久々のブログ更新です。
先日、雛人形関連の見本市にいってきました。
駿河雛具の産地として有名な静岡です。
駿河雛具は16世紀頃には漆器のひとつのカテゴリーとしてすでに製造されており、手作業ではあるものの木工や塗装、蒔絵などを専門的に分業化することで効率よく量産品として製造していました。
平成6年には伝統的工芸品と認められ、現在に至っています。
今の流行廃りの確認も兼ねて、取引先でないところも含め、2日かけて7箇所の製造元・卸し元をじっくり見て回りました。
今期、雛台と雛屏風の不良率が高かったため、不良が少なくセンスが自分好みで、なおかつ比較的求めやすい価格のものはないかと思い巡りましたがまだまだ、これといったものは見つけられません。
大量の商品価格一覧と、現地で撮ってきた商品の画像を見比べながら、来期の雛人形の構成を考えていきます。
というのも、雛人形はさまざまな部品から構成されています。
雛人形飾りの中心である人形をはじめ、飾り台、屏風、雪洞、桜橘、前飾りと、女雛・男雛だけのいわゆる親王飾りでもこれだけの部品が必要となってきます。
木工を専門とする会社(工房)では、飾り台や屏風、雛具(お道具)などを製造します。
といっても、デザインと組み立て箱詰めは自社で、木工や塗装は外注だったり、木工は自社で塗装は外注であったり、また、木材の安い外国で材料の加工・塗装を行い、組み立てを自社で行う製造元もあり、製造といってもさまざまな形態があります。
そして、品質も製造会社によりまちまちで、多くは価格に比例します。
また、女の子向けの優しく華やかなデザインが得意だったり、強くかっこいい男の子向けのデザインが得意だったりしますのでひとつで済むわけではありません。
それらを上手に選び、組み合わせ、セットにすることで雛人形の飾りができるのですが、当店のように部品の製造元から仕入れて組み合わせるところは、注文後おおよそ半年かけて製造してもらうため、1月や2月に部品のひとつが欠けると販売できなくなることから、それなりの部品在庫を抱えるリスクを負います。
そのかわり、自由度の高いセッティングができることと、それなりに安く仕入れ、安く販売することができます。
ということで、この時期一番気合を入れなければなりません。
チェックした商品はこの段階ではお披露目できませんのでご了承ください。
全国で行われる見本市もようやく始まったばかり。
次は、埼玉を中心に東京・千葉など関東を巡ります。
※写真はツインメッセ静岡で、製造元数社の展示会が同時開催されていました。ここでは取引のない会社も含め、5社を見てまわりました。