※「アイデンティティ」とは、「自分は自分であると自覚すること」「連続性のある自己認識を持つこと」「自分の価値を他者に認められること」などを意味する表現である。わかりやすく言えば、自分が何者であるのかを認識して他者と区別できる状態である。
テレビで、佳子さまのブラジル訪問のニュースが取り上げられている。確かに、皇族の外国訪問、特に、日系移民の多いブラジルを訪問して、親善を深めることは有意義なことだろう。しかし、私には、同じように外国を訪問したことのある眞子さんのことが連想されてならない。父君や宮内庁の意向に沿わない相手と結婚し、民間人になったからとして、外国で出産して心細い生活を送っているであろう眞子さんについては、未だに、帰国や、秋篠宮家の家族と再会することが出来ていない。一般の家庭では、幾ら、親に見放されたような娘であっても、出産などの機会に、親や姉妹が会いに行くというようなことがあるだろう。秋篠宮家の両親は、全く心配をしていないということなんだろうか。不可解でならないし、皇室や宮内庁は、このような人情も無いのであろうか。残念でならない。
皇室に生まれたということと、女性であるから、やがて、皇室を離れなければならないという事情があり、しかし、結婚するまでは、内親王である以上、皇室外交等の公務に当らなければならないということは、佳子さんにしろ、眞子さんにしろ、自らのアイデンティティの形成に困難があったことだろう。日本の皇族は、イギリス王室に比べても、そのような点では、厳しい立場に置かれていると思われる。民主主義国日本で、このような人権無視の状況が続いていても、皇族であるからと、耐えなければならないのだろうか。
これは、何も皇族に限ったことではない。芸能人とか、大谷選手などもそうかもしれない。屑マスコミどもは、雑誌の販売数や視聴率稼ぎの為に、有名人のゴシップをあれこれと詮索することによって、その対象となった人の人権を蹂躙している。芸能人やスポーツ選手の中には、そのようなことがあるかもと知りながらなった人もいるかもしれないが、生まれて来た子供にまで屑マスコミのターゲットにされる理由は無い。しかし、そういう情報を好んで見たいというのは、世間大衆のせいでもある。大衆の多くが好むから、屑マスコミが、家族として大切なプライバシーまでニュースにする。一定のルールが必要だと思う。