まだ実感がわかない 為体
現実逃避 五里霧中
ふっと気配をかんじたり
なんだか 近くにおもったり
いるわけないのに さがしたり
きざしはあった数年前 八十歳 健康診断レントゲン
“ 肺になんだか白い影 ” としも年だし コロナもあったし
オヤジもボケがすすんだし ２０２４年１月 初めての入院
肺炎 集中治療室 みるみる痩せてく そんな日々
自宅療養 ～ 入院 ～ 老健施設 ～ 入院
年明けの正月も体調不良 はじめて家族そろわない年明け
うどん煮込んで 初詣もらったお餅二つ添え 母とふたりのお正月
“ お袋がいよいよ調子悪いんで 顔みせてやってくれ ”
兄より電話 仕事に名を変えたご無沙汰きめて 忙しいふり
病院から時間気にせずお見舞いきても あえるようにしてあります
１日火曜日 １８：３０病院到着 酸素マスク 意識はあるが疎通なし
３日木曜日 １８：４０病院到着 かなり息苦しそう
夕方４時過ぎ 兄と弟 見舞いにきたようで
ひとまず オレも来ましたよ アリバイのためにメモのこす
痰がからんで 苦しそう しかし看護婦さん 忙しそう
夕飯おわって これから就寝 それも用意で慌ただしい
みてらんねぇや 苦しそうだ 尻尾をまいて “また来るね”
後ろ髪ひかれて 会社にもどり 残務かたして帰宅して
待ってました！ 木曜日 休肝日明け ビールを冷やす
風呂にはいって “今日のお袋” そんな話しをつまみに晩酌
気疲れも相まって アルコールも回りだす
２０：５０分 兄より電話 “いま お袋亡くなった”
風呂にはいって 髪の毛ぐっしょり ビールもいま呑みました
ここんところの疲れもあって 着替えてパジャマ おまけに眠い
・・・ わかった
早足から軽いジョグ 駅にむかって 全力疾走
いっきにビール ぐるりとまわる
飛びこむ病院 “ピー ピー ピー ピー ピー” 鳴りやまない電子音
おっ ドラマでみたやつや 兄弟三人 そろって待機
しばし 医者の登場待って 看護婦さん うるさいから消しますね
４人部屋 １個は空いてるベット 寝ている二人 おばあさん
さぞ喧しい夜だろう なんだか 肩身のせまい三人
“・・・だよっ”
“・・・だよっ”
はじまった 起きちまった 向かいのばあさん でっかい声で独り言
“あんこだよ”
“あんこだよ”
“あんこだよ”
よっぽど 甘いものがすきなのか？ 一定のリズム 弾むリリック
“あんこだよ” “あんこだよ” えっ うんこ？
“あんこだよ”
見舞いのたびに きいてたリリック シブいフロウ これが最後か
看護婦さん “みな揃いました？” ではドクター呼んできます
聴診器 お袋の胸にあて 心音を確認
“ご愁傷さまでした”
へぇ～ ドラマでみたまんまやぁ
弟 兄 横目で確認 ここで泣きだす 名場面
酔ってるオレは 不謹慎
せめてヒトトキ 喪に服す
昭和１６年（１９４１年）９月１３日
令和７年（２０２５年）７月３日
昭和１６年（１９４１年）は、日本が太平洋戦争に突入した年です。
１２月８日、日本軍はハワイの真珠湾を攻撃し、アメリカに宣戦布告しました。
この攻撃を皮切りに、日本はアジア各地で軍事行動を開始し、
戦争が本格的に始まりました。
