先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

マツダ労組の責任

2010年04月24日 15時21分03秒 | 良い労働組合と悪い労働組合
派遣→期間工→派遣→期間工→派遣→・・・そしてクビ
失業手当も90日と180日では大違い!

卑劣なマツダのせいで、派遣切りされたあげく、その上、失業保険も半分しか支給されなかった多くの派遣労働者

マツダは派遣労働者の雇用形態を「派遣→期間工→派遣→期間工→派遣」と切り替えることで<派遣法最長3年>の法の目を誤魔化す卑劣な反社会的行為を繰り返していました。
その結果派遣切りの横行や失業保険も半分しか支給されない多くの派遣労働者が続出します。

今回の記事で頭にくることは、当初のハローワークと広島労働局が派遣労働者の主張に耳を貸さず、マツダや派遣会社の側に立ったことです。
労働保険審査会に申し立てした勇気ある一労働者の主張はようやく認められましたが、それまで如何に多くの派遣労働者が泣き寝入りさせられていたことでしょう。本当に腹が立ちます。

マツダと同じ悪徳企業はたくさんあります。私たちへの労働相談でも派遣労働者からの派遣切りの相談に併せ「偽装請負化」の相談も目立っています。

マツダの労働組合は、どうするつもりでしょうか。

マツダに「ビラを受け取るな」のマツダ労働組合の看板が堂々と設置されているこの写真は10年前のものです。この看板、今でもあるのでしょうか。あるとしたら<自由主義社会!>にあるまじき実に恥ずかしい、愚かな、怖ろしい行為です。天下のマツダのその労働組合のこの看板。国際社会が知ったらどう思うのか想像できないのでしょうか。こんなことに力を注ぐのでなく、差別されている労働者のために卑劣な会社と闘うべきです。
労働組合はすべての労働者のために存在します。マツダの労組には今回の労働保険審査会の裁決を真剣に受け止め、反省する姿勢があるのだろうか。
マツダの全ての富は、派遣、期間工、契約、パート、正社員等全ての労働者がいるからこそ実現しているはずです。「派遣→期間工→派遣→期間工→派遣」というみなさんと一緒に働いている仲間を馬鹿にして侮辱する、こういう会社の卑劣な反社会的行為を労働組合として黙認していたのは何故なのか。

会社も問われているが同時にマツダ労働組合の社会的責任も厳しく問われているのです。

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毎日新聞 2010年2月15日 
労働保険審査会:マツダ元派遣男性の失業手当延長を裁決
マツダ(広島県府中町)の元派遣労働者の男性が「派遣と期間工との間で雇用形態が違法に切り替えられたせいで、失業手当の受給期間が短くなった」と訴えていた雇用保険の再審査請求で、男性の受給期間を90日とした広島公共職業安定所長の処分を労働保険審査会が取り消し、「受給期間は180日」とする裁決をしていたことが15日、分かった。裁決は2月10日付。同審査会は、雇用保険の給付処分などに関する行政不服審査を行う国の機関。同様に受給期間延長を求めている労働者も多く、影響が広がりそうだ。
 広島市中区の本澤正さん(43)が昨年8月、再審査請求していた。本澤さんは04年12月に派遣会社に雇用され、マツダ本社工場に勤務。雇用形態が4年の間に4回、派遣とマツダが直接雇用する期間工に切り替えられた末、08年12月に雇い止めとなった。失業手当は90日分支給された。
 しかし、雇用保険には同一雇用主の下で3年以上働いたとの条件を満たせば、「特定受給資格者」として失業手当の受給期間が延長されるルールがあり、本澤さんはこれに該当すると主張。180日に延長することを求めて広島労働局に審査請求したが、昨年6月に棄却された。
 今回の裁決は、マツダが期間工として雇用したのは「(製造業での派遣労働者の受け入れ期限が最長3年という)法律上の義務に形式的に対応するためだった」と認定した。
 広島労働局は、こうした雇用形態を違法として昨年6月、マツダを是正指導している。【樋口岳大】

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