カラオケ喫茶 フーシェのポエム帳 第９話「サイレントとモノポケって嫌い」

　フーシェ「今日はオトラントから抜け出して、某アフレコ現場からお伝えしますよ。今はマスコミ嫌いになってしまったチャップリンさんですが、声を出さないということを条件に出演が決定しました。よろしくお願いしますですよぉ」
　チャップリン「　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　」

　フーシェ「演技指導と、あと声の指導とかさせていただいています。チャップリンさんは今日本で生きていたら吹き替え声優と舞台役者をまたやりたいそうですよ」

　チャップリン「　　　　　　　　　　　　　　　　　」

　フーシェ「えっとぉ、私の独り語りになっていて読者の皆様に想像してもらいにくいと思うんですが、幸徳秋水さんとはどういった関係でしたか？」

　チャップリン「　　　　　　　　　　　　　　　　　」

　フーシェ「ええと、話題を変えましょうか先生？いま巷（ちまた）えっと巷間（こうかん）では・・・いきなりの直球ストレートを投げますが、正常な退位とはどんな退位かの話題が・・・・・・・」

　チャップリン「（無表情からやっとほほ笑むチャップリン）」

　フーシェ「私は・・・・・・その人が思う退位が正常な退位かと思うので、馬に乗っていた時に退位の決断をしても退位で、車をバックさせている時に退位の決断をしても退位だと・・・・・・」

　チャップリン「　　　　　　　　　　　　　　　　　　　」

　フーシェ「あぁ（苦笑）分かっていますよ。今回は喋らないということでの出演と言いますか来店でしたので・・・・・・・・・こちらから次回のゲストのご予約をしてもらっても良いですか？」
　チャップリン「　　　　　　　　　　　　　　　　　　」アフレコ現場に連れてきた犬がくわえていたバスケットに入っている紙を指さすチャップリン
　フーシェ「＜Yoshiaki Ashikaga And Masazumi Honda＞うう～ん足利義昭さんと本多正純さんですね。久しぶりに２名ですので店を飛び出して他店のカラオケにでも行きましょうかねぇ　アンドレオシさん、ロタールさん予約入れといてください」

　アンドレオシ「・・・・・・・・・・・・・・・」

　ロタール「・・・・・・・・・・・・・・・・」

　フーシェ「台本をしっかり覚えておきましょうねぇ」某アフレコ現場ではにこやかに笑いつつも殺気に溢れるフーシェ店長の姿がそこにあった。それ以来チャップリンの姿を目撃した人はいないと言われている。