先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

スペイン風邪と日本労働者階級

2020年04月09日 16時30分28秒 | 先輩たちのたたかい

   日本だけで死亡者40万とも50万人ともいわれているスペイン風邪の1918年、政権側はロシア革命攻撃のシベリア侵略戦争を起こした。しかし日本先輩農民・民衆・労働者は全国何十万人もの米暴動で応えたが国は軍隊警察で大弾圧した。この年の日本労働者のストライキ参加者は66,457人にも上った。翌年1919年世界でのスペイン風邪死亡犠牲者が爆発する中、朝鮮では3.1独立闘争が全土で爆発。日本軍は残虐残酷な弾圧を行った。日本労働者は友愛会が労働総同盟へと労組に発展させ、この年のストライキには63,137人もが決起している。

   スペイン風邪の猛威がまだまだ収まらない1920年には、ついに日本最初のメーデーを上野公園で敢行。この年八幡製作所2万人労働者は8時間労働を要求してストに突入。東京市電労働者は5日間のストで全線をストップさせ、墨田押上の富士瓦斯紡工場では女性1,600人をはじめとする2千余名が3名の仲間の不当解雇に反対してストライキに決起している。

   この当時の労働時間は12時間が当たり前、13時間14時間も多かった。公休日はよくて月2日しかなく、店舗などは公休日は1ヶ月全くないところも。長屋など住宅事情は最悪、栄養不良と過労で身体が弱っている労働者階級と家族子供たちに襲いかかるスペイン風邪。もともと過労や栄養不良でクタクタな仲間や家族が周りでバタバタ死んでいったであろう事は容易に想像はつく。

   スペイン風邪で最も被害を受け犠牲になったのは労働者階級、だからこそ自分たちは清潔安全な環境で贅沢三昧して優雅に暮しながら労働者を低賃金で長時間酷使し一方で侵略戦争や民衆弾圧を平然としている資本家階級への怒りも半端ではなかったと思う。


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