パープル問題

2011/11/24(木)より開設
*小説執筆がメイン*
 ドラマとかアニメの感想などを日記にしています

タレーランもシャトーブリアンも同じ「アメリカ合衆国」を見たのになぜ違った印象を読み手に与えるのか?

2012年10月04日 | 日記
タレーランとシャトーブリアンの唯一の共通点と言えば「アメリカ合衆国に亡命(旅行)」したことぐらいである。

 あとは「外務大臣」という点。


 それ以外をのぞけば両者は好敵手であり、もしくは「嫌敵手」ライバル関係かつ犬猿の仲。


 2人は同じ時期にアメリカ合衆国を見たはずだがタレーランは回想録に

 「はやく帰りたい・・・・・・なにここ?パリが恋しい ああヴェルサイユが恋しい。。。。。うぇ~ん うぇ~ん」

 かたやシャトーブリアンは<ナイアガラの滝>や北アメリカの自然風土の豊かさを克明につづっている

 名門貴族と一流小説家とでは当然文章構成能力に著しい差異は出てくるがそれにしてもタレーラン氏の場合はアメリカに関して言及が少なすぎる

 彼(タレーラン)の目にはアメリカ合衆国がヨーロッパと互角に張りあえるほどの強国になるとは予想がつかなかったのかもしれないし金と女が大好きなタレーランが、なにもない不毛な大地の未開拓地アメリカを好むわけがない。



 ここが両者の決定的な差である


 しかしタレーランがアメリカ合衆国に亡命(なかば亡命に近い形)したのには一定の意味はあった

 保身にたけた男といった印象を与えることに寄与しているエピソードの1つである