虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

53歳の独り言「誇大力」

2020-12-02 07:28:45 | 小説
職場に68歳の男性がパートで採用された。

「俺は・・・・と知り合いだ」
「あいつは昔俺が面倒見たんだ」
「俺は若いころは・・・の商売もやっていた」
「・・・・にも勤めたことがあるから、あそこのことは全部わかっている」

人の話に首を突っ込み、自分が知っていると誇示している。

周りはその態度を内心馬鹿にしている。

「その歳でバイトしねえといけない境遇なのに・・・」

自分を大きく見せて生きてきた68歳の男性の人生が透けて見えてくる。

今日も一日が始まる。

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