NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

新規加入選手紹介1

2020年12月10日 | 2020-21 オフ
ようやくトレーニングキャンプのロスター20人が決まりました。
サンダーは下記のロスターにて20-21シーズンのトレーニングキャンプに臨みます。


PG:シェイ・ギルジャス=アレキサンダー/テオ・マレドン/フランク・ジャクソン
SG:ルー・ドート/ハミドゥ・ディアロ/タイ・ジェローム
SF:ダリウス・ベイズリー/トレバ―・アリーザ/ダリウス・ミラー/ジャスティン・ジャクソン/ケンリッチ・ウィリアムズ/ジョシュ・ホール
PG:アレクセイ・ポクシェフスキー/TJ・リーフ/アドミラル・スコフィールド/アイザイア・ロビー
C:アル・ホーフォード/マイク・ムスカラ/モーゼス・ブラウン


※赤文字は新加入選手


新規加入選手が多いのと、トレーニングキャンプから開幕に向けて更に3人のカットが行われるので、ロスターに残りそうな選手から小出しにしながら紹介していきます。


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アレクセイ・ポクシェフスキー
身長213cm
体重91~96kg(サイトによって数値が異なる為)
18歳
SF-PF
2020年17位指名


セルビアとギリシャの国籍を持ち、昨年17歳にしてギリシャのプロリーグでプレイしていました。
ユーロ出身の選手であり現代のNBAを象徴するような長身シューター。
7フッターであるにも関わらず主戦場はアウトサイドがメインのもはやSG。
シュートアテンプトの約半数が3Pシュートであり、32%の確率で沈めています。

一方こういった選手は得てして、ディフェンスに難のある選手が多いものですが、その長身を活かしたブロックを主にユーロバスケット・ドットコムというサイト内で非公式ながらオールディフェンシブチーム選出も果たしており、ディフェンスでの評価も悪くありません。

弱点は体重から分かる通りその線の細さ。
インサイドで体を張ることのできないという部分は個の技術やチームの戦術でカバーできるものですが、ケガへのリスク観点からすると弱点でしかありません。
特にビッグマンにもクイックネスが要求されるご時世柄、非常に深刻なケガが増えています。
まだ18歳と若いので、”成長”で解決できる部分ではありますが、多少クイックネスを犠牲にしてでも体重を増やすのは必須事項になるでしょう。

ドラフトの余談ですが、サンダーはドラフト前からポクシェフスキーに興味を示しており、結果トレードアップを敢行し獲得に至ったとのこと。
結局17位での指名となりましたが、仮にトレードアップが行われなかった場合は18位でマブスが指名していたそうです。
そう、ダーク・ノビツキーに始まり、最近ではルカ・ドンチッチをドラフトで指名し大当たりを出しているあのマブスです。
つまり、NBAでユーロリーガーを開花させるパイオニア的存在のマブスからお墨付きをもらった選手とも言え、非常に期待値が高くなります。

実はドラフト時、ポクシェフスキーはギリシャのチームに所属しており、契約は2024-25シーズンまで続く予定でした。
NBAへ加入するためには、この契約を破棄しなければならず、今回のドラフトの指名順位によってバイアウト金額(ポクシェフスキーが所属チームに払う違約金)も変わる、実力はともかくそういった面において厄介なドラフト候補生と見られていたわけです。
実際ドラフトしてもNBAにすぐには来ないという可能性もあったわけですから。

斯くして、サンダーへ加入となったポクシェフスキーについて新任デイグノートHCは”ウィング”での起用を視野に入れ練習させる旨コメントに残しています。
再建必須のサンダーにおいて伸びしろ十分期待のルーキー。
7フッターのSG誕生なるか!?


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テオ・マレドン
身長196cm
体重80kg
19歳
PG-SG
フランス出身
2020年34位指名


またまたユーロリーグ出身の選手を指名。
所属していたチームのフランスのASVELは、スパーズのレジェンドでありフランスの英雄トニー・パーカーがオーナーを務め、弟のTJ・パーカーがHCとして指揮を取っています。
16歳からこのチームに所属していたマレドンはパーカーからNBAでも通用する技術とノウハウを吸収。
リーグ内ではオールスター出場やベスト・ヤング・プレイヤー(22歳以下限定のMVP)受賞、16歳以下の2017年ユーロリーグ大会で金メダル、17歳以下の2018年世界大会で銀メダルを獲得。
しっかりと実績を積み重ね、満を持してNBAドラフトに臨んだというわけです。

プレイスタイルとしては身長の高くなったトニー・パーカー。
それはもはやSGA。
技の豊富さや決定力はまだまだ及びませんが、パーカー譲りのスピードはSGAをも凌ぎます。

ポクシェフスキー同様、弱点はその線の細さ。
身長も体重もぴったり同じSGAがNBAで十分通用しているので杞憂かもしれませんが、やはりケガのリスクを考えるとドートまではいかないにしろ、がっちりしたボディが欲しいところ。


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モーゼス・ブラウン
身長216~218cm(サイトによって異なる為)
体重111kg
21歳
C


昨シーズン、ドラフト外のルーキーとしてブレイザーズにて9試合に出場したビッグマン。
今シーズンはサンダーと2way契約を結び加入となりました。
NBAでは10分以上の出場をしたことがなく、どのようなプレイスタイルなのかは不明です。
大学でもGリーグでもブロックで鳴らしていたようです。


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ジョシュ・ホール
身長203cm
体重90kg
20歳
SF


ホールは高校時代に3度転校しています。
最初は地元のサザン高校に通っていましたが、2年目に転校しカーメロ・アンソニーやケビン・デュラントを筆頭に多くのNBA選手を輩出しているオークヒル高校に入学。
そこにホールは2年間通いました。
その後モラヴィアン・プレップというホールの地元ながら高校大学一貫の学校へ更に転校。
ここで頭角を現します。
昨年はチームの主力として平均24得点、4.4リバウンドを記録し、チームを34勝3敗の好成績に導いたのです。
その結果、高校の選手をランキング付けする3つのサイトにて高評価を受け、ちょうど進学するタイミングである今年、ルイビル、デポール、そして地元のノースカロライナ大学からも声がかかったのでした。

どの大学に進学するのか注目される中、まさかのエージェントと契約、大学に行くことを諦め直接NBA入りする方針を固めたのでした。
幸い5年間高校に通っていたこともあり、「19歳以上からしかNBA入りできないルール」に抵触せずドラフトへエントリー。
惜しくも指名を受けることはできなかったものの、サンダーと2way契約を果たしたのでした。
ルールの穴を突いた、高校から一本釣りした選手。

各サイトを見るに非常に筋骨隆々なフィジカルなプレイヤーで、似た選手の欄に境遇含めドートの名前がありました。


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2に続く。


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