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conscience

my diary

東アジア情勢について

2024年12月04日 | 日記
 韓国では大統領が戒厳令を出したかと思えば、国会で満場一致で否決された結果、大統領は6時間余りで戒厳令を解除せざるを得なかった。韓国では、経済的な落ち込みと、学歴競争社会の激化により社会的に行き詰まり感が強く、日本以上に少子化と人口減少が進みつつつあると聞く。韓国では、未だに儒教的な家族観も強く、北朝鮮からの極秘裏の活動による働きかけもあって、左右の政党間での争いも激しい。元々、感情が豊かな民族性もあって、論理的で温和的に物事を解決することが苦手な国民性ではないかと思うが、それにしても、未だに、このように激しく国情が揺れ動くのには驚いてしまう。
 一方、北朝鮮の方は、ウクライナと戦っているロシアに数千人を超える援軍を出したと言われており、ロシアとの同盟関係を強化し、核戦力とミサイル技術の充実でアメリカや日本に対抗しようとしていて、この間、国民が何人飢え死にしようがかまわないという恐ろしい国でもあり、益々強固な専制国家ぶりを見せようとしている。
 歴史的に見て、長年、その朝鮮の宗主国であった中国の方はというと、共産主義経済の失敗と冷戦の終結によって、資本主義的要素を取り入れようとして始まった改革開放は、当初は世界の工場と称せられるような飛躍的な経済発展を見せていたが、習近平の毛沢東的な専制政治への回帰の動きや、欧米諸国による中国的経済覇権への警戒もあり、また、コロナ禍でのロックダウンという過激な規制もあって、不動産投機に頼り過ぎた経済バブルは急速に落ち込みつつある。しかし、この間、多額の軍事費をかけて軍備の拡張と近代化を成し遂げたことと、外国に多数の留学生を派遣したり、スパイ活動などで獲得したりした科学技術は、宇宙ステーションの運営や月の裏側への宇宙船の着陸が成功するなど、米国に次ぐものがある。経済的な不況によって、今は、社会的に不安定さも見せており、また、政治指導部内の争いもあって、今後、どのような方向に進むか予断を許さないものの、隣にある巨大国家として、今後も我が国を含む東アジア情勢に大きな影響を与え続けるだろう。
 我が国はというと、石破首相率いる与党に対する世論の批判があるが、それでは、次の指導者に誰が相応しいというのだろうか。前の政権交代においては、巨大地震や原発事故などもあって、政権維持に不慣れな民主党政権は、短命に終わってしまった。我が国でも、急速に進みつつある少子高齢化と人口減少の波は、地方の衰退と大都市への人口・経済の集中を加速させており、我が国の持続的な発展に陰りを見せつつある。長期にわたって政権の座にあった自民党政治は、依然として、政治家業の世襲や利権構造の上に政権を維持しており、これに替わりうるだけの政党は表れていない。我が国の政治は、ある意味では談合と調整の政治であり続けているが、そのような政治構造のままで、益々、複雑化し流動化しつつある世界や国内情勢に対応していけるのだろうか。大手マスコミは、報道しない自由などという忖度姿勢が強まりつつあり、そのような政権に阿って来た報道姿勢は、SNSなどの普及によって暴かれつつあるものの、SNSによる情報も、虚偽の情報や為にする情報が多分に含まれており国民多数を惑わす元ともなりかねない。このような政治体制下にあり、敵性国家も周辺にあり、自然災害も多発する可能性のある我が国こそ、ある意味では、周辺国以上に将来的に存亡の危機を迎える可能性が最もあるのかもしれない。

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