あわやリアルな核戦争に突入！……その寸前に彼はスーパーコンピューターに三目並べの解を出せとコマンドを打つ。
恐ろしいエネルギーが消費され、コンピューターは核戦争シュミレーションが出来なくなって、三目並べは勝つ方法がなく、『勝つためにはゲームをしない事』という解を伝えて来て解決というストーリーだった。
映画は兎に角……『解の無いテーマ状態』に僕達は陥っているんじゃない？と考えていて、この映画の事を思い出したのだった。
本当は解はあるんだけど……『考えたって仕方ない！』というメンタルになっており……重要なテーマには解は無いと結論付けられた思考回路になっている。
答えは見付かるけれど、見付けたって価値がない問題の答ばかりを見付けながら僕達は『思考している』んじゃないか？……と。例えば何処でどんなメシを食うか的レベルの事ばかり考えている日常……だ。
解の無いテーマは人を思考させなくする。そこへ、『解に見えるモノ』を提案すると人は、解を得たと錯覚して先へ進む……。
何が言いたいか？
僕達は日々、『考えなくなっている』んじゃないか？……と言いたかった。
不倫とか政治とか利権とかiPhone8の機能とか話題のパンケーキとかタレントの妊娠とか……シャッフルしてプライオリティを解らなくして浴びせかけられてる。
『解がない状態』に膨大な時間とエネルギーを奪われて、結果思考停止状態になっている。
そこへSNSが現れて、真しやかな解？見たいなモノを提示してくる……。
H&Mは来週何を着るべきかのワンピースを選んでくれる……。
何処やらの誰やらが☆五つ付けた文章が今夜のメニューを決めてくれる……。
寝る相手は、週刊誌の恋愛マニュアルがソロソロ手を打って決行しろと教えてくれるって運びだ。
僕達は猿より質(たち)が悪くなっているかも知れない。猿は思考しないかも知れないけれど……何時も状況を『鋭敏に感じている』もんね……。
三目並べを命じられたスパコン見たいな自分の状況を理解したら……先ずは一つ、トコトン考え抜いてみる事だ。そして現実に一つ解を得る。
余りのバカバカしい解に、考えるんじゃなかった？となるかも知れない。
しかしそれは現実の実感だ。解を得られない状態とは全く違う。
それで、自分の呼吸と脈拍はしっかりと感じられる様になると思う……。
先日、ある女性から相談？というか愚痴を聞かされた。
周囲は『もう考えるな！』というと彼女は言った……。
『トコトン考えろ！』と僕は言った。
考え抜いて疲れ切ったら必ず、『如何にアホらしいか？』実感出来るから……と。
自分が本当は何を気にしているか？
それはトコトン考えないと実感出来ないモノなんだと僕は言っておいた……。
