NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

プレーオフ vs グリズリーズ4

2011年05月11日 | 2010-11 プレーオフ
今回も前回に引き続き相手のホームで試合となります。サンダーはホームで負けてしまっている分勝っておかなくてはいけない試合であり、この試合の負けはシリーズ敗退も濃厚になってきてしまうのです。是が非でも勝たなくてはいけません。

PG ウェストブルック
SG セフォローシャ
SF デュラント
PF イバカ
C パーキンス

前回の試合で第4クォーターに大逆転をくらってしまったサンダーはこの試合の入りもまるで前の試合をみているような立ち上がりとなってしまいました。ガソル弟にバスケットカウントを許してしまい、トニー・アレンにスティールからダンクを許してしまい、結局0-8からのスタートとなってしまったのです。
その後もターンオーバーを繰り返し相手の売りのであるインサイドも自由に攻めさせてしまい、結局このクォーターにとれた点数は16点、一方許してしまった点数は28点。まあこのクォーターだけでターンオーバーを7回も記録してしまっているのでしょうがないです。




第2クォーターになりやっと調子を取り戻してきたサンダーは、クックの連続3Pがきまったところからいっきに仕掛けます。ウェストブルックが中心となりいっきに4点差にまで詰めたのでした。相手のホームでありながらこれだけの攻めができたのは結構凄かったですね。
この間にパーキンスとウェストブルックがテクニカルをとられているのはナイショで・・・




第3クォーターになり更に調子をあげたサンダー、今度はディフェンスも機能し始めました。とにかくインサイドを徹底的にマークし、そこからたくさんのファストブレイクを作ったんですね。そして5分13秒、ウェストブルックのレイアップがきまりとうとう逆転にまでこぎつけたのです。
そこからは一進一退の攻防、1点差で逆転に逆転を重ねていきました。ラスト数秒でガソル弟にレイアップを許してしまい71-72、わずか1点ビハインドで最終クォーターとなったのです。




第4クォーター、最初に主導権を握ったのはサンダーでした。お互いスタートがベンチにさがっている時間帯だったのですが、サンダーはメイナーの3Pとモハメドの連続ダンクでリードを奪ったのです。
そしてお互いスタートがコートに戻り本気モード。しかし、このシリーズ何度も目にしたウェストブルックの暴走モード。今までと比べレベルは低いもののサンダーはウェストブルックが第1に攻めていたんですね。一方のグリズリーズは肉弾戦覚悟のインサイドを徹底して攻めてきたのでした。
1分12秒、ザックの2本のフリースローがきまり96-93、サンダーが3点リードしていました。直後のサンダーのオフェンスでリバウンドをとったパーキンスがファールをもらいます。1本でもきめれば勝利は目前だったのですが、パーキンスはこれを2本ともはずしてしまいグリズリーズボール。
サンダーは一度相手の攻めを守るも、ウェストブルックが勝手に攻めていきガソル弟にブロックをくらい、またしてもグリズリーズボールとなったんですね。残り時間は14秒。
相手はコンリーがボールを運び、ウェストブルックのマークが外れた一瞬でした。マークが外れたと言ってもかなり苦しい体勢ではあったのですが3Pを放ち、そしてきめたのです。
オーバータイムですよ。





こうして突入したオーバータイム、最初に主導権を握ったのは第4クォーター同様サンダーでした。ハーデンの4本のフリースローがきまり、その後はパーキンスのチップイン、デュラントの3P&ジャンプシュートでいっきに107-101まで広げたのです。残り時間は1分20秒、サンダーが圧倒的に有利だったのですがここでメイヨが3Pをきめたんですね。点差はわずか3点です。
ザックが2本のフリースローをきめますが、ウェストブルックも2本のフリースローをきめ残り時間16秒で3点差、しかもメイヨ、コンリーと3Pをきめてきた選手がファールアウトとなっている状況でした。サンダーの勝ちがほぼ決定しているようなものだったのです。
しかししかし、ここで更にミラクルを起こしてきたのがグリズリーズだったんですね。コンリーに代わり出場していたバスケスがフリースローをもらおうと3Pラインからサンダーの選手に身を預けながらシュートを放ったのです。ファールコールはされなかったのですが、サンダーとしてはもっと最悪なことにこのシュートがきまってしまったんですね。109-109、ダブルオーバータイムですよ。




ダブルオーバータイムにもなると両チームの選手にも疲労が見え始め、同時にフラストレーションも溜まってくるようです。なんとあのコリソンがボールを相手の手から叩き落すという信じられない行動をとりテクニカルファール。このフリースローをザックがきめ、この得点から始まりました。
直後のサンダーのオフェンスでは相変わらずウェストブルックが攻めていたのですが、なんとここにきてバスケットカウント。しかし、今度はザックのチップインやバスケスのバスケットカウントで104-107とサンダーが3点差に追い込まれたのでした。
しかししかし、今度はハーデンです。ここまで3Pがまったくダメだった彼でしたがこの局面で3Pをねじ込み同点。トリプルオーバータイムへ。





この長いNBAの歴史の中でプレーオフでトリプルオーバータイムへ突入したのはたったの5回、この試合が6回目となりました。
開始早々ここまでゴール下で奮起していたパーキンスがファールアウトとなってしまいましたが、さすがにここまでくると体力の問題です。キレのない泥試合になってきたのです。
サンダーの選手も相当足にきているようだったのですが、ウェストブルック&デュラントのコンビはまだまだ行けたのです。ディフェンスでは相手のミスを誘い、オフェンスはいつも通りの攻め。ウェストブルックはレイアップを、デュラントはジャンプシュートをきめ残り1分で129-123。
グリズリーズのミラクルもやっと止まったようで、このままファールゲームに。
そして、このなが~い試合がやっと終わったのです。

最終スコア 133-123



記録うんぬんより最後は気力の勝負だったように感じます。課題点やら改善点は山ほど見つかりますが、何よりこの試合に勝てたのが一番だと思いますね。
最初に書いた通りこの勝利でホームの借りを返せたでしょう。




では個人成績です。

ラッセル・ウェストブルック


51分の出場で40得点5リバウンド5アシスト3スティール2ブロックを記録。

いや~暴走は相変わらずでしたね。第4クォーターからダブルオーバータイムの最後の攻めのほとんどは彼がやってしまうほどでした。デュラントがコートに立っているのにも、です。

シュートアテンプトがデュラント20に対して彼は33ですから、明らかに攻めすぎです。しかし、彼の活躍無しではこの試合勝てなかったのも事実で、結果論ではありますが彼は良い働きをしたのではないでしょうか。
一応記録面ではターンオーバーを3回に抑えていますし、このシリーズ一番波に乗っていたのだと思いますね。マイナス要素と紙一重ですが、今回は勝利できたので良かったです。

それにしても底なしの体力を持っていますね(汗)





ケビン・デュラント


56分の出場で35得点13リバウンド4スティールを記録。

とりあえずお疲れ様でした。記録面はオーバータイムクオリティなんであまり気にしませんが、最後の最後でシュートをきめてきたあたりさすがエースだと思いました。同時にこの状況下であそこまでできる体力も素晴らしいです。

しかし、もう少しウェストブルックを制御しないといざとなった時にシュートをうつどころかボールさえもらえませんよ。やはりラストシュートは彼にうってもらいたいですからね。








ジェームズ・ハーデン


49分の出場で19得点7リバウンド7アシスト3ブロックを記録。

外角シュートが結局最後までスランプなままでしたが、ダブルオーバータイムでの3Pにはしびれました。あの1本があったからこそ勝利できたのですからね。

オフェンスではドライブが中心で、なんとフリースローは10/10、更に他のスタッツも充分なようにオフェンスだけにならずオールラウンドにプレーできたのが非常に良かったです。

あとはこれに外角のシュートが入ってくるともう止められなくなる勢いですね。







デカーン・クック


24分の出場で10得点5リバウンドを記録。

要所での3Pは相変わらず高確率できめてくれました。また、するするっとゴール下に忍び込みシュートをきめるなど新たな技も見ることができましたね。

フリースロー要員としても出場するようになり、最近出場時間がどんどん増えています。







ナジー・モハメド


20分の出場で7得点4リバウンド2ブロックを記録。

イバカのケガ&オーバータイムが故のビッグマンファールトラブルで出場時間が激増しました。そしてその出場時間に見合う充分な活躍できたのも素晴らしいですね。

基本的にゴール下で待ちドライブしてきた選手に合わせるというのが多かったです。結果ダンクが3本ですからね、やはりベテランは違います。






サージ・イバカ


16分の出場で7得点を記録。

このシリーズに悩まされているケガ&ファールトラブルでほとんど出場しませんでした。コーチの意向で第3クォーター以降出場させないようだったのですが、まさかのトリプルオーバータイム。ファールアウトしてしまったパーキンスに代わり最後にちょこっとだけ出場しました。

ザックをマークしている限りファールは仕方ないですが、その他ではきちんと仕事ができていたと思います。逆にこれだけの試合でたくさんの休養がとれたと考えケガを今後に引きずらないで欲しいですね。






ケンドリック・パーキンス


34分の出場で4得点8リバウンドを記録。

結果としてあまり良い成績とは言えませんし、ガソル弟に散々やられてしまっていましたが、彼がいなかったらもっと酷い状況になっていましたよ。確かに相手のゴール下を抑えられていたかというと疑問が残りますが、それでもサンダーのゴール下に力強さを与えてくれたのも確かですし、実際オフェンスリバウンドから得点というのもしています。

テクニカルやらファールアウトやら見かけはそれほど良くありませんが、充分な活躍はできていたと言っていいでしょう。







タボ・セフォローシャ

14分の出場で4得点3リバウンドを記録。

この試合第1クォーターにトニー・アレンを抑えられなかったからか、ほとんどの出場時間をハーデンとクックに奪われてしまいました。第3クォーター残り3分から出場していませんからね。

彼の持ち味であるディフェンスができなくてはこうなってしまうのでしょう。次の試合に期待しています。








エリック・メイナー


11分の出場で3得点2アシストを記録。

こなしたことは少ないですが、その1つ1つが大きなプレーでした。アシストにしても唯一きめた3Pにしても、ここぞという場面だったので、良い活躍だったと思います。

いつも通りもう少し出場時間が伸びてもいいと思うんですがね・・・






ということで大きな大きなアウェーでの勝利です。しかし、これでやっと2勝2敗のタイ。
またホームに戻り試合となるのですが、まずはこの試合の疲れをしっかりととることが重要ですね。中1日しかありませんが、次の試合是非勝ってもらいたいと思います。


HCもほっと一安心です。


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2 コメント

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素晴らしい試合でした (tk)
2011-05-11 02:45:34
リーグパスで見ました、リアルタイムでは無かったためOTの文字を確認しつつもまさかの3OTとは思わなかったですね、正直どっちが勝っても負けてもおかしくないという凄い試合だったと思います。

暴走モードさんは相変わらずでしたがあれが無かったら、と思えばこの試合は良しという事で(笑)。kduさんが書かれてる通りTOがわずか3つというのが良い結果を生んだのかな?と自分も思いました!。

しかしサンダーはKD&ウェストブルック&ハーデンぐらいしかオフェンスで頼りになる選手が居ないのに、その弱点を上手く補えてるなっていつも思うんです、まぁ上記の2人が1対1に強いから!というのもあるんでしょうが。最後のKDのアイソレーションは圧巻でした!。
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tkさん (kdu)
2011-05-12 14:11:14
僕も第4クォーターの途中まではリアルタイムで見ていたのですがその後外出先で結果をチェックしたらまさかの3TO、帰って見てみると超接戦の熱い試合でした。仰る通りどちらが勝ってもおかしくない素晴らしい試合だったと思います。

暴走モードさんはもともと大学でコンボガードとしてプレーしていたので、今後プレースタイルが急変するなんてことはまずあり得ないでしょうね。
しかし、それが決して悪い方向にだけ転ぶというわけでもないですし、この試合のようにチームを勝利に導いてくるれる場合もあると思うんです。
それにはやはりミス(ターンオーバー)を極力減らすことが第1ということなんでしょう。記録がそう言っていますからね(笑)


確かにサンダーでコンスタントに得点できるのはその3人くらいで、あとは試合によって変わります。ハーデンなんかはプチスランプで最近あまり貢献できていないのかもしれませんが・・・
サンダーはどちらかというと各選手の役割がきっちりきまっていて、その役割を各々が理解しプレーできているので弱点を補えているんだと思いますよ。
1対1が強いというのも、役割ですからね。
個人的にはイバカ、クックあたりに得点で貢献して欲しいと妄想しております。

なんだかんだウェストブルックに注目がいきましたが、やっぱり最後はデュラントだったんですよね。さすが頼れるエース!!
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