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conscience

my diary

嘘つきだらけの世の中(過酷な将来を迎えるかもしれない若者世代へ)

2022年01月09日 | 日記
 人が嘘をつくのは、自己利益を得る為、或は協調性を高める為だと言われているが、世の中には意図的に嘘をつく人がいて、悪質商法や詐欺行為での被害者は跡を絶たない。例えば、交通事故で怪我をするとか、物を盗まれたとか、女性であれば性的な被害に遭うとかと同様に、このような被害に遭う可能性は生きている限り日常的にある。オレオレ詐欺や還付金詐欺などに遭うのはお年寄りが多いとされているが、それ以外の人も対象にする悪質商法などは昔から多い。預託商法と言われる「販売預託商法」については、本年6月までに原則禁止となる改正預託商法がようやく昨年成立したが、この商法では、安愚楽牧場やジャパンライフなどで多くの被害者を出しているし、若者を対象にしたUSBメモリーなどの販売預託商法なども問題となった。しかし、これ以外にも多くの悪質商法は存在するが、日本の法制度は、経済活動の自由を保障しており、悪質商法の被害が多く出てから、ようやく、長い年月をかけて法改正をされることが多く、また、法的にはグレーゾーンにある商法もあって油断がならない。「高い金利がつく」とか、「いい儲け話がある」とかは、警戒する必要があるだろう。世の中は甘いものではなく、親切ごかしに言ってくる人こそ疑ってかかる必要がある。株式の投資や暗号資産などでも、人の言うことを鵜呑みにしてはならない。そのような取引で儲けているのは、自分で余程研究したプロの人であって、素人は、ほとんどが損をすることになる。(投資では、プロでも損をすることがままある。)
 ところが、18歳成人とするように民法が改正されて、この4月1日から施行されることになっている。ニュースでは、新型コロナであるとか、米中対立とかが話題となっているが、この民法改正は、日本の若者にとっては、大きな問題であり、ただでさえ、精神年齢が昔の同年代の人と比較して幼くなっていると言われる若者世代に、大きな被害と試練をもたらす可能性がある。政府は、『民法が定めている成年年齢は、「一人で契約をすることができる年齢」という意味と、「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があります。成年に達すると、親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになるということです。例えば、携帯電話を契約する、一人暮らしの部屋を借りる、クレジットカードをつくる、高額な商品を購入したときにローンを組むといったとき、未成年の場合は親の同意が必要です。しかし、成年に達すると、親の同意がなくても、こうした契約が自分一人でできるようになります。また、親権に服さなくなるため、自分の住む場所、進学や就職などの進路なども自分の意思で決定できるようになります。さらに、10年有効のパスポートを取得したり、公認会計士や司法書士、行政書士などの資格を取得したりすることもできるようになります。』と啓発に努めていて、高校でも消費者教育をしているとのことであるが、私達高齢者の経験でも、20歳になったばかりの時には様々な甘い勧誘があったような記憶がある。今の若者を見ていると、身体だけは大きくなってはいるが、SNSなどに影響されやすくなっていたりして見ていると危い感じがする。今回の改正では、18歳で親の同意がない結婚も可能となるが、結果として若者世代が今以上に早く大人になることを強いられることになるのではなかろうか。繰り返し言うが、世の中は甘いものでは全くない。恋愛を装って近づいてくる結婚詐欺師のような者も益々増えるだろうし、悪質商法の勧誘者も待ち構えている。大体、政府にしても、多くの人口を抱える高齢者世代に社会福祉政策等でおもねるばかりで、その分、若者世代に将来の財政的な犠牲を強いるような政策を取っている。そもそも、我が国の政治家は平均年齢が高く、彼らは、今の事に精一杯で、30年先、50年先の将来にまで責任を負おうとはしていない。
 我が国の将来は、少子化の為に人口減少社会となり、労働力人口の不足(ロボットやAIで賄えないサービスは多い。)、山野の荒廃、老朽化した原発の廃炉問題、産業の停滞、福祉の低減と、良い予想は何もない。その上、地震、津波、噴火、台風の巨大化と、自然災害が激甚化する可能性もある。政府は、早晩、70歳まで年金支給開始年齢を引き上げるだろうし、次は75歳までにする可能性もある。私が若い頃は、公務員は55歳で定年に達し、後は年金で悠々自適生活を送るというのが理想であったが、人間には健康寿命というものがあるので70歳を超えて働かせるというのは、ある意味、老人いじめでしかないと思う。だが、政府は、嘘をついてでも、そのような過酷な将来予想は敢て公表しようとはしない。既に経済的・政治的には、我が国は三流国の入り口にあるし、技術力でも既に中国に追い抜かれている。我が国の将来は、経済成長期に築き上げたインフラが陳腐化し、あちこちでビルの崩壊や高速道路の寸断、橋の崩落が発生し、一握りの金持ちと、大部分のその日暮らしの貧乏人の国になるであろう。これが今年の初夢とすれば、極めて残念だ。
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