日経平均株価が4万円を超えたと各テレビ局のワイドショーなどで盛んに取り上げている。だが、株式投資で儲けることの出来るのは2割くらいの人だとのことで残りの人達は損しているということだろう。(パチンコなどのギャンブルで儲ける人と、そうでない人の割合に似ているかもしれない。)
新NISAなどを利用して長期間投資するのであれば損をすることはないとも言うが、そんな二・三十年先のことは誰にも判るはずがない。自分の命はともかくも、昨今のロシアのように、核を政治的な脅しに使っている国があると、近い将来、何らかの偶発要因で核戦争が起こって人類自体が滅亡しても不思議ではない。
株式投資については、高齢者が余裕資金で行うのであれば、ボケ防止にもなるが、若者世代が、辛い労働無しで金儲けしようとするのであれば、仮に、それで大儲けする可能性があったとしても、お勧め出来ない。それこそ、新NISAで、信頼できる低リスクの投資信託を選んで、毎月投資信託に少しずつ積み立ててゆくのであればまだしも、これだけ急速に株高になっているのに乗じて、株屋さんや、いわゆる投資家を名乗る人達の勧める投資先に投資しようとしても、失敗するのは目に見えていると思う。TVのワイドショーを見ていると、高校生が仮想通貨売買の仲介を無登録で行って書類送検されたという。金儲けしようと研究すること自体は悪くはないかもわからないが、その前に、法律違反になることをしてはならないという倫理観が決定的に欠けていると思う。毎日の勤労なしに金儲け出来たとしても、若い時にそんなことでお金を得ても、長い人生からすると、それは本人の為には決してならない。「悪銭身に付かず」という諺もある。苦労して身に付けたお金は例え少なくても価値があるが、株式投資や仮想通貨売買で大儲けして得たお金は、結局はロクな事に使わないし、有難みもなかろう。