新型インフルエンザ対策

新型インフルエンザとその対策について、多くの人に知ってもらいたい。このサイトの情報により生じた損害には責任を負いません。

バリエールマスク(株式会社モチガセ)を取材(その1、その2)

2009年08月19日 | マスクの選び方・マスクの効果
今回はバリエールマスク(株式会社モチガセ)を取材します。

ブログ管理者(Q)
  本日は鳥取県智頭町を通って来ました。智頭町は昔の宿場町の面影が随所に残っていて風情がある街ですね。それに石谷家の屋敷や庭園は見事なもので文化財として価値が高いでしょうね。
社 長 (A)
  京阪神方面からの観光客が鳥取市方面に来られるとき、途中で立ち寄られる人気場所ですね。

Q モチガセという社名についてお尋ねします。社名にはどんな意味があるのでしょうか?
A モチガセは会社の所在地である用瀬(もちがせ)町という地名です。戦国武将の用瀬氏が由来です。用瀬町には伝統行事である「流し雛」があり有名です。用瀬町は素晴らしい町です。私は用瀬の町に特別の思いを持っております。将来ともにモチガセの名前を大事にして行きたいと思っております。
 
Q 貴社は昔からマスクを製造しておられましたか?
A 弊社は昭和42年創業で、エアコンのコンプレッサーモータの巻線加工をメインに事業を行ってきた会社です。社名も用瀬電機となっておりました。平成9年より弊社のマスクに使っている天然鉱物ドロマイトの基礎研究を始め、平成16年に抗ウイルス「バリエールマスク」を発表しました。研究開発が進み、事業が発展してきたことから、電機を脱皮し社名をモチガセとしました。用瀬町は素晴らしい町です。私は用瀬の町に特別の思いを持っております。将来ともにモチガセの名前を大事にして行きたいと思っております。

Q ドロマイトというものは天然好物ですか? 薬品ではないのですね。
A ドロマイトは天然鉱物です。自然界に存在し国内で産出します。このドロマイトを特殊加工することによってウイルスに大きな力を発揮するようになります。

Q マスクを製造・販売しようとしたのは何かきっかけがありましたか?
A 平成10年に地元の大学(鳥取大学)の博士課程に社会人学生として弊社の若い研究員を派遣しました。テーマはドロマイトを特殊加工したものが抗菌機能を持っており、そのメカニズムと菌の研究です。

Q ドロマイトの抗菌機能の研究がマスク製造につながるとは思いませんが?
A 弊社の社員が博士課程に入ったのですが、その時の指導教官が鳥インフルエンザの研究で有名な大槻公一教授だったのです。

Q 大槻教授といえば、鳥インフルエンザで著名なあの方ですか?
A そうです。

Q それから二人の関係はどうなっていきますか?
A SARSが全盛の時に大槻教授に呼ばれ、「SARSはこれからおさまる」といわれました。

Q SARSが全盛のとき、「SARSはおさまる」と言われたのですか?
A ええ。それにも驚きましたがもっとびっくりしたことがあります。

Q それは何でしょうか?
A 「1年後には鳥インフルエンザが発生する。そして人から人への感染が起き世界的な感染となるかもしれない」と。

Q それは大変なことです。
A 大槻教授はつづいて言われました。「このドロマイトを使ったマスクを作れば感染予防の決定打となる。それは社会に大きく役に立つであろう」と。
未だ誰も鳥インフルエンザのことを言っていないときでしたからね。びっくりしましたし、直感的にこれは大変なことになると思いましたね。

Q 人の命を救うことにもなり社会的にも意義の大きいことだと直感したのですね。
A そうですね。そこで弊社の経営資源をマスクの開発に集中特化することにしました。

Q 貴社がドロマイトの抗菌作用について研究員を鳥取大学に送り出してなければ、マスクとの縁もなかったのですね?
A 平成10年に、弊社の研究員とドロマイトと大槻教授が、地元鳥取大学で出会ったことが不思議な御縁でした。

Q ところでドロマイトはインフルエンザウイルスを不活化する働きをもっているのですね。 それをどうやって見つけたのですか?
A インフルエンザウイルスを不活化するということを発見したのは大槻公一教授です。

Q 天然鉱物ドロマイトがそのままでウイルスを不活化するとは思えません。何か特殊な加工をするのでしょうか?
A ドロマイトを独自の条件で焼成し、そして微細化、その際に弊社のコア技術であるメカノケミカル技術で特殊加工したドロマイトの表面活性化を上げることにより、菌やウイルスに効果のある素材の加工技術の構築は弊社です。

Q 貴社のマスクであるバリエールマスクはどこで製造していますか?
A 当初は国内で外注しておりました。しかし国内生産で間に合わなくなりマレーシアや中国で作るようになりました。

Q やはり海外生産ですか?
A いやいや、現在はそうではありません。いろいろと考えてみまして、パンデミックになれば船舶が止まる可能性が高くなり、海外から入ってこなくなるという大きなリスクがあったため、国内で作る決意を固めました。

A バリエールマスクはウイルスを不活化するそうですが、鳥インフルエンザH5N1ウイルスでも新型インフルエンザAH1N1ウイルスでも不活化するのですか?
Q 特殊加工したドロマイトはメカニズムからもウイルスの構造を選びません。
事実鳥取大学が持っていたH1からH16までの内13種類はありましたので総て試験を行い、その確認をしました。これから心配されているのは、新型インフルエンザH1N1だけではなく、H5N1やH7、H9もパンデミックの可能性を言われています。したがってどのウイルスが来ても不活化ができることとなります。

Q それはすばらしい。
A 苦労もたくさん経験させていただきましたが、世の中の役に立つものができ、大変うれしく思っています。

Q 製造現場を拝見したいのですがよろしいですか?
A いいですよ。それでは御案内しましょう。

Q 長時間ありがとうございました。貴社のますますのご発展を祈念します。
A どういたしまして。ありがとうございました。

 社長さんは大変ご多忙で、ゆっくりとインタヴューをする時間がありませんでした。もっとお話を伺いたかったのですがそれができず残念でした。


お問い合わせは
 株式会社モチガセ
 電話 0858-87-2711


ブログ管理者より(お願い)
 新型インフルエンザ対策でマスクを備蓄しようとする家庭や企業は増えてきています。マスクについての情報がもっと欲しいと思っている人はさらに増えていると思います。
そこでマスクメーカーの方にお願いがあります。このブログのインタヴューに応じていただきたいのです。
ご希望がありましたら電子メールでご連絡ください。
 takehiko@extra.ocn.ne.jp




1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (坂本勇人め・・・)
2009-08-20 12:39:02
私の会社の後輩でお盆休み中に風邪をひいた奴がいて
ちょっとした騒ぎになってました
今回もマスク買占めみたいなバカなことが起きるんでしょうかね・・・
返信する