パープル問題

2011/11/24(木)より開設
*小説執筆がメイン*
 ドラマとかアニメの感想などを日記にしています

カラオケ喫茶 フーシェのポエム帳 第16話「困った時のタレーラン」

2013年02月28日 | 日記
フーシェ「遂にこの日が来てしまいましたねぇ・・・あの御仁が」
 正純「2月の最終号ですから、タレーランさんとメッテルニヒさんをお客様にと言いだしたのは確かてんちょぉ・・・」と、なにやら口論から始まる店内にタレーラン氏とメッテルニヒご来店。

 タレーラン「久しぶりですかね?いやぁ毎日会ってるような感覚もありますが、ジョゼフ・フーシェ店長、カラオケ喫茶オトラント店へお招きいただき光栄に存じます。」
 フーシェ「・・・・・・・・・・どうぞイスにおかけください」
 タレーラン「1つどうしても話したいことがありました。私たち(タレーランとフーシェが有名になったナポレオンの臣下だった時代)がともに大臣をしていた時代は、フランスには原子力発電所が1基もなかった。それが、いましがた見てきたら、我がフランスは世界有数の原発大国になっていた。1820年代のフランスは、パリもヴェルサイユも農村も綺麗な景色が広がっていたのはフーシェ店長も存じ上げているかとは思いますが、おや(笑)今は女性の身の上でしたか?」
 フーシェ「作者の都合で今は女性ですが・・・・・フランス大革命(フランス革命)の発生時の1789年から、ナポレオン皇帝の退位の1815年までの時代は、確かに原発はありませんでしたね。現在のフランスは民主主義こそ高度に発達したのかもしれませんが、当時の私たちからすると、どこか物寂しいものがあります。」
 タレーラン「うう~む。これは日本史の場合だと杉田玄白や近松門左衛門が、江戸時代には原発がなかったのに・・・・・と嘆くのと同じことかな。」と、2人のディベートが白熱化する・・・・・


 正純「とても2人の輪に入っていけそうもないので、メッテルニヒ宰相、なにか話しませんか?」
 メッテルニヒ「あそこにおられるタレーラン外相は、ナポレオン時代に外務大臣だっただけでは名を残せなかっただろうね。むしろ1814年~1815年のウィーン会議での外交巧者ぶりこそ彼の本当の土俵だろうね。」
 正純「タレイラン家は代々軍人を多く輩出した家だそうですが・・・・・」
 メッテルニヒ「フランスの貴族とオーストリアの貴族、プロイセンの貴族(ユンカー)、ロシアの貴族とでかなり違うけども、貴族とくくってしまうと同じだね。そもそも貴族だらけのヨーロッパでタレーランだけが日本でそれなりに有名になったのは、運が良いというべきか、悪いというべきか(苦笑)私はタレーラン氏の死後もウィーンで革命を起こされたり、ウィーンに戻ってはきたものの、なにもできずに、サルデーニャ王国という後進国との戦争で、イタリアでのハプスブルクの帝国領を失い、そして亡くなったのだよ。」
 正純「1815年時のウィーン会議での、昔ながらの王様や貴族が政治をやっていこうというのが正統主義ですね。メッテルニヒ宰相が追放されたのが1848年のウィーンでの3月革命。」
 メッテルニヒ「私自身は死ぬまで分からなかったが、ドイツの中心はずっとオーストリアだと思っていた。いつぐらいからプロイセンにとって代わられたのかということは、当の私たちですら気がつかないうちに、プロイセンが国力を増していった。あの時代は混沌としていて、現状を維持することですら容易ではなかった。」

 正純「ありがとうございます。そろそろ店長を呼ばないと・・・・・」


 フーシェ「名残惜しいですが、また月末とかに呼んであげますからね。★ヴェネバント大公シャルル・モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール殿下★」
 タレーラン「さようなら、またそのうち来ますよ☆オトラント公ジョゼフ・フーシェ☆」タレーランとメッテルニヒは去っていた

 フーシェ「いやぁ・・・・・・思ったよりもしんどいですね。」

 正純「次回はコロンブス提督にしておきましょう」
 フーシェ「そうですね・・・・このペースなら当分続けられますしね・・・・・・」

 正純「シェイエスは・・・・コロンブス提督のあとあたりにセッティングしておきますか?」

 フシェ子「シェイエスは折を見て呼びたいのですが、やはり、コロンブス回の次あたりでしょうね。」

 こうして、2月の最後のお客様を迎えて、オトラントはいつも通り営業を続けるのであった。

カラオケ喫茶 フーシェのポエム帳 第15話 「豆電球は文明の光」

2013年02月25日 | 日記
フーシェ「本日のゲストは発明王のエジソンさん。どうぞお入りください」
 エジソン「エジソンです。電気があるのとないのでは大違いでしょう?」
 正純「電気ができる以前は、夜間の行動がかぎられてきましたが、家庭用の電気の普及後からは明らかに違ってきましたよね。」
 フーシェ「大変申し訳ないのですが、尺の都合上ここで終わりです。エジソンさん、次回のゲストは?」
 エジソン「シェイエス・メッテルニヒ・タレーランの3名ではいかがかな?」
 フーシェ「3名とも良いのですが、タレーランさんとメッテルニヒさんで絞りましょうかね。なんだかタレーランさんが来店したら最後、レギュラーメンバーになって店に住みつきそうな気がしますが、普通におもてなしましょう。」
 16話目のお客様で・・・・・・例のあの人(男性)が出てくるようです。

カラオケ喫茶 フーシェのポエム帳 第14話「大陸移動説ってよく考えたら怖いよね」

2013年02月23日 | 日記
本多・アンドレオシ・ロタール「いらっしゃいませ」と、いつも通りで3人でのあいさつ。
 ウェゲナー「今日はよく晴れていますが、風は冷たいですね。どうもウェゲナーです」
 フーシェ「アンドレオシさんとロタールさん、ウェゲナーさんに聞きたいことは?」
 アンドレオシ「アフリカとアラビアの土地がつながったら、スエズ運河は無くなりますし、陸続きに歩けますね。」
 ロタール「南北アメリカ大陸がつながったら、パナマ運河が無くなってしまいますね。」と、久しぶりの出番で緊張しつつ、汗をかきながら聞くアンドレオシとロタール。
 ウェゲナー「1日や2日で大陸が移動すると思ってないかい(笑)もしかしたら(笑)そう簡単に大陸が海から浮き上がってはこないし、突然島国と内陸国がくっついたりはしないから安心してほしい。うう~ん難しいな。」
 フーシェ「アンドレオシさん、ロタールさん、今日はお疲れ様です。忘れたころにまたお願いしますよ。」と、にこやかに笑うフーシェ店長。

 ウェゲナー「店長、実は今は世界史と日本史しかトークできないって顔ですね。次回のゲストですがタレ●●●を呼んできたら、ヤバいので、エジソンさんでいかがですか?」
 正純「助かりました(ほっ)トーマス・アルバ・エジソンさんですか。羽振りが良いし、明るいお人ですし、いやぁ、さすがウェゲナーさん。」
 ウェゲナー「今日は帰りますけど、私が生きている時には、大陸移動説については、あきらめてもいましたよ。生きているうちに詳しくしゃべっておけば良かったとも・・・また来ますよ。」と、笑顔で店をあとにするウェゲナー
 フーシェ「うぅ~ぐ、ちょっと今日はしんどかったですね。だからこそ来店を切り上げたんですが・・・ウェゲナーさんの再来店はちょっと・・・・・」
 正純「これからはお客様が理数系っぽい歴史上の人物をゲスト指定しても、いやぁちょっと困るんでと断りましょう。軍人さんと哲学者っぽい学者系の偉人さんにしぼりましょう。」
 こうして、オトラントの方向性が徐々に定まる回でした。

カラオケ喫茶 フーシェのポエム帳 第13・5話「番外編 本多副店長の家計簿」

2013年02月22日 | 日記
 昼間のオトラント。今日は営業はしていない。なので、ジョゼフ・フーシェ店長は趣味であるボーリング場(1人ボーリング)に出かけて店にいない。

 オトラントの店内は、1階が営業フロアで、2階がフーシェ店長の寝室(風呂とトイレは別になっている)で、正純は屋根裏部屋に寝ている(テレビは見れる環境が整えられている)

 そもそも、オトラントが新装開店して、改修工事をしたのは、本多正純を副店長にスカウトし、屋根裏部屋を突貫工事で作ったためである。
 今日は、正純が屋根裏部屋で、オトラントへ入店したお客様とのやり取りを<家計簿>に書いているお話です。
 
 本多正純/副店長『最初に来店されたお客様が、源行家さんと平宗盛さん。大河ドラマの初年が井伊直弼さんだったことを考えると最初はわりかしこだわりがないのかな?2回目が、源義家さんと徳川斉昭さん。3回目が井伊直弼さん。4回目がレセップスさん。5回目が司馬懿仲達さん。6回目が夏目漱石さん。7回目は弁慶さん?みたいだけど日誌に書いてないなぁ~触れないでおこう。8回目が幸徳秋水さん。9回目がチャップリンさん。10回目が私が客として来店したのと、足利義昭さん。11回目がハドソン・ロウさん。12回目がうっかり八兵衛さん。そして13回目で今日のお客さんがニュートン。ふぁ~振り返るだけで目がくらむ。疲れたわぁ~』

 と、つい一週間前の記憶も当てにならないことを、改めてかみしめる本多副店長。
 本多正純/副店長『水戸黄門を知らないのは本当ですけど、うっかり八兵衛さんが食いしん坊な男性だというのはちょっとは知ってましたけどね・・・ニュートンの実績は知ってましたけど、店長とニュートンに合わせていかないと(苦笑)』という独白を、なぜか屋根裏部屋で書き込み、オフの時間を有効活用する本多副店長。

 今後の来客も、フーシェ店長の気分次第で変わるオトラント。自分がしっかりしないとならんなぁと、オフなのに、あまり気が休めない本多副店長であった。

 しかし、彼女(本多正純)はこうして業務日誌を書きつつ、オフの日は屋根裏部屋でゲームをやったり、テレビを見たりして充実した日々を送っている・・・・・・・そのころ、ジョゼフ・フーシェ店長は、すべてがガーターになってしまい、それでもポーカーフェイスで、顔色一つ変えずに、何事もなかったかのように店(自宅)に帰るのであった。

カラオケ喫茶 フーシェのポエム帳 第13話「教えるのも学ぶことの延長戦ですね」

2013年02月22日 | 日記
フーシェ「ねぇ正純、今さらなんですが、私は若い自分は教育者だったんですよ。」
 正純「知ってましたよ(引きつった笑い)ええ知ってます」と、知らなかったのに、自然とうなづく正純・・・・・ニュートンさんの接客、どうなることやら・・・・・・・・・・・

 ニュートン「夜分お疲れ様です。久しぶりですねフーシェ‘大先生,」内輪の人間しか分からないやり取り、本多正純副店長はすでに緊張気味のご様子。
 フーシェ「ほんとぉに14年ぶりですかね ニュートン‘大先生, えっとぉ大先生と呼び合うのはやめましょうね。私のことはフーシェ、貴方へはニュートンでいいですか?」
 ニュートン「いやぁ、お互いに長い歴史の中で忘れてきた分野もおありでしょう?いきなり私の業績を語りだすと番宣っぽいんですが、1687年にプリンキピアという本を出版しました。私が残した業績で後世の人々に認識されているのは、リンゴが頭に落っこちた人という認識、ペストで田舎に帰った人という認識、運動の法則に万有引力と、簡単にかいつまんで説明するとそうですかね?(意外に自信がなさげなニュートン氏)」
 フーシェ「実は私も、警察大臣になって以降はお勉強なんてする暇がなかったものですからぁ~(まぁ、さっきは正純と2人きりでしたから、昔先生やってたわって気取っちゃいましたけどね=心の声)ニュートン、あんまり悩まなくても良いですよ。オトラントはカウンセリングやデイケアではありませんからね。しかし貴方もうっかり八兵衛さんのようにノンフィクション世界に送られましたよね。ご不満はありませんか?」
 正純「ご両人、教員時代の話はさておいて、西洋史の講義などいかがでございましょう。」
 と、うっかり八兵衛さんの時と同様に、本当はニュートンさんのことを知っていながら、わざとなにもニュートン氏の業績を知らないようなテンションで、ノリにノッテいるのかもしれない本多副店長。

 ニュートン「今の時代の日本の歴史教育については存じ上げませんが、そうですね・・・・やはり、黒死病(ペスト)の大流行についてお調べになったほうがよいでしょうね。教員も職人も教えるのも学ぶうちと言います。やはり人生は日々が勉強ですね」
 フーシェ「あえて題材とするなら宗教裁判とイタリアとドイツにおける民族主義の芽生えですかね。いつごろから国家・国民という意識を人々が持ち始めたのかということですかねぇ~ニュートンと重複しますが、今はペストも流行しませんし、日本史にせよ、世界史にせよ、今と過去でどこがどう違っていて、そして、どういった部分が良くなってきたか、逆に悪くなってきたのか。これは私とニュートンだけで論じていいい問題ではありませんし、一概には言えませんが、1900年代初頭に英雄だった人物が、今の世では独裁者となっていたりしますし、その時代によって価値観が変わります。んっとそろそろニュートン代わって」
 ニュートン「フーシェの考えとほぼ同じ意見ですが、今日の価値観が明日になって変わっていたり、昨日まで肥満体だった人が、今日にはスリムになってたなんてなると、まったく話は別ですから、科学者と同様に、歴史学者は過去と未来を変えることができる職業人ですから、慎重に議論していかねばなりません。」

 正純「店長もニュートンも理数系の人間で、店長は理数系の科学教師だったのに、まったく違う方向に走るとは言語道断。ご両人ともまた最初から勉強し直してください。」と、2人のやり取りにイラっときて、ドヤ顔で言い放つ本多副店長

 フーシェ「はい、お開きにしましょう。ニュートン、また気が向いたらウェゲナーを連れてオトラントへ入店願いますよ」
 ニュートン「ウェゲナーですか?あのウェゲナーですね。はい・・・・・・」 

 こうして、オトラントは今夜も何事もなく地球に愛されて営業を続けるのであった。

カラオケ喫茶 フーシェのポエム帳 第12話「ルート選択でうっかりしてたとかありえないからね」

2013年02月20日 | 日記
 
フーシェ「昨日は、急きょ店休日にしましたけど休めましたか正純?」

 正純「ええと・・・店長、実は私あの・・その・・・」
 フーシェ「なるほど。もしかして、もしかすると正純は水戸黄門を見たことがありませんね?」
 正純「ちょっと緊張してます。こまめに新聞とかニュースとかは見てるほうなんですが、ちょっと、うっかり八兵衛さんにはお会いしたことがありません。」

 
フーシェ「もう、そろそろ到着する時間帯なんですが、東京都心からこっちに向かってるそうですよ。どういった交通手段かは存じ上げませんが、あ!来ましたよ。」


 うっかり八兵衛「遅くなりました(冷や汗)。お知りになっているとは思いますけども、うっかり八兵衛っていうもんです。いやぁ奈良に来たのはは久しぶりですね。今も日本中を歩いていますよ。」

 正純「あのう、うっかりさんはどういった職業のかたなんですか?」
 うっかり八兵衛「ああ(ため息)最近の若い人はおいらを知らないんですね。残念至極です。さっそくで悪いですが、みたらし団子なんて置いてませんか?昔にね、水戸黄門っていう時代劇に出てたんですよ・・・」
 正純「はぁ、そうなんですか。」と、どこか遠い目をして、宙を見つめている本多正純副店長。
 うっかり八兵衛「昔話をしますけどね。ご隠居が日本全国を漫遊してくださった時代は、まだ町民もお百姓さんも人情ってのがありましたよ・・・ところが最近の東京の街を見ましたが、江戸の街は違う明るさがありましたねぇ。まぁいつの時代も深く考え込まないのが1番、おいらはね、飯を食えないぐらいなら死んだほうがマシだって、いつもご隠居に行ってましたよ。最近は変な同人作家に世界に飛ばされるわ、不老不死になるわで・・・・・いい加減にしてほしいもんです。水戸黄門ってのはねぇ、日本国内しか旅をしないのがだいご味なんですから。最近は、みんな原点を忘れてるんじゃないかって言いたいですよ。」と、団子を食いながら、日本酒を呑むうっかり八兵衛。
 フーシェ「八兵衛さん今夜はありがとうございました。最近の日本はちょっとばかし荒んでいますから、道中お気をつけて旅を続けてください」
 うっかり八兵衛「へい、ちょいと奈良の大仏でも見て、高野山でお参りして、和歌山の山奥でしばらく逗留しますよ。そいじゃ、気が向いたらまた来やすよ。」うっかり八兵衛は悠然とオトラントをあとにした。

 フーシェ「さてぇ、今夜は夜も更けましたし閉店ですね。正純、次回のゲストはアイザック・ニュートンさんです」
 正純「えっと(苦笑)実はその・・・ニュートンって誰?」
 フーシェ「・・・・・・・・・来れば分かりますよねぇ~毎日、毎日が勉強です。大人になっても子どもの時の体験は生かされるものですねぇ~」
 正純「はじめてお会いする人はこれで2回目です。心臓に悪いですけど、副店長をご拝命いただきましたから、オトラントの正規社員として恥じぬ対応をいたします。」
 フーシェ「ニュートンさんがどういった人物だったのかは、来店される前に基礎知識だけでも覚えてください。これからも、ボチボチ、ゆっくりと、まったりと経営していきましょう。」
 今夜も、オトラントは何事もなく過ぎていく。

カラオケ喫茶 フーシェのポエム帳 第11話「2月18日からオトラント新装開店リニューアルオープン」

2013年02月18日 | 日記
フーシェ「皆さん おはこんにちばんわ 本日より副店長に本多正純(女性)さんを加えての新装開店リニューアルオープンになりますですよ では本日のゲストは正純からどうぞ」
 本多正純「フーシェ店長にスカウトされてオトラントに入社しました 本多正純と申します 読者の皆さま以後よろしくお願いします 本日のゲストはハドソン・ロウさんです 60代の男性との話・・・(ヒソヒソ)」

 ハドソン・ロウ「来店できて嬉しいです フーシェさんの大ファンだったんですよ セント・ヘレナ島でのエピソードを少し話しますね ボナパルトとはそこまで険悪ではありませんでした」
 フーシェ「日本ではヨーロッパは同じ思想で同じ宗教だと考えておられるかたもいますが 実際にはイギリスとフランスは違いますものね」
 ハドソン・ロウ「そもそも あの当時は暗黙の了解でボナパルトをじっくりとあの世へ旅出せてやるのが1番だと私は思ったし ボナパルトが伝記作家に引き継がれて英雄になるなどとは思わなかった 悪気があったわけではない」
 フーシェ「ロウさんの勤務が ナポレオン・ボナパルトが再びフランスの地を踏まないように監視すること ヨーロッパに舞い戻らないようにすることだったのですから 一方的に悪役にされても困りますよね でも・・・・・・ナポレオンさんの監守をやっていたことは今となってはどうでしょうか?」
 ハドソン・ロウ「私が歴史に名を残せたのは ボナパルトが回顧録(手記)に書いていたからだったとか。ボナパルトの臨終を見守っていなければ歴史の暗闇に埋もれるはずだった しかし・・・現在に生きる作家さんの糧となり 脚色を加えて作品にしてくださるというなら別に構いません」
 と、フーシェとハドソン・ロウの話がかなり長引く。ここで正純が割って話に入り込む
 本多正純「ええ(笑)盛り上がってるところで大変申し訳ないのですが マスター そろそろ次のゲストさんの紹介を・・・・・」
 フーシェ「おっと失礼しました ハドソン・ロウさん本日はありがとうございました」
 ハドソン・ロウ「こちらこそ有意義な時間を提供していただき ありがとうね 私からのゲスト指定はございません またいつか会いましょう」
 ハドソン・ロウは自分自身の魂が宿る南大西洋沖の絶海の孤島セント・ヘレナ島へと戻っていく・・・・・・
 フーシェ「今日はいろいろ聞けて良かったです 正純 次回のゲストはどうしましょうか?」

 本多正純「歴史上の人物ではないのですが うっかり八兵衛さんが来店しても良いのでは 12回目のお客様ですしね」
 フーシェ「ハチね・・・・いいんじゃない?あと、私の一存でオレ妄の連載打ち切りも考えていますよ 今のところ小説の比重や作者本人のモチベーションを考えますとオレ妄はもう煮詰まっているような気がします」
 本多正純「そうですね・・・未完にするのはあまりおもしゃくはないですけど 未完でも良いような気がしますよね」
 フーシェ「未完ですかね・・・また気が向いたときに書けば良いんじゃないかという天の声も聞こえますしねぇ~ 私たちで土日も、あるいは日曜を休んだシフトで月~土にしても良いぐらいですし オレ妄はもうダメだ(嘆息) 亡き女を想うと書いて<妄想>と読みますからね・・・・・・ハチですか?ロウさんと違って気さくに話せそうでなによりです。  正純 これからは住みこみで頼みますよ」
 本多正純「今まで店長が守ってきたオトラントです 店長と一緒に働けることを光栄に思います  ということでオレ妄は事実上廃刊となりました 長い間ありがとうございました」

<オレの妄想がこんなに伝染するわけがない>第11~12話「月のシェイエス」

2013年02月17日 | 日記
ガイア(地球)も銀河系もナスカ系星雲も主役級クラスのキャラや国家によって植民地が固まっていく中で、ガイアの衛星の月だけは、3カ国の支配をまぬかれ「かんしょう国」として、独立を保った。

 月の女王はシェイエスである。なぜ月の支配者である女王にまで登り詰めたのかは・・・・・・・見た目が可愛いからとかじゃないの?しらねーよそんな設定、自分で考えなさいよ

 セリフはつけたいんですが、作中のキャラが長ゼリフが多すぎて疲れるんで、<シェイエス>と文字入力を打ち込んだ時は0セリフか、一言だけとなります。

 シェイエス「やることがないわね」はい、そういうことなんですね。

 シェイエスは、ナポレオンの臨終を見守ったハドソン・ロウのことを思い出していた・・・・・・・・・・

陛下の御質問 昭和天皇と戦後政治 岩見隆夫の書評②

2013年02月16日 | 日記
1つ忘れていた箇所があった。昭和天皇は昭和元年から昭和20年までは「明治憲法(大日本帝国憲法)」の元首で、昭和20年から昭和64年までは「日本国憲法」の元首になったという部分である。

 同じ昭和天皇でも戦前と戦後でいきなり人格が変わるかと言われれば、そうではないでしょう。憲法が変わったぐらいで昭和天皇の性格が激変したらおっかないですよ。

 P80からP84の「サッチャーは軍艦を出すか」の箇所で

 {{{橋本恕が「明治憲法下では、役人であろうと、政治家、軍人であろうと、自分たちや政府、軍に都合の悪いことは隠して、都合のいいことばかり上奏していたのだろうと思うんだ。だから、この人間がいま言っていることが、建前なのか、本当なのか、ということについて、陛下は非常に鋭い感覚があったと思う」
 と橋本は言う、入江侍従長に語っていたとされる。入江は
 「そりゃあ分かるでしょう。戦争中のことを考えてくださいよ。陛下は軍人やお役人にだまされてばかりいたんですから」と述べたそうだ。
 北方領土の話を三宅和助が日ソ双方の立場を説明すると、天皇は、
 『北方4島と北海道の間にある海峡の水深は何メートルか。潜水艦は通れるのか』と聞き、三宅は返答に苦労したという。}}

 現代の芸能人や個性が前面に出ている役者さんで、神秘的なオーラとか、なにか神秘的な雰囲気、不思議な空気がある人は、少し上から物事を見たがる傾向にあるのではないだろうか?

 発言が少ない、あまり多くを語らない、抽象的にいつもしゃべっているといったことが日常茶飯事になると、先代の天皇陛下のように一般人でありながら浮世離れした人がいても不思議ではない。

 つまり曖昧な発言をしていると「電波なんだろうか?」という印象か「この人はもしかして頭が良いのでは?」という二通りの見方が出てくるのではないか?

 マーガレット・サッチャー英国首相(鉄の女)が軍艦を出すとは思わない橋本に「サッチャーは軍艦を出すか」と聞いてきたのは、第二次世界大戦を敗戦しながらも生き抜き、軍事的知識が乏しかったわけではないことを物語っている。

陛下の御質問 昭和天皇と戦後政治 岩見隆夫の書評①

2013年02月16日 | 日記
 私がこの本を購入したのは2005年であった。まだ秋篠宮殿下と紀子様とのあいだに「悠仁親王殿下」が誕生していない時であった。

 あの時は「女性天皇・女系天皇」という言葉がマスコミを踊っていたと思うが、今では公共放送ではさっぱり聞かなくなった。

 昭和天皇の崩御から25年が経過しようとし、今の天皇陛下の御即位から25年が経過しようとする昨今、今の陛下が崩御されても「陛下の御質問 平成天皇と平成の政界 ●●●●」というような本が出版されるのだろうか?

 私は平成の3年生まれであり、先代の陛下については文書でしか知らないが「戦前において唯一の理数系」としか認識がなかったが、語彙が少ないらしいことが書いてある。

 もっとも興味深いのがP16からP20の<ご退位めぐり応酬>の箇所で吉田茂首相に対しての野党民主党の中曽根康弘の予算委員会での論戦で
 {{{{{「最後にご質問を申し上げますが、それは天皇のご退位の問題であります。これは重大な問題でありますから、吉田総理大臣からご懇切なるご答弁を承りたい。現天皇が一貫して平和論者であって、戦争の形式的責任がないことは、世界および国民の等しく認めるところである。
 しかし、現在、旧憲法第三条、神聖不可侵のご身分より人間に解放せられた天皇が、地上のわれわれと同じ一員として、過去の戦争について人間的苦悩を感じておられることもありうるのであります。もしこの天皇の人間的苦悩が、外からの束縛によってほぐされない状態であるならば、この束縛を解くことが、古くして新しい天皇制にふさわしいことと言わなければなりません」質問がつづく。
 「外からの束縛と考えられるのは何でありましょうか。その1は、終戦後の日本を安定させ、国際義務を履行するために位におられる、連合国に対する道義的責任感であります。(長いので略)」

 「しかし、この問題はあくまで天皇ご自身の自由な意思によって決定されるべきで(略)天皇がみずからご退位あそばれることは、遺家族その他の戦争犠牲者たちに多大の感銘を与え、天皇制の道徳的基礎を確立し、天皇制を若返らせるとともに、確固不抜のものに護持するゆえんであると説く者もありますが、政府の見解はこの点についてはいかなるものでしょうか」
 73歳の老首相、吉田茂が答弁に立った。
 「この問題は軽々に論ずべきでないことは、あなたも同感であろうと存じます。私はここに一言申しますが、長くは申しませんが、今日は立派な日本に再建すべき時であり、再建すべき門出にあるのであります。日本民族の愛国心の象徴であり、日本国民が心から敬愛しておる陛下が、ご退位というようなことがあれば、これは国の安定を害することであります。これを希望するがごとき者は、私は非国民と思うのであります。
 私はあくまでも陛下がその御位においでになって、そして新日本建設にご努力され、また新日本建設に日本国民を導いていかれるということのご決心あらんことを希望いたします」

 拍手が起きた。吉田茂は、野党、民主党(改進党)の若い論客、中曽根を非国民呼ばわりしたのである。きわどい応酬であった。当時、中曽根は、吉田答弁について、

 「天皇の自由意思を否定し、人間的存在としての天皇に対し、旧明治憲法下における天皇を依然として頭においているのであって、重大な反省を促す」と激しく非難し、

 「憂うべきは指導的政治家における脳髄の動脈硬化症である。このような政治家に指導されるならば、日本の若返りは不可能だ」とも噛みついた。

 最近になって中曽根は天皇退位論については「吉田さんと私はセンスの差があった(要約)」

 吉田と中曽根は年齢に40歳の開きがある。センスの違いは当然あっただろうが、象徴天皇制という、ややあいまいな概念についても、受け止め方に差異がみられた。退位論をめぐって、それが表面にでたのである。}}}}}

 今とは時代が違いますが、今の政界のイメージだと共産党と社民党ですら言わなくなったことを、当時は保守と号した政党で盛んに議論されていたことに驚く。

 当時は社会党も左派と右派に分かれていたし、共産党にいたってはレッドパージ(公職追放)で暗黒の0議席時代が長く続いていた時代である(1950年から1960年代後半までに共産が国会で議席を獲得するまでは、中選挙区制度でも約20年間も要した。1度国会で議席を完全消失すると、それを回復するのは普通は不可能である)

  この本は一読の価値があります・・・・・・・目がしばしばする。ん?時代が古すぎやしなかと、え、あっそう。