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サンチョパンサの憂鬱

大きい事は良いことだ!?

懐かしい森永エールチョコのCMである。1967年である。これは山本直純さん。
オイルショック、バブルときて大きな重厚長大産業は衰退の一途。
必ずしも大きい事は良いことじゃなくなった。

24時間戦えますか?ビジネスマン?
この凄まじいRegainのCMは時任三郎さん。
今ならブラック企業の過労死を彷彿させる。
1980年代末ではそれが颯爽としたビジネスマンだったのである。

んでね?何が言いたいか?

ブーム、流行は時の変遷の中で必ず淘汰されていく。
若い頃から『今はこれが!』『コレからはソレが!』ってな調子で『俺だけが知ってる的に』騒ぎ立てる奴が好きじゃなかった。

二十代後半に、飲食店を開く時、様々なメニューを掻き集めた。取捨選択するためにはある程度の『量を必要とする』からである。

自分のイメージを演出するであろうメニューが決まると何度も何度も試作品を作った。
そして……これ以上変えたら駄作の域に堕ちる。
変化と不変のギリギリのせめぎ合いって事だけど……そうして出来たレシピは未だに健在なのである。

『変えちゃいけない世界』という価値観の提案をしようと思ったのである。
内装もキーワードは『時間を味方に付ける』をキーワードにした。今の店舗も十年を超えたけれど内装の壁は時間を吸収して新品ではあり得ない魅力が出てきたと自負している。

刀鍛冶の世界では……同じ事を再現し続ける。
ある意味『変えちゃいけない世界』とも言える。勿論、少しずつ進化はするんだけど……。

次々と打ち出される『新商品・新発売』……。
『作るために作った?』そんなやっつけ仕事の駄作が羅列され続ける。

創作料理?とか、ラーメン?……に見られるやたら贅沢な具材をてんこ盛りにして満足の図。
基本をやってない人が、珍奇な手法でアレもこれもとやるのである。

『食べ物なのですよ、食べ物ね』……。
先般より書いてきた、品性・品格の問題だと思う…。
キチンとした基本を踏襲した料理に対するリスペクトなくして創作?なんてね?奇妙奇天烈料理って翻訳するしかないやね?

僕からの提案です。
『本当に変えなきゃいけませんか?』ということです。
『変えちゃいけない価値観』に気付くと様々の新しさが提案できるのに?と思います。

食べ物屋さん、ラーメン屋さん共々……ゴッテリ、タップリ?てんこ盛り?ソレがコスパだ!と演っている。

基本を踏襲して淡々と営業してるお店のなんと少ないことでしょう?
半年もしない内に無くなる。スクラップ&ビルド?なぁ~んてアメリカかぶれの手法を当然として当たり前だとやっている。

これね?……社会的資源のコスパ?考えてみ!って僕は言いたいのです……。



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