goo blog サービス終了のお知らせ 

舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

女の悪霊vs母!胸熱バトルホラー映画『ラ・ヨローナ~泣く女~』観てきました!

2019-06-05 23:27:30 | Weblog


6/5(水)、ユナイテッド・シネマ新潟で「ラ・ヨローナ~泣く女~」を観てきました。
新潟市内では、ユナイテッド・シネマ新潟のみでの上映だったようです。





予告編はこんな感じです。



さてさて、本作「ラ・ヨローナ~泣く女~」は、超常現象研究家のウォーレン夫妻が死霊と戦う「死霊館」、死霊人形を巡る「アナベル 死霊館の人形」、シスターの悪魔を巡る「死霊館のシスター」などなどが登場する、通称「死霊館シリーズ」の中の一本です。
この「死霊館シリーズ」は、言うなれば「マーベル・シネマティック・ユニバース」のように、同じ世界観、時間軸の中で様々なホラー映画が描かれるシリーズます。

映画が公開される度に、後日譚や前日譚など、物語の中の時間軸を過去や未来に行ったり来たりしながら、少しずつ物語が繋がっています。
ですが、あくまでそれはこのシリーズにハマった人がマニアックに楽しめればいいというものになっていて、どの映画も他の映画を観ていなくても単体で観ても十分楽しめるものになっているので、どこから観ても楽しめるあたりが非常に嬉しい、そんなホラー映画のシリーズです。

この「死霊館シリーズ」の映画、僕も全部観たわけじゃないんですが、どの映画も怖いのはもちろんなのですが、脚本、演出、美術、演技などなど、一本の映画として非常に完成度が高いから怖がりながら感動すらしてしまうんですよね。
そんな大好きな死霊館シリーズ、手掛けているのはジェームズ・ワン監督という方で、ホラー映画の他には最近ではアメコミヒーロー映画「アクアマン」なんかも面白かったし、まさに安心と信頼のジェームズ・ワン品質。

そんなジェームズ・ワン監督、今回の「ラ・ヨローナ~泣く女~」では製作に回り、監督はマイケル・チャベス監督という、どうやら新人監督の方のようです。
こうしてちゃんと新しい才能がホラー映画から生まれているのも、嬉しいですよね。

さてさて、そんな死霊館シリーズの最新作、「ラ・ヨローナ~泣く女~」ですが、子供を奪いに来る女の悪霊と、その悪霊戦う家族を描いた内容です。
今回も良質な恐怖と骨太なドラマが満載の完成度の高いホラー映画だなあと思いました。

ホラー描写は基本的に「来るぞ…来るぞ…」と思わせておいて「ドーン!」と出てきて怖がらせるという、非常に王道なものなんですが、その一つ一つに毎回ちょっとずつ違ったアイディアを入れてきてベタには陥らなくしているあたりが、すごく丁寧に作られた映画だなあと思いました。
例えば、女の子が傘を持っているシーンの時は、傘を使っての恐怖描写だったり、他にも映画に登場する何気ない家具やインテリアなどが、後半になると様々な恐怖描写に活かされていたりと、本当に怖がらせるための演出のアイディアが本当に豊富で、怖がりながらも感心させられてしまいます。

ストーリーは、子供のいる母親でもあるケースワーカーが主人公ってこともあり、家庭の問題に他者が踏み込む危険性など、意外と社会派な部分も描いていたのかな、なんて思いました。
また、悪霊となった女性の過去も少しだけ描かれるのですが、そこが非常に救いのない悲しい内容で恐怖とはまた違った意味で心を揺さぶられたりしました。

「リング」の貞子、「呪怨」の伽椰子などと同様に、やはり女性の悪霊が登場する作品は悲しい過去が付き物なのかも知れません。
中には児童虐待を思わせる展開があったり、そういう人間の闇に踏み込んだ嫌な怖さがあったりもしました。

要は、我が子を失った悲しみみたいな過去が、女の悪霊にはあり、そこはすごく重い気持ちにさせられるのですが、だからこそ、後半のホラー×バトルな胸熱展開、身を呈して我が子を守ろうとする母親の主人公のカッコ良さが際立っていたなあと思いました。
「エイリアン2」が我が子のように少女を守ろうとするリプリーと、すべてのエイリアンの母であるクイーンエイリアン、つまりは母vs母の戦いなんて言われているのを聞いたことがありますが、本作「ラ・ヨローナ」も立派な母vs母の映画でしたよ!
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 実際に起こった学生の窃盗事... | トップ | 慰安婦を巡る肯定派も否定派... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事