虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

黄昏のモノローグ~生きる力~

2017-12-19 07:14:20 | 小説
*このお話はフィクションです。

 休日出勤も終わった。

 不安やプレッシャーになっていたことも何事もなかったかのように終わっていく。

 一日一日を大切に全力で生きている。

 部長に昇進してもう少しで三年になる。


 仕事はきついが何とか生きている。

 
 今自分はいろいろなことに感謝して生きるようになった。


 先日、私の兄弟が集まり話をした。話題は姉のことだった。口々にみんな姉の言動に対しての悪口を言う。

 姉は偏屈な性格だ。

 だから、友達も少なく、仕事も長く続かない。


 結婚もしなかった。


 ただ、私が感謝していることがある。それは、母親の世話を献身的にしてくれていることだ。

 有り難いことである。だから、私は他の姉たちに大目にみてあげようと助け舟を出す。

 他の姉たちもそれはわかっている。ただ、一種の捌け口として兄弟が集まったときはギャーギャー言っているのである。みんな心ではわかっている。


 そんな姉たちにも私は助けられて生きている。

 いつも世話になっているし、これからも世話になる人。そして、自分が大切にしていく人。


 昨日、夜、ウォーキングをした。寒さのきしむ街を歩きながら、歩けることへの幸せを感じた。夜の街並みが奇麗だった。このような状況を歩くことができる自分。これも有り難かった。


 家に帰り、妻にこんなことを話した。

「若いころとは全然違うね。昔は自分を栄光化することが大好きだったのにね」

 そう若いころの自分はそんなタイプだった。無論、今でもそんな思いが表現されることがある。そんなときは自制心というブレーキを踏んで調節している。


 今日の釧路の街は朝から吹雪だ。先が見えない状態だ。

 ビルの片隅から12月の釧路の街を静かに見つめている。


 今日も心で人の上に立つ生き方を全力で・・・。

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