台風一過

2013-09-17 23:15:08 | 日記
台風一過、秋晴れ。風が涼しく、秋の気配がいっぱい。今日の夕方、近くの川を見たら、薄暗闇の川をよたよたとカメが泳いでいる。一匹、二匹、見つけた、と思うと、また水に潜って見えなくなる。いつも、日中は甲羅干ししているカメたちだが、夜はどうしていたのだろう。川の水かさが増したので、陸に上がれず困っているのかもと、私はカメたちの泳ぎを見て心配だ。まだまだ、川は濁り、水量が多い。町の外来種のカメたちも、この台風でえらい目にあったようだ。川に生きるもの、山に生きるもの、海に生きるの、みな、自然の力に苛まれ、生きようともがく。昨日、川の土手に行った人が話していた。土手に、虫やトカゲやら、いっぱいいた。たぶん、みな、草の住処を(川の水に)追われて、土手に上がってきたに違いない。昨日、小さな命たちは、風に怯え、雨に追われた。人もまた、避難勧告などが出て、避難した。
人は「思いもよらぬ50年に一度の天」と言いながら、天を睨んで逃げていく。自然の生き物たちは、ただ自分の内なる本能に耳を傾け天に従い、逃げる。 
天と一つになって逃げたものは、今ある生かされた命に感謝しているだろう。天を睨んだ人間は、無情な天を恨み、失ったものを数える、身ひとつで生きて行けぬので。