サンチョパンサの憂鬱

単純明快な質問

今迄に……前パラグアイ大統領のムヒカのリオ会議での演説とかミッテランの市場社会はNO!との言葉とかを書いて来た……。

現状は、牧歌的資本主義じゃなく、ITの発達でマネー経済は眠る事なく、24時間何処かで活動している様になり、瞬時で莫大な売り買いが成立するという……無機質の利殖活動は増殖し続ける様になった。

モノの値段も、現実の需給関係から導かれるんじゃなく、証券化され、その権利の売りと買いのバランスで決められる様になった。現地で1バレル2、3ドルの原油がシカゴのマーカンタイル取引所で50ドルのプライスがつき時には160ドルにだってなる……。

越後屋の買い占め見たいな値段の決まり方だ。その売り買いを行うのが、富裕層の投資家なのである。

懐古趣味で資本主義は後ろを振り返ってはくれない。
欲望の論理だからマネー経済はヒタスラ進化し続けるのである。
だから……世界基準でその上がる利益の再分配の適正化が必要となる……。

貧困問題は突如生まれるんじゃない。
持つ者と持たざる者を作る、マネー経済のメカニズムが原因なのである。
そこに人間の努力は利かない。資産家の家に生まれれば、経済は一生OKってな身分の固定化が未来に見え隠れしている……。

身分の固定化は、多数派の人間の絶望を生産する。
欧米の移民の二世、三世の高学歴者達が、あの野蛮なイスラム国に参加するのは、その様な身分の固定化システムによる絶望が動機となっているのである。

マネーという数に限界の無い欲望の虜となった人間もまた不幸なのである。
他者が儲けたら自分は損した感覚を覚え結局ムヒカが言うように人生を楽しめてはいないんである。

何より人からリスペクトされず、自分自身もリスペクト出来ない人間に成り下がる。そして人から疎まれ憎しみの対象となる人生は?……哀しい。

ムヒカの問い掛けは……簡単である。
『あなたは何の為に生まれて来たの?』……なのである。
是非……彼のリオ会議の演説を読んでみて欲しい。五分で読めるので。

そこには……人間のメンタルを構成するファンダメンタルズ……人としての極めて当たり前が書かれていますので……。
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