホストに入れあげ尽くす!!

田口ランディは「もう消費すら快楽じゃない彼女へ」を上梓したが、
うさぎも単なる消費から、ターゲットを移す。それが、美容整形ってわけだ。

というわけで、「美人になりたい」ですわ。
衣食住の次にくる現代人共通の欲求が、とうとう彼女の脳を支配してしまう!

こーなると、怒涛の願望ラッシュ
面の皮一枚で人生左右される女が抱く、果て無き美への追求!

「ビューティーコロシアム」とか、「ヒトは見た目が9割」とか、
「容姿の時代」とか、…美しくあることは、もはや現代人必須??

しかしながら、ここには罠が潜んでいる。なぜなら、ヒトはみな老いるからだ。
ヒトである以上は、老いという年輪が容姿に刻まれていくのは止めようがない。

本人も自覚する美意識過剰スパイラルは、どこまでも続いてゆく!
やめられない止まらない、キリがない果てしない、…どーする?うさぎ!!

なんて勝手な他人の思惑など知ったこっちゃない。欲望のまにまに
美容整形が叶えてくれる若さへの施術を次々試していきはるのでしょう。

ひたすら一人称ネタで笑いをとり、わが道を晒して生きてきた彼女は
あっけらかんとデリヘル嬢体験などもモノにして、パワー・アップを図る!

しかしもはや、中村うさぎの文章に楽しく笑うことはできないやも知れない。
根底に女としての業が破竹の勢いで根を広げ、その凄まじさに慄くからだ。

グータンで江角マキコが結婚してからの“裸のもつ意味”に言及してたけど、
日常生活の中でエロスは消えゆき、いつの間にかわが身の姿が枯れている

んな馬鹿な?ワタクシにそんな事態は許されません!死人ですわ!
死人の生活ですわ!!と吠えに吠えてエロス街道驀進する杉本彩といい…

女である以上は、愛と美とエロスを手放すことは難しいのかもしれません。
中村うさぎの過ぎたる依存も、世の女が無意識に追いやった普通の感覚なのかも。

とにかく、うさぎ姐さんに、消費社会からの引退など、もはや認められません。
とことんまで、おのれの欲望をDEEPに追求していって欲しいと思います。

欲望をあきらめないという地獄の全貌を、白日の下に晒していただきたい!
整形費用すべてが出版社持ちってことは、その覚悟もできてるようで…

跳べ跳べ、うさぎ!!暴走 上等 !!



~中村うさぎ著「ショッピングの女王」シリーズ~
「ショッピングの女王 FINAL 最後の聖戦!」 etc.   ★★★☆
「美人になりたい ~うさぎ的整形日記」          ★★★☆